宮廷の諍い女 第36話 あらすじ/ネタバレ

静かな午后、皇帝は甄嬛(しんけい)に衝撃的な過去を打ち明ける。それは、温僖太妃と舒妃の熾烈な寵愛争いであり、最終的に温僖太妃は敗れ、先帝に見捨てられ、孤独な晩年を送ったという悲しい物語だった。この歴史に甄嬛(しんけい)は複雑な思いを抱き、宮廷闘争の残酷さを痛感する。

そこで甄嬛(しんけい)は、皇帝に太妃達に敬(けい)妃意を払うべきだと提案する。特に敦親王(とんしんおう)と果郡王(かぐんおう)・允禮(いんれい)の生母は、先に昇進した太妃達と並ぶべきだと主張し、皇帝の寛大さと果郡王(かぐんおう)・允禮(いんれい)の生母の面目を保つことを訴える。

甄嬛(しんけい)の提案は後宮から称賛され、皇帝の心の中で彼女の地位はさらに強固なものとなる。しかし、彼女は慢心することなく、各勢力のバランスを慎重に考える。年羹堯(ねん·こうぎょう)の件で動揺している年氏一族をなだめるため、甄嬛(しんけい)は大胆な決断を下す。各方面からの非難と圧力を覚悟の上で、皇帝に華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃・年世蘭(としらん)の位を回復するよう直訴するのだ。

皇后は甄嬛(しんけい)が政事に介入していることを知り、皇帝に警戒を促す。甄嬛(しんけい)の勢力が強大になりすぎれば、皇后の地位が脅かされると危惧したのだ。しかし、皇帝は甄嬛(しんけい)を信頼しており、敦親王(とんしんおう)の件などは家事であり、過度に心配する必要はないと考える。皇後の不安は募る一方となり、彼女は甄嬛(しんけい)の影響力を弱めるべく、密かに策略を練り始める。

皇帝は最終的に甄嬛(しんけい)の提案を受け入れ、年世蘭(としらん)を再び「華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃」に封じる。しかし、かつての傲慢な寵妃とは打って変わって、彼女は不安定になり、週囲に怯えるようになる。

一方、皇帝は甄嬛(しんけい)の父・甄遠道(しんえんどう)に密かに会い、年羹堯(ねん·こうぎょう)の罪状を収集し、一挙に排除する計画を明かす。甄遠道(しんえんどう)は驚きと同時に誇らしさを感じ、宮中で奮闘する娘を支える決意を固める。

太后もまた、甄嬛(しんけい)が太妃昇進に貢献したことを知るが、完全には賛同しない。後宮の妃嬪は本分をわきまえ、政事に幹渉すべきではないと皇帝に忠告し、朝政を乱さないよう求める。また、太后は皇帝に公平な対応を促し、特定の妃嬪を過度に寵愛することで後宮の嫉妬や争いを招かないよう諭す。

甄嬛の親友である眉荘(びそう)は、甄嬛が華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の位を回復するよう皇帝に提案したことを知り、激怒する。彼女は甄嬛の行動を過去の友情への裏切りであり、華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の過去の行いへの容認と捉える。そのため、眉荘(びそう)は甄嬛を無視することを決意し、二人の関係に亀裂が生じる。

後宮の情勢は、一連の出来事によってさらに複雑化し、新たな嵐が近づいているように見える。

第36話の感想

第36話は、宮廷の権力闘争がより激しさを増し、各キャラクターの思惑が交錯する緊迫した展開が印象的でした。

甄嬛は、皇帝から温僖太妃と舒妃の過去の争いについて聞かされ、宮廷の残酷さを改めて痛感します。しかし、彼女はそこで立ち止まることなく、太妃達への敬(けい)妃意を訴え、年羹堯(ねん·こうぎょう)の件で動揺する年氏一族をなだめるために華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の位を回復するよう提案するなど、優れた政治手腕を発揮します。

一方、皇后は甄嬛の勢力拡大を危惧し、皇帝に警戒を促します。太后もまた、甄嬛の行動を完全には賛同せず、皇帝に公平な対応を求めます。

眉荘(びそう)は、甄嬛が華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の位を回復するよう提案したことに激怒し、二人の関係に亀裂が生じます。

つづく