宮廷の諍い女 第45話 あらすじ/ネタバレ
紫禁城の奥深く、闇流のように消息が流れ、人々の運命を静かに変えていきます。沈眉庄は甄嬛(しんけい)の懐妊の知らせを受け、喜びと心配で胸がいっぱいになります。彼女は甄嬛(しんけい)が禁足中で、直接見舞うことができないことを知っており、焦燥と無念を温実初(おん・じつしょ)への千叮嚀万嘱に変え、甄嬛(しんけい)と胎児の安全を託します。
しかし、宮外の風雲は高い宮牆があっても止まりません。大臣の瓜爾佳鄂敏(かじかおきん)は狡猾な狐のように、皇帝の耳に甄遠道(しんえんどう)についての虚偽と中傷を吹き込み続けます。皇帝は最初は半信半疑でしたが、時が経つにつれて警戒心が強まり、ついに冷酷な命令が下されました。甄遠道(しんえんどう)は職を解かれ、牢獄に入れられ、家族は屋敷に軟禁され、甄家は一夜にして雲の上から地に落ちました。
宮廷闘争に精通した太后は、甄嬛(しんけい)の腹に宿る皇嗣を案じていました。彼女は甄嬛(しんけい)の気性の激しさを知り、家族の変故を知って情緒が不安定になり、胎児に影響を及ぼすことを恐れて、孫姑姑(そんここ)を密かに派遣し、太后の名で慰めと気遣いを伝え、甄嬛(しんけい)の情緒を安定させようとします。
しかし、皇后の安陵容(あん・りょうよう)は別の企みを持っていました。彼女は新たに来た太監の小貴子(しょうきし)に、甄父が鄂敏に告発され投獄されたという凶報をわざと甄嬛(しんけい)に漏らすように命じます。甄嬛(しんけい)はそれを聞いて青天の霹靂に遭ったように驚き、胎動が激しくなり、危篤状態に陥ります。安陵容(あん・りょうよう)は策略が成功したのを見て、小貴子(しょうきし)を毒殺して口封じをし、後顧の憂いを絶ちます。
一方、獄中の甄遠道(しんえんどう)も不幸に見舞われ、誰かが毒を盛って殺そうとします。幸いなことに、獄卒の中にまだ良心を持った人がいて、及時に治療を施したため、一命を取り留めることができましたが、命は風前の灯火です。
甄嬛(しんけい)は家族の変故を知ると、悲しみを堪えて、皇帝に謁見して父親の命乞いをしようと決意します。しかし、皇帝の態度は驚くほど冷淡で、甄嬛(しんけい)への寵愛の真実を漏らします。それは、甄嬛(しんけい)が亡くなった純元皇后(じゅんげんこうごう)に容姿が価ているからでした。この真実は刃のように甄嬛(しんけい)の心を貫き、彼女は心痛のあまり、早産を起こしてしまいます。
第45話の感想
第45話は、宮廷の陰謀と裏切りが渦巻く、衝撃的な展開が続く回でした。甄嬛の家族が陥れられ、皇帝の寵愛の真実が明らかになるなど、登場人物たちの運命が大きく揺さぶられました。
特に印象的だったのは、甄嬛の心情の変化です。家族の危機を知り、皇帝の冷酷な態度に直面した彼女は、深い悲しみと絶望に陥ります。そして、早産という最悪の事態を迎えてしまうのです。
また、安陵容(あん・りょうよう)の冷酷さも際立っていました。彼女は甄嬛の不幸を喜び、さらなる陰謀を企てます。その狡猾さと残忍さは、見ていてゾッとするほどでした。
つづく