宮廷の諍い女 第63話 あらすじ/ネタバレ
宮廷に闇雲立ち込める
この日の後宮は騒然としていた。普段は穏やかな葉瀾依が、側近の阿緑に浣碧(かんぺき)と玉嬈(ぎょくよう)を呼び寄せ、甘露寺の尼僧たちを連れてくるよう命じていたのだ。甄嬛(しんけい)は窮地に立たされており、葉瀾依は彼女を救うために動いていた。
皇帝の登場と允禧の証言
緊迫した状況の中、皇帝が駆けつけた。この混乱を収めようと、甄嬛(しんけい)の潔白を証明するために立ち上がったのは、慎貝勒允禧だった。彼の証言は甄嬛(しんけい)に有利に働き、玉嬈(ぎょくよう)も皇后の寝宮に駆け込み、皇帝の注目を集めた。
滴血の儀と皇后的策略
皇后は、甄嬛(しんけい)の不貞(てい)を証明するため、滴血の儀を提案した。皇帝は躊躇しつつも、それを承諾する。しかし、皇后は水を細工し、甄嬛(しんけい)を陥れようと企んでいた。しかし、甄嬛(しんけい)は皇后的策略を見抜き、難を逃れた。
甘露寺の尼僧と瓜尔佳氏の真実
葉瀾依は甘露寺の尼僧、莫言を連れて宮廷に現れた。莫言は甄嬛(しんけい)と温実初(おん・じつしょ)の関係を否定し、甄嬛(しんけい)の名誉を回復させた。さらに、甄嬛(しんけい)は瓜尔佳氏が甄嬛(しんけい)の父を陥れた真実を明らかにした。
滴血の儀の結果と皇罰
滴血の儀は失敗に終わり、皇后的策略は暴かれた。皇后は責任を侍女の絵春に押し付けようとしたが、皇帝の怒りを買うことになった。皇帝は皇后を幽閉し、六宮の協理権を剝奪した。
甄嬛(しんけい)の復讐
皇帝は甄嬛(しんけい)に裁量権を与え、甄嬛は祺(きき)貴人貴人を冷宮に送り、康常在と貞(てい)嬪を罰した。また、甄嬛を陥れた斐雯(ひぶん)と静白(せいびゃく)は死罪となった。
後宮に再び平穏が訪れる
甄嬛の潔白が証明され、後宮に再び平穏が訪れた。しかし、甄嬛は皇帝の心を取り戻すことはできず、失意のうちに宮廷を去っていった。
第63話の感想
第63話は、陰謀と策略が渦巻く緊迫感のある展開でした。特に、滴血の儀のシーンは手に汗握るような緊張感に満ちており、甄嬛の機転と葉瀾依の活躍が見事でした。
また、皇后の悪事が暴かれ、失脚する様子は痛快でした。しかし、皇帝は甄嬛の潔白を認めたものの、彼女の心を取り戻すことはできませんでした。甄嬛が失意のうちに宮廷を去るラストシーンは、切なくもあり、余韻を残すものでした。
つづく