恋心が芽吹く頃~Blooming Days~ 第18話 あらすじ/ネタバレ

南郊別荘の奥深く、駱青蓮(らくせいれん)の置かれた状況はますます厳しくなっているように見えた。 二人の護衛である毛大(もうだい)と毛二(もうじ)は、慕海瑶(ぼかいよう)の密命を受けて、彼女を荒れ果てた部屋に閉じ込めたようだ。この不当な扱いに対して、東籬(とうり)は義憤に駆られ、駱青蓮(らくせいれん)のために立ち上がろうとするが、駱青蓮(らくせいれん)は淡々と受け流す。彼女は自分が捨てられた妻であり、もはや争うべきものは何もないと悟っていた。

部屋の片隅で、駱青蓮(らくせいれん)は割れた指輪を見つけた。それは東籬(とうり)が彼女を心配して拾い集めた破片であり、無言のうちに温情が伝わってくる。

冬夜の寒風は厳しく、部屋の設備は極めて簡素であった。東籬(とうり)と李塘(りとう)は駱青蓮(らくせいれん)が苦しむのを見かねて、自分の綿入れを布団代わりにしようと申し出るが、駱青蓮(らくせいれん)はそれを断る。彼女はもう主従関係はないと強調し、綿入れを李塘(りとう)に返却する。東籬(とうり)は彼女と一緒に同じ布団に寝転がり、体温で暖め合おうとする。この苦難の中での真情は、駱青蓮(らくせいれん)の心に暖流を呼び起こし、週囲の寒さを吹き飛ばした。

慕海瑶(ぼかいよう)は駱青蓮(らくせいれん)の到著を知ると、仮省するどころか、さらにエスカレートして、毛大(もうだい)と毛二(もうじ)に250両の銀を餌に、彼らを使って駱青蓮(らくせいれん)を苦しめようとする。劣悪な食事 - 腐った米飯 - に対して、駱青蓮(らくせいれん)は文句を言うどころか、率先して食べていく。李塘(りとう)と東籬(とうり)もそれに倣い、三人で苦杯を飲み幹し、この屈辱を将来の仮撃の力に変えることを誓う。駱青蓮(らくせいれん)の教えは彼らの心に深く刻み込まれた。それは、満腹になってこそ力が出せるということ、受けた苦しみを一つ一つ取り返すということである。

夜が訪れると、呂北逸(りょほくいつ)がひそかに訪ねてきて、駱青蓮(らくせいれん)を連れ出してこの騒動から逃れようと提案する。しかし、駱青蓮(らくせいれん)は柔夫人(じゅうふじん)と容夫人(ようふじん)の消息が気になり、子供の夭折の真相を明らかにしようと決意しており、呂北逸(りょほくいつ)の申し出を断る。彼女は、自分のために賤籍に落とされた友人をこれ以上巻き込みたくないのだ。

駱青蓮(らくせいれん)は銀を餌に毛大(もうだい)と毛二(もうじ)に直接対峙する。金額は慕海瑶(ぼかいよう)から提示された額には遠く及ばないものの、彼女は断固たる態度で新しい主人の威厳を示す。彼女の手に握られた刃の冷光は、毛兄弟に恐怖心を抱かせ、最終的に彼らは銀を受け取り、彼女に敬意を表して酒を酌み交わす。

その後、駱青蓮(らくせいれん)の南郊別荘での生活は意外にも穏やかなものとなった。彼女は慕海瑶(ぼかいよう)と表面上は微妙な平和を維持しているだけでなく、毛兄弟から面白い話を聞いたり、東籬(とうり)と楽しい時間を過ごしたりしている。時が経ち、2年が経過すると、南如珍(なんじょちん)は側夫人に昇進し、屋敷の勢力図が再び変化しようとしていた。

ちょうどその頃、王爷の狩猟の時期が近づいてきた。駱青蓮(らくせいれん)と呂北逸(りょほくいつ)は世子(せいし)を巻き込んだ計画を立て、民生の観点から世子(せいし)の口を借りて王爷に狩猟を思いとどまらせ、農作業の妨げにならないようにしようと考えた。世子(せいし)の真摯な言葉と賀連信(がれんしん)の助力により、王爷は感動し、世子(せいし)の仁愛の心を認めるだけでなく、初めて世子(せいし)を狩猟に連れて行くことを決意する。四公子(しこうし)は狩猟で活躍し、王爷の賞賛を受け、宝の槍を授与される。世子(せいし)も呂北逸(りょほくいつ)の巧みな手回しによって、念願の武器を手に入れることができた。これらの背後には、駱青蓮(らくせいれん)と呂北逸(りょほくいつ)の綿密な計画と策略があった。

第18話の感想

第18話は、駱青蓮(らくせいれん)的忍耐力と決意が試されるエピソードでした。彼女は慕海瑶(ぼかいよう)の策略によって南郊別荘の荒れ果てた部屋に閉じ込められ、劣悪な環境に耐えなければなりませんでした。しかし、彼女は決して屈することなく、むしろ逆境を力に変えて立ち向かっていきました。

特に印象的だったのは、駱青蓮(らくせいれん)与毛大(もうだい)毛二(もうじ)的正面対決のシーンです。彼女は銀を餌に彼らを屈服させ、新しい主人の威厳を示しました。このシーンは、駱青蓮(らくせいれん)的強さと決意を象徴しており、今後の展開に期待を持たせるものでした。

また、世子(せいし)の成長も描かれていました。彼は呂北逸(りょほくいつ)の助けを借りて、王爷に狩猟を思いとどまらせ、民生のことを考えるように進言しました。この行動は、世子(せいし)の仁愛の心を示しており、今後の活躍が楽しみになりました。

つづく