恋心が芽吹く頃~Blooming Days~ 第12話 あらすじ/ネタバレ

王府は煌びやかな祝賀宴で賑わっていた。賀連信(がれんしん)が庫銀を回収した功績を称え、王爷は夫人たちを招いて盛大な宴を催した。王爷は慕海瑶(ぼかいよう)、駱青蓮(らくせいれん)、賀連信(がれんしん)にそれぞれ扇子を贈り、それぞれの功績を称えた。

慕海瑶(ぼかいよう)は正室夫人との間で扇子の選択をめぐり、微妙な駆け引きを繰り広げる。王爷の心をつかむため、正室夫人の威光を弱めようと試みる。しかし、五公子(ごこうし)の突然の来訪で宴の雰囲気は一変する。彼は賀連信(がれんしん)を弾劾する奏折を携えており、その内容は朝臣たちの連名によるものだった。

続いて現れた世子(せいし)は、賀連信(がれんしん)の知られざる一面を暴露する。賀連信(がれんしん)は私的に貪官を処罰し、清廉な役人の不足を自腹で補塡していたのだ。五公子(ごこうし)はさらに、盗賊の頭目である王五(おうご)を連れてきて、賀連信(がれんしん)をさらに追い詰める。王五(おうご)は自分が被害者であると訴え、五公子(ごこうし)の駒として利用される。

しかし、慕海瑶(ぼかいよう)の兄である慕天殊(ぼてんしゅ)が王五(おうご)の指名手配書を提示し、彼の真の姿を暴く。王五(おうご)は逃亡中の犯罪者だったのだ。真実が明らかになり、王爷は激怒し、王五(おうご)を処罰するよう命じる。五公子(ごこうし)は自らの非を認め、謹慎を申し出る。

この事件の後、王爷は賀連信(がれんしん)への評価をさらに高め、慕天殊(ぼてんしゅ)の功績にも報いる。しかし、王府内のバランスを保つため、慕海瑶(ぼかいよう)に贈った扇子を正室夫人に譲るよう命じる。慕海瑶(ぼかいよう)は扇子を正室夫人に届けるが、途中で扇子が折れてしまう。王爷は慕海瑶(ぼかいよう)が嫉妬心から扇子を折ったと勘違いし、彼女を庶人に降格させて南郊別院に幽閉する。

駱青蓮(らくせいれん)は、王爷の真意を賀連信(がれんしん)に説明する。王爷は裙带関係を嫌い、賀連信(がれんしん)が朝廷で自立することを望んでいた。慕海瑶(ぼかいよう)と慕天殊(ぼてんしゅ)の親密な関係は、その障害となっていたのだ。扇子の件も、王爷が慕海瑶(ぼかいよう)の性格を正確に把握し、巧妙に仕組んだものだった。

真相を知った正室夫人は、駱青蓮(らくせいれん)に感謝の意を表する。駱青蓮(らくせいれん)は、暉児(きじ)の復讐のために尽力してくれたことに感謝し、暉児(きじ)の腕輪を正室夫人に返す。これで全ての恩怨は清算され、王府に安寧が訪れることを願う。

第12話感想

第12話は、王府内の権力闘争が激化し、衝撃的な展開が続いた回でした。賀連信(がれんしん)の功績を祝う宴は、五公子(ごこうし)と世子(せいし)の思惑が交錯し、思わぬ方向に進んでいきました。

五公子(ごこうし)の弾劾と王五(おうご)の証言は、賀連信(がれんしん)の立場を危うくしましたが、慕天殊(ぼてんしゅ)の活躍によって真実が明らかになり、王爷の信頼をさらに勝ち得ることができました。

しかし、王爷は慕海瑶(ぼかいよう)と慕天殊(ぼてんしゅ)の親密な関係を懸念し、彼女を庶人に降格させてしまいました。これは、王府内のバランスを保つための苦渋の決断だったのでしょう。

一方、駱青蓮(らくせいれん)は、王爷の真意を賀連信(がれんしん)に説明し、正室夫人への感謝の気持ちを表しました。暉児(きじ)の復讐のために尽力してくれたことに対する感謝と、王府の安寧を願う彼女の思いが伝わってきました。

つづく