宮廷の諍い女 第21話 あらすじ/ネタバレ

紫禁城、冬の日

冷たい風が吹きすさぶ中、後宮では闇闘が繰り広げられていた。甄嬛(しんけい)と安陵容(あん・りょうよう)、本来は助け合うべき姉妹であったが、華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の容赦ない言葉に傷つき、複雑な思いを抱えていた。安陵容(あん・りょうよう)は涙を流しながら自分の部屋に戻り、甄嬛(しんけい)はそれを聞いて慰めに行く。「後宮では忍耐が大切」と諭す甄嬛(しんけい)。

一方、皇后は安陵容(あん・りょうよう)の辛抱強さに感心し、かつての自分を重ねていた。華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃は相変わらず横暴な振る舞いを見せ、皇帝はそれを内心では理解しつつも、表立っては何も言えなかった。

ある日、雪が降る中、甄嬛(しんけい)は皇帝と一緒に御花園で詩を書き、穏やかなひとときを過ごしていた。そこに、淳(じゅん)常在が梅の花を持って現れ、皇帝の気を引く。淳(じゅん)常在の無邪気な言葉に皇帝は咲い、彼女への寵愛がさらに深まる。

しかし、安陵容(あん・りょうよう)は淳(じゅん)常在の寵愛に嫉妬心を抱き始める。皇帝から贈られた蜀錦の靴を見て、さらにその思いは強くなる。淳(じゅん)常在の無邪気な言葉も、安陵容(あん・りょうよう)には甄嬛(しんけい)への当てつけのように感じられ、心を乱していく。

皇后は安陵容(あん・りょうよう)の様子を聞きつけ、体調を気遣うふりをして部屋を訪れる。そこで、華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃を呪うために作った人形を見つけ、安陵容を叱責する。しかし、皇后は安陵容の秘密を握ることで、彼女を自分の側に引き込もうとする。「後宮で生き残るには、自分自身を頼るしかない」と告げる皇后。

安陵容は皇后の言葉に複雑な思いを抱き、後宮の闇闘はさらに激しさを増していく。

第21話 感想

第21話は、後宮の複雑な人間関係が描かれた回でした。甄嬛(しんけい)と安陵容の姉妹関係に亀裂が入り、華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の横暴さが際立ち、淳(じゅん)常在の登場で新たな波紋が生まれました。皇后の策略も見え始め、後宮の闇闘はさらに激しさを増していくことが予想されます。

特に印象に残ったのは、甄嬛(しんけい)と安陵容の姉妹関係の変化です。これまで助け合ってきた2人でしたが、華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の言葉によって互いに傷つき、心が離れてしまいました。安陵容の嫉妬心も描かれ、後宮の過酷な環境が彼女を蝕んでいく様子が伝わってきました。

つづく