宮廷の諍い女 第9話 あらすじ/ネタバレ

紫禁城の奥深く、華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃は甄嬛(しんけい)の寵愛が日増しに高まり、沈眉庄との友情も深まるにつれ、嫉妬の炎を燃やします。彼女は、この姉妹の仲を裂こうと企てます。しかし、沈眉庄は意誌が強く、動じません。甄嬛(しんけい)も誠意をもって接し、二人の絆は弱まるどころか、さらに深まります。

甄嬛(しんけい)は、木が大きくなると風を招くことを知っており、自衛のため、そして後宮の安寧のために、皇帝に雨露均霑を求め、自分だけに寵愛を注がないように懇願します。皇帝は、心残りながらも、甄嬛(しんけい)の言葉を聞き入れ、斉(せい)妃妃のもとへ向かいます。甄嬛(しんけい)は、皇帝の寵愛が薄れたことに落胆を隠せません。しかし、皇帝は甄嬛(しんけい)への情を断ち切れず、すぐに碎玉軒を訪れます。甄嬛(しんけい)は、皇帝を「四郎」と呼び、二人の愛は再び深まり、甄嬛(しんけい)の寵愛はさらに強固なものとなります。

華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃は、離間の計が失敗したことに怒りを募らせ、今度は沈眉庄に矛先を向けます。彼女は、沈眉庄が六宮の管理を学ぶのを手伝うという名目で、わざと障害を作り、難癖をつけます。沈眉庄は、その意図を理解し、大局を考えて、華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃と正面衝突することを避けます。皇后は、華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の横暴さを知っていても、様々な理由から見て見ぬふりをするしかありません。

夜が訪れ、華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の陰謀はさらにエスカレートします。彼女は、沈眉庄が宮殿に戻る途中を狙い、側仕えの侍女を遠ざけ、沈眉庄一人を千鯉池のほとりに立たせます。その時、華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の腹心の太監である周寧海(しゅうねいかい)が突然現れ、沈眉庄が油断している隙に、彼女を池に突き落とします。沈眉庄は、不意を突かれ、泳げないため、もがき苦しみます。しかし、宮中の巡邏の侍衛が駆けつけ、沈眉庄は九死に一生を得ます。

翌朝、沈眉庄は目を覚まし、身体は弱っているものの、意識は清明です。彼女は、甄嬛(しんけい)に昨夜の出来事を詳しく話し、すべて華(かひ)妃の仕業であると断言します。しかし、確たる証拠がないため、二人にはしばらくの間、耐え忍ぶしかありません。沈眉庄は、華(かひ)妃と徹底的に戦うことを誓い、甄嬛(しんけい)は、心配しながらも、沈眉庄の側に立ちます。二人は手を携え、華(かひ)妃の真の姿を暴き、後宮に光明をもたらすことを決意します。

第9話 感想

第9話は、華(かひ)妃の陰謀が渦巻く、緊張感あふれる回でした。甄嬛(しんけい)と沈眉庄の友情が試され、華(かひ)妃の執念深さが垣間見えました。

特に印象的だったのは、沈眉庄が千鯉池に突き落とされるシーンです。突然の出来事にハラハラさせられ、沈眉庄の命運を心配しました。幸いにも侍衛に救われましたが、華(かひ)妃の冷酷さにゾッとしました。

また、甄嬛(しんけい)と皇帝の愛の深さにも感動しました。皇帝が甄嬛を気遣う様子や、甄嬛が皇帝を「四郎」と呼ぶシーンは、二人の絆の強さを物語っていました。

つづく