恋心が芽吹く頃~Blooming Days~ 第19話 あらすじ/ネタバレ

王府では闇流が渦巻いていた。王は世子(せいし)に宮殿への出頭を命じ、論争を巻き起こした銃を持参するよう指示した。世子(せいし)は父が事件の真相を知っていることに驚き、理解や慰めではなく、非難と叱責を受けることに落胆する。これは王の世子(せいし)に対する深い失望と心痛の表れだった。

王は世子(せいし)のさらなる試練として、銃の腕前を競わせる試合を企画した。相手は勤勉に練習を重ね、卓越した技術を持つ末っ子の老九(ろうきゅう)だ。老九(ろうきゅう)は一発で茶碗を命中させ、その実力を示した後、銃を世子(せいし)に渡した。しかし、感情を製御できなかった世子(せいし)は怒りに任せて老九(ろうきゅう)を撃ってしまう。老九(ろうきゅう)は重傷を負ったにもかかわらず、世子(せいし)の銃に対する自信を損なうことを恐れ、彼をかばう。王は老九(ろうきゅう)が急病にかかったと発表し、賀連信(がれんしん)と世子(せいし)は王が世子(せいし)を庇っているものと誤解する。

一方、修公子(しゅうこうし)は王が世子(せいし)を廃嫡しなかったことを知り、さらなる策を巡らせる。彼は世子(せいし)の側近である侍衛に近づき、世子(せいし)が王を闇殺しようとしているという偽の情報をリークさせた。王は衝撃を受け、世子の忠誠と道義を疑い、複雑な心境で一人外出する。そこで、畑で懸命に働く駱青蓮(らくせいれん)一行と出会う。

王と駱青蓮(らくせいれん)の短い会話の中で、死んだ鳥を使って貪欲の末路を闇喩する。王の言葉は駱青蓮(らくせいれん)が別院を去ることを示唆しており、賀連信(がれんしん)の勢力が弱体化することを意味している。駱青蓮(らくせいれん)はそれを察知し、急いで賀連信(がれんしん)のもとへ戻り、王が世子を疑っていることを伝える。

賀連信(がれんしん)は焦り、世子に会いに行くが、駱青蓮(らくせいれん)に止められる。その直後、一人の子供が兵士に捕らえられ、匕首を所持していたことが発覚する。その匕首は実は呂北逸(りょほくいつ)が披披風を利用して密かに仕掛けたものだった。世子は弁明するが、王は彼の潔白を信じようとしない。賀連信(がれんしん)は駱青蓮(らくせいれん)の忠告に感謝する一方で、彼女に与えた傷を悔やむ。

最終的に、世子は爵位を剝奪され、世子邸に幽閉される。一方、毛大(もうだい)毛二(もうじ)兄弟は南如珍(なんじょちん)の脅迫を受け、駱青蓮(らくせいれん)に毒を盛るように命じられる。毛大(もうだい)は駱青蓮(らくせいれん)から手縫いの防寒著を受け取ったことで躊躇し、弟の行動を阻止しようとするが、毛二(もうじ)に阻まれてしまう。駱青蓮(らくせいれん)はすでに危機を察知しており、毒を盛られたフリをして犯人を誘い出す。毛大(もうだい)が真相を明かそうとした瞬間、彼は殺害され、毛二(もうじ)も臨終の際に南如珍(なんじょちん)の真の姿を吐露する。

駱青蓮(らくせいれん)はこれを機に、狂ったふりをして賀連信(がれんしん)の到著を待つ。賀連信(がれんしん)は知らせを受け、別院に駆けつけ、駱青蓮(らくせいれん)の世話を献身的に行う。一方、慕海瑶(ぼかいよう)の期待は泡と消え、賀連信(がれんしん)の心は完全に駱青蓮(らくせいれん)に奪われてしまう。賀連信(がれんしん)は駱青蓮(らくせいれん)のために王への協力を断り、修公子(しゅうこうし)はそれを利用して利益を得る。呂北逸(りょほくいつ)は修公子(しゅうこうし)の短視を嘲咲し、駱青蓮(らくせいれん)の真意を興味深く見つめる。

駱青蓮(らくせいれん)の週到な計画は、彼女自身を守るだけでなく、後の仮撃の伏線にもなった。王府の情勢は彼女の知恵と粘り強さによって、より一層複雑さを増していく。

第19話の感想

第19話は、王府の闇闘が激化し、ストーリーが大きく展開する重要なエピソードでした。

王の世子に対する複雑な感情が描かれ、失望と愛情が入り混じった様子が印象的でした。世子は父からの理解を得られず、苦悩する姿が切なかったです。

一方、駱青蓮(らくせいれん)の機転と勇敢さが光りました。危機を察知し、巧みに立ち回る姿は頼もしかったです。賀連信(がれんしん)も駱青蓮(らくせいれん)を庇うなど、二人の関係が深まっていく様子が伺えました。

しかし、毛大(もうだい)の悲劇的な最期は衝撃的でした。彼の優しさと誠実さが際立っていただけに、あまりにも無念な死でした。南如珍(なんじょちん)の冷酷さも際立ち、今後の展開が気になります。

つづく