恋心が芽吹く頃~Blooming Days~ 第20話 あらすじ/ネタバレ

夜空に舞い上がる恋心

夜空に輝く星を見つめながら、駱青蓮(らくせいれん)は自由な鳥のように空を飛びたいとつぶやく。その声を聞いた賀連信(がれんしん)は、高所恐怖症にもかかわらず、思わず屋上に駆け上がる。咲い声に包まれた夜だったが、不注意で两人は屋上から落ちてしまう。幸いにも怪我はなく、賀連信(がれんしん)は一時的に気を失ったがすぐに目を覚ます。駱青蓮(らくせいれん)は自分のせいで怪我をさせてしまったと自分を責めるが、大局のためにはその気持ちを抑え込むしかない。

慕海瑶(ぼかいよう)の協力と賀連信(がれんしん)の誤解

駱青蓮(らくせいれん)は慕海瑶(ぼかいよう)に助けを求め、王が休息する場所に自分を置くことで、世子(せいし)への深い愛情を利用して、先王妃の思い出を呼び起こし、王の世子(せいし)に対する態度を軟化させようとする。慕海瑶(ぼかいよう)は当初ためらうが、旧情を思い出し、駱青蓮(らくせいれん)を助けることにする。しかし、賀連信(がれんしん)はこのことを知ると、慕海瑶(ぼかいよう)を駱青蓮(らくせいれん)を利用したと責め、2人は再び対立してしまう。

世子(せいし)邸への訪問と復位の願い

城に戻った王は、世子(せいし)の面影が頭から離れず、心穏やかではない。そんな中、朝堂では世子(せいし)の復位を求める声が上がり、王は背後にある闇躍を察する。賀連信(がれんしん)は機を見て、王に世子(せいし)邸を訪れるように願い出る。世子(せいし)邸では、世子(せいし)妃が王を迎え、世子(せいし)が王のために醸造したワインと先王妃のために祈りを捧げた経書を見せる。世子(せいし)は過労で病床に伏しているが、その様子は王の心を揺さぶる。

賀連信(がれんしん)は世子(せいし)の復位を改めて願い出るが、五公子(ごこうし)の仮対に遭い、王の怒りを買ってしまう。王の問いかけに、五公子(ごこうし)は世子(せいし)の位を狙うのではなく、四公子(しこうし)のために動いていたことを明かす。四公子(しこうし)も世子の位を望んでいないと表明し、事態は複雑化する。

呂北逸(りょほくいつ)との再会と秘密の告白

一方、呂北逸(りょほくいつ)は駱青蓮(らくせいれん)を見つけ、彼女の狂気を装った計画に驚きを隠せない。彼は駱青蓮(らくせいれん)が世子の復位のためにすべてを計算し、罵倒を甘んじて受け入れていることを知る。世子の復位後、賀連信(がれんしん)は郡王に封じられるが、駱青蓮(らくせいれん)への想いが報われず苦しむ。彼は酒に溺れ、呂北逸(りょほくいつ)に駱青蓮(らくせいれん)に愛されたいという本音を打ち明ける。

酔った呂北逸(りょほくいつ)は駱青蓮(らくせいれん)を訪ね、過去の秘密と後悔を告白する。彼は自分が身分の低さを理由に駱青蓮(らくせいれん)との約束を破棄し、彼女を裏切ってしまったことを認める。そして、すべての過ちは自分にあるとして、駱青蓮(らくせいれん)に罪悪感を持たないように懇願する。夜の帳の中で、2人の会話は遅すぎた別れのように響き、それぞれが抱えていた心のわだかまりが少しだけ解きほぐされる。しかし、未来の道は依然として長く、不確実である。

第20話の感想

第20話は、駱青蓮(らくせいれん)と賀連信(がれんしん)の複雑な関係がさらに深まる回だった。駱青蓮(らくせいれん)は世子の復位のために、自分の気持ちを押し殺し、すべてを計算して行動している。一方、賀連信(がれんしん)は駱青蓮(らくせいれん)への想いが募る一方で、彼女の真意がわからず苦しんでいる。

特に印象に残ったのは、駱青蓮(らくせいれん)と呂北逸(りょほくいつ)の会話シーンだ。呂北逸(りょほくいつ)は自分が駱青蓮(らくせいれん)を裏切ってしまったことを告白し、すべての過ちは自分にあると謝罪する。駱青蓮(らくせいれん)は呂北逸(りょほくいつ)の言葉を静かに聞き、自分の気持ちを打ち明けることはない。このシーンは、2人の過去と現在が交錯し、それぞれの思いが切なく伝わってくる。

また、世子邸を訪れた王の心境も複雑だ。世子の面影が頭から離れず、復位を求める声に揺れ動く。しかし、五公子(ごこうし)と四公子(しこうし)の思惑が絡み合い、事態はさらに複雑になる。

つづく