恋心が芽吹く頃~Blooming Days~ 第14話 あらすじ/ネタバレ

夜も更けて、呂北逸(りょほくいつ)は駱青蓮(らくせいれん)と賀連信(がれんしん)の関係を知り、怒りを抑えきれず、元雪(げんせつ)月下と酒を酌み交わし、憂さを晴らそうとした。元雪(げんせつ)は彼の愁い顔を見て心配し、黙って寄り添っていた。一方、駱青蓮(らくせいれん)は噂のように冷酷な態度をとることはなく、酔った勢いで賀連信(がれんしん)の前で取り乱してしまう。賀連信(がれんしん)は怒るどころか、紳士的に対応し、彼女を泊まらせて東籬(とうり)に世話をするように手配した。翌朝、駱青蓮(らくせいれん)は賀連信(がれんしん)の寛容さと距離感に複雑な気持ちを抱く。

府内では、再び波乱が起きる。婢妾の南如珍(なんじょちん)が信公子邸にひっそりと入り込み、その機敏さと巧みな話術で注目を集めた。駱青蓮(らくせいれん)は警戒心を抱きながらも、善意で接しようとするが、且歌苑が突然火災に見舞われる。火勢は猛威を振るい、駱青蓮(らくせいれん)は大切な披風を救うため危険を顧みず飛び込む。その様子は、南如珍(なんじょちん)にすべて見られていた。

李塘(りとう)は火災現場で異変に気付き、慌てふためく侍女の姿を目撃し、南如珍(なんじょちん)の住居まで追跡する。疑念が募る中、南如珍(なんじょちん)は且歌苑で「火を消した英雄」を演じ、賀連信(がれんしん)に近づこうとする。駱青蓮(らくせいれん)が火災の真相を賀連信(がれんしん)に伝えようとした時、南如珍(なんじょちん)とその侍女に巧みに阻まれ、やむなく立ち去る。彼女は寵愛を受けている者の地位は、災難にも揺るがないことを悟る。

南如珍(なんじょちん)とその侍女は、四公子(しこうし)正室夫人の駒であり、信公子邸の支配権を狙っていた。正室夫人はそれを知り、さらに褒美を与えた。賀連信(がれんしん)はそれを受けて、南如珍を庶夫人に昇格させ、府内の情勢はますます微妙になる。

翌日、賀連信(がれんしん)は且歌苑の外で駱青蓮(らくせいれん)が落としたハンカチを見つけ、胸に何とも言えない感情が湧き上がる。これは容夫人(ようふじん)が意図的に仕組んだことで、二人の和解を促すためだった。賀連信(がれんしん)は漣微居を訪ねるが、門前払いされてしまう。その後、駱青蓮(らくせいれん)が思い悩んで倒れたことを知り、心を痛める。呂北逸(りょほくいつ)の診察で、駱青蓮(らくせいれん)が妊娠していることが判明し、賀連信(がれんしん)は大喜び。漣微居全体が喜びに包まれる。

しかし、駱青蓮(らくせいれん)は不安を隠せない。この大邸宅では、子孫の誕生は多くの思惑や危険を伴うことを知っているからだ。彼女は去ろうとするが、その考えは賀連信(がれんしん)に聞かれてしまう。彼は駱青蓮(らくせいれん)の決意を簡単に変えることはできないと知り、先回りして父親である王爷に知らせに行く。王爷は大喜びし、駱青蓮(らくせいれん)を宮殿に呼び、厚遇することで、王府に男子を産む功臣を慰留しようとする。

第14話の感想

第14話は、複雑な人間関係と感情の葛藤が描かれており、今後の展開が気になる回でした。

特に印象的だったのは、駱青蓮と賀連信(がれんしん)の関係です。駱青蓮は賀連信に想いを寄せているものの、彼の妻である南如珍の存在や、王府内での複雑な力関係に阻まれ、なかなか素直になれません。賀連信もまた、駱青蓮への想いを自覚しつつも、立場上彼女を傷つけるわけにはいかず、もどかしい思いを抱えています。

そんな中、駱青蓮が妊娠していることが発覚し、二人の関係に大きな変化が訪れます。賀連信は喜びを隠せませんが、駱青蓮は不安を募らせます。王府内では、子孫の誕生は多くの思惑や危険を伴うことを知っているからです。

つづく