宮廷の諍い女 第17話 あらすじ/ネタバレ

夜の宴

紫禁城は灯火に照らされ、宮廷では盛大な夜宴が催されていた。歌舞が繰り広げられ、杯が交わされる中、甄嬛(しんけい)は賑やかな宴席を後にし、宮廷の奥深くへと足を運んだ。

桐花台での出会い

桐花台に辿り著いた甄嬛(しんけい)は、月光に照らされた花影に心を奪われた。そこに、果郡王(かぐんおう)・允禮(いんれい)允禮(いんれい)が現れる。運命の導きか、二人は桐花台で出会った。允禮(いんれい)は、生母舒太妃(じょたいひ)の悲しい過去を甄嬛(しんけい)に打ち明け、世間の冷酷さを嘆いた。甄嬛(しんけい)は彼の言葉に耳を傾け、温かい言葉で慰めた。二人の間に、言葉では言い表せない絆が芽生えた。

温宜公主(おんぎこうしゅ)の病

甄嬛(しんけい)が宴席に戻ると、曹(そう)貴人の娘である温宜公主(おんぎこうしゅ)が吐奶で危篤状態にあるとの知らせが入った。皇帝と皇后は驚き、心配の色を隠せない。華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃は皇帝の温宜公主(おんぎこうしゅ)への特別な愛情に気付き、ある計画を思いつく。

華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の企み

華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃は、寵愛を得るため、そして曹(そう)貴人をコントロールするために、温宜公主(おんぎこうしゅ)の養育を皇帝に願い出る。曹(そう)貴人は娘の苦しみを目の当たりにするも何もできず、華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃への憎しみを募らせる。

木薯粉による中毒

温宜公主(おんぎこうしゅ)の容態は悪化の一途を辿る。太医の診察の結果、温宜公主(おんぎこうしゅ)が食べた馬蹄羹に木薯粉が混入されていたことが判明する。甄嬛(しんけい)は宴席を抜け出した時間が長かったため、疑いの目を向けられる。

端(たん)妃妃の証言

皇帝の厳しい尋問と週囲の疑いの中、甄嬛(しんけい)は大きなプレッシャーを感じていた。そんな中、病床にあった端(たん)妃妃が甄嬛(しんけい)のために証言する。端(たん)妃妃は自身の潔白と威厳をもって甄嬛(しんけい)の無実を証明し、事態は収束に向かう。皇帝は依然疑念を抱いていたが、民衆の怒りを鎮めるため、皇后に全権を委ねる。

曹(そう)貴人の怒りと甄嬛(しんけい)と允禮(いんれい)の絆

この事件で、曹(そう)貴人は華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃への憎悪をさらに深める。娘が華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の権力闘争の道具にされたことに心を痛め、無力感に苛まれる。一方、甄嬛(しんけい)と允禮(いんれい)の絆は、この一連の出来事を通して深まっていく。二人は互いへの想いを言葉にすることはできないが、その存在を否定することはできない。

第17話の感想

第17話は、宮廷の陰謀と人間ドラマが複雑に絡み合った、見応えのあるエピソードでした。特に印象に残ったのは、以下の3点です。

  1. 甄嬛(しんけい)と允禮(いんれい)の出会い: 桐花台で出会った二人は、互いの心の内を打ち明け、特別な絆が芽生えます。この出会いが、今後の二人の関係に大きな影響を与えることは間違いありません。
  2. 華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の悪辣さ: 曹(そう)貴人の娘である温宜公主(おんぎこうしゅ)を養育することで、曹(そう)貴人をコントロールし、皇帝の寵愛を得ようとする華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の策略は、その悪辣さを改めて感じさせます。
  3. 端(たん)妃妃の潔白: 病床にあった端(たん)妃妃が甄嬛(しんけい)のために証言するシーンは、端(たん)妃妃の潔白さと勇気を示すものでした。この証言によって、甄嬛(しんけい)は嫌疑を晴らし、事態は収束に向かいます。

また、登場人物の心情描写も細やかで、それぞれのキャラクターの苦悩や葛藤が伝わってきました。特に、曹(そう)貴人の娘への愛情と無力感、甄嬛(しんけい)と允禮(いんれい)の複雑な想いなどには、思わず感情移入してしまいました。

つづく