宮廷の諍い女 第50話 あらすじ/ネタバレ

紫禁城の奥深くで、安陵容(あん・りょうよう)はここ最近の策略で、ライバルたちを巧みに弱体化させ、皇帝の寵愛を勝ち取ろうと、ますます策略を練っていました。しかし、過剰な策略と迎合は、皇帝を色欲に溺れさせ、体調を悪化させ、高熱が続くようになりました。この事態は、普段は深窓の奥に閉じこもっている太后の耳にも届き、太后は大激怒し、宮中の管理不行き届きを叱責し、安陵容(あん・りょうよう)の野心にも気づきました。

一方、果郡王(かぐんおう)・允禮(いんれい)は心配のあまり、病床の兄である皇帝のもとに参内しました。深夜、皇帝は意識朦朧の中で甄嬛(しんけい)の名前を呼びました。この光景は果郡王(かぐんおう)・允禮(いんれい)の心を深く揺さぶり、自分の秘密が暴かれるのではないかと恐れ、兄と甄嬛(しんけい)の複雑な関係に無力感と絶望を感じました。

皇后の宜修(ぎしゅう)は、安陵容(あん・りょうよう)の勢力が日に日に増し、もはや簡単に操れる駒ではなくなったことに気づき、祺(きき)貴人嬪を利用して安陵容(あん・りょうよう)を牽製しようと、後宮の闇闘をさらに激化させました。

その頃、允禮(いんれい)と甄嬛(しんけい)は、皇帝の病気を機に、束の間の自由を手に入れ、北へ旅に出ました。山々は美しく、二人は静かなひとときを過ごそうとしていましたが、毒蛇に噛まれた男性に出会い、彼は危篤状態でした。甄嬛(しんけい)はすぐに医術を駆使し、機転を利かせて男性を救助しました。治療中、甄嬛(しんけい)は鋭い洞察力から、男性の言動や手の厚いマメから、彼は騎射に精通したジュンガル族の戦士であると推測しました。男性は甄嬛(しんけい)の知性と勇気を称賛し、心の中で密かに彼女を慕いました。

やがて皇帝は回復しましたが、かつての後宮の様子には興味を示さなくなりました。ある日、彼は気分転換に円明園の百駿園を訪れました。園内では駿馬が駆け巡り、活気に満ちていました。皇帝が興味津々に眺めていると、調教師の女性である葉瀾依が現れ、彼の視線を釘付けにしました。葉瀾依は身軽で、目には世俗に縛られない野性的な美しさが宿っており、宮中の女性たちのしとやかさとは全く異なっていました。皇帝は彼女の独特の魅力に惹かれ、この類まれな女性を後宮に迎え、新しい寵妃にしようと決意しました。

この一連の出来事は、後宮の情勢をさらに複雑化させ、甄嬛(しんけい)や果郡王(かぐんおう)・允禮(いんれい)たちの未来に新たな伏線を投げかけました。

第50話感想

第50話は、後宮の権力闘争がさらに激化し、各キャラクターの運命が大きく動き出す、重要なエピソードでした。今後の展開がますます気になります。

つづく