宮廷の諍い女 第43話 あらすじ/ネタバレ

華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の勢力が完全に一掃された後も、後宮の闇流は収まっていませんでした。

温婉なようでいて実は腹黒い安陵容(あん・りょうよう)は、皇后に謁見した際、皇帝が甄嬛(しんけい)を「莞莞」と呼んでいたことをそっと漏らしました。この3つの言葉は、皇后の心を切り裂き、甄嬛(しんけい)への嫉妬と警戒心を一気に高めました。

皇后は、甄嬛(しんけい)に直接手を出すのは危険すぎると知り、祺(きき)貴人貴人を巧みに利用しました。皇后的指示で、祺(きき)貴人貴人の父である瓜爾佳鄂敏(かじかおきん)は宮廷で一連の行動を起こし、皇帝と甄嬛(しんけい)の父である甄遠道(しんえんどう)との関係を故意に悪化させ、皇帝の心に疑念の種を植え付けようとしました。

もともと疑い深い性格の皇帝は、皇后的闇躍もあり、甄嬛(しんけい)が政治史書に強い関心を抱いていることに気づきました。これは甄嬛(しんけい)の博学さを示すものでしたが、皇帝の目には野心家で後宮での生活に満足していない証拠と映り、甄嬛(しんけい)に対する不快感を募らせ、徐々に距離を置くようになりました。

やがて、甄嬛(しんけい)の冊封式の当日がやってきました。本来なら栄光の瞬間のはずでしたが、予期せぬ事態が発生しました。準備中に、甄嬛(しんけい)は精心したはずの礼服に欠陥があることに気づき、やむを得ず内務府が急遽用意した別の礼服を著て受礼式に向かいました。しかし、これは皇后が巧妙に仕掛けた罠でした。

式典で、皇后はわざと驚いた様子で、甄嬛(しんけい)が身に著けているのは故?純元皇后(じゅんげんこうごう)の旧衣であると指摘しました。この突然の事態に、場にいる全員が驚愕しました。皇帝は激怒し、甄嬛(しんけい)を純元と勘違いしてしまいました。その瞬間の驚きと怒りが入り混じり、彼は冷静さを失いました。彼は甄嬛(しんけい)が純元皇后(じゅんげんこうごう)を冒涜したと激しく非難し、碎玉軒に幽閉し、召喚なしでは外出を禁じました。

一連の打撃を受けた甄嬛は、自分が寵愛を受けてきたのは純元皇后(じゅんげんこうごう)に容姿が価ていたからに過ぎず、ずっと亡くなった人の代役だったことに気づき、絶望の淵に立たされました。この事実は彼女の心を切り裂き、彼女は完全に心を閉ざしてしまいました。

絶望の中、沈眉庄は身を挺して、皇后と太后の間を奔走し、甄嬛のために命を懸けて助命を嘆願しました。しかし、皇后も太后も冷淡な態度で、容易に手を貸そうとはしませんでした。眉荘(びそう)の努力は無駄に終わり、甄嬛の状況は依然として危険なままで、後宮の風雲は再び彼女の運命を未知の深淵へと導いていきました。

第43話の感想

第43話は、甄嬛にとって大きな転換点となる重要なエピソードでした。華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の勢力を一掃した後も、後宮の闇流は収まらず、皇后の策略によって甄嬛は窮地に追い込まれてしまいました。

これまで皇帝に寵愛されてきた甄嬛でしたが、このエピソードで初めて挫折を経験します。しかし、彼女は絶望に屈することなく、沈眉庄の助けを借りて立ち直ろうとします。

つづく