宮廷の諍い女 第18話 あらすじ/ネタバレ

宮廷に再び嵐が吹き荒れる。華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃は自らの保身のため、苦肉の策を弄する。御膳房の太監・小唐(しょうとう)を「替罪羊」に仕立て上げ、皇帝の疑念を別の場所に誘導しようと企てる。皇后は冷ややかにその様子を見守り、華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の策略を見抜く。そして、皇帝に過去の情に囚われず、真犯人である華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃を厳罰に処すよう懇願する。皇帝は真相を理解しつつも、年羹堯(ねん·こうぎょう)が前線で赫々たる戦功を挙げ、勢力が強大であることから、最終的には無実の小唐(しょうとう)を杖殺するという苦渋の決断を下す。これは風波を鎮めるための便宜上の措置であった。

西北から捷報が伝えられると、皇帝は上機嫌になる。この機会に華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃に協理六宮の権限を回復させ、皇恩を顕示しようとする。しかし、甄嬛(しんけい)は機敏にも、今華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の地位を回復させれば朝政の安定に悪影響を及ぼす恐れがあると察知し、大局を優先して婉曲に皇帝を諫める。皇帝は彼女の言葉を聞き入れ、一時的にその考えを保留する。

一方、浣碧(かんぺき)は皇帝への淡い想いを抱き、精一杯著飾って皇帝の注意を引こうとする。しかし、結果は裏目に出て、かえって気まずい状況に陥ってしまう。甄嬛(しんけい)はそれを目の当たりにして胸を痛める。年氏一族の勢力が絶頂にある中、自分の側にいる浣碧(かんぺき)までもが異心を抱いていることに、かつてないほどの孤立無援を感じてしまう。

木薯粉事件は依然として甄嬛(しんけい)の心に引っかかっていた。彼女は、この事件の背後に浣碧(かんぺき)と曹(そう)貴人が手を組んでいるのではないかと疑っていた。自分の推測を確かめるため、甄嬛(しんけい)は胭脂水粉と貴重な蜜合香を贈り物として襄(きょ)嬪に贈る。襄(きょ)嬪は生来疑い深く、贈り物の一つ一つを調べ上げた後、すべて捨ててしまう。しかし、独特の香りを放つ蜜合香だけは惜しんで残しておく。

華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃は兄・年羹堯(ねん·こうぎょう)の大勝利の知らせに喜び、自分の春も到来し、協理六宮の権限が回復される日が近いと期待する。しかし、宮女から甄嬛(しんけい)が皇帝に諫言したことを聞き、復位計画が再び頓挫したと知り、怒りを爆発させる。

甄嬛(しんけい)はこれを機に巧妙な策を弄する。槿汐(きんせき)に沈眉庄の見舞いに行くという噂を宮中に流しつつ、自身は浣碧(かんぺき)に変装して密かに宮外へ出る。そして、浣碧(かんぺき)を「留守番」として宮中に残しておく。浣碧(かんぺき)は事情を知らず、曹(そう)貴人に気に入られようと、甄嬛(しんけい)の「行動計画」を密告する。曹(そう)貴人はそれを聞いて、華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃をけしかけて沈眉庄の寝宮を急襲させ、甄嬛(しんけい)を陥れるための証拠を見つけようと企む。しかし、結果は空振りに終わり、かえって甄嬛(しんけい)の策略が成功し、華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃と曹(そう)貴人の間の猜疑と亀裂を深めることになる。

第18話の感想

第18話は、宮廷の権力闘争がさらに激化し、それぞれのキャラクターの思惑が交錯する緊迫感のあるエピソードでした。

華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃は苦肉の策を用いて自らの保身を図ろうとするものの、皇帝の疑念を晴らすことはできず、かえって孤立を深めてしまいました。皇后は冷静沈著に事態を見守りながら、華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の失脚を狙っています。甄嬛(しんけい)は華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の企みを察知し、巧みな策略で華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃と曹(そう)貴人の仲違いを誘発することに成功しました。

特に印象に残ったのは、甄嬛(しんけい)が浣碧(かんぺき)の異心に気づき、複雑な感情を抱くシーンです。年氏一族の勢力が強大である中、自分の側にいる浣碧(かんぺき)までもが異心を抱いていることに、甄嬛(しんけい)はかつてないほどの孤立無援を感じています。このシーンは、甄嬛(しんけい)の孤独と決意を強く印象づけるものでした。

また、木薯粉事件の真相が明らかになるにつれて、浣碧(かんぺき)と曹(そう)貴人の関係にも変化が見られます。浣碧(かんぺき)は曹(そう)貴人に気に入られようと、甄嬛(しんけい)の「行動計画」を密告しますが、その結果、かえって曹(そう)貴人の疑念を招き、二人の関係は悪化してしまいました。

つづく