恋心が芽吹く頃~Blooming Days~ 第25話 あらすじ/ネタバレ

夜闇に包まれた駱青蓮(らくせいれん)の屋敷に、足音が響き渡る。趙清雲が復讐の炎を胸に、刺客として忍び込む。兄・趙清則を陥れ、命を奪った犯人を探すためだ。あの夜に漂っていた香りの記憶が、駱青蓮(らくせいれん)から再び感じられ、復讐の機が熟したと確信する。

しかし、駱青蓮(らくせいれん)と東籬(とうり)は趙清雲の襲撃に慌てることなく、用意週到な芝居を演じる。香膏は普段使っているものではなく、常用していたものが尽きたため、一時的に別のものを使用しただけだと説明する。その香膏の出自は自分にもわからないと。

一方、賀連信(がれんしん)は迅速に動き、蘇南春(そなんしゅん)に府中の者を集めるよう命じる。特に南如珍(なんじょちん)には必ず来てもらうようにと伝える。この集会は、嵐の前の静けさのようなものだった。

南如珍(なんじょちん)は不安な気持ちで遅れて到著する。犯した秘密がついに明らかになることを恐れていた。彼女は血縁関係を証明することで潔白を証明しようとするが、その行動は彼女をさらに深い奈落へと突き落とすことになる。柔夫人(じゅうふじん)は「避嫌」を理由に南如珍(なんじょちん)が自ら水を汲むことを阻止し、不正行為の可能性をほのめかす。南如珍(なんじょちん)は怒りながらもなすすべがなく、丫鬟が子供を抱いてくるのを見守るしかない。

血縁関係を確かめようとしたまさにその時、子供は過度の恐怖から喘息を発症し、命を落としてしまう。この光景に心を痛めた賀連信(がれんしん)は、血縁関係の確認を一時停止することを決める。しかし、そこに李塘(りとう)が突然現れ、南如珍(なんじょちん)が他人の子を身籠っていたことを暴露する。さらに趙清雲の証言とも一緻し、南如珍(なんじょちん)の最後の防波堤は完全に崩れ落ちる。

動かぬ証拠を突きつけられた南如珍(なんじょちん)の丫鬟はついに耐えきれず、すべては南如珍(なんじょちん)の強要によるものだったと告白する。激怒した賀連信(がれんしん)は南如珍(なんじょちん)を杖殺そうとするが、駱青蓮(らくせいれん)は適切なタイミングで助けを求める。この事件が公になれば、賀連信(がれんしん)の王爷に対する立場に影響が出ると知っていたからだ。最終的に賀連信(がれんしん)は南如珍(なんじょちん)を許し、屋敷から追い出す。子供と地位を失った絶望の中で余生を送らせることにする。

一方、四夫人(しふじん)は南如珍(なんじょちん)が追い出されたことを知り、疑念を抱き、自ら会いに行く。南如珍(なんじょちん)は四夫人(しふじん)に助けを求めようとするが、不注意にも地図のことを知っていると漏らしてしまう。四夫人(しふじん)の殺意は瞬く間に燃え上がる。この秘密は絶対に漏らしてはならない。南如珍の命は風前の灯火だった。

李塘(りとう)は箱を持って漣微居を訪れる。駱青蓮(らくせいれん)と今後の計画について話し合うつもりだったが、織月(しょくげつ)や東籬(とうり)たちには裏切り者と誤解され、追い出されそうになる。しかし、駱青蓮(らくせいれん)が現れ、騒動を鎮める。彼女の知恵と冷静さは、再び人々の尊敬と信頼を集めることになる。そして、このすべては、これから訪れるであろうさらなる嵐に備えるための準備だった。

第25話 感想

第25話は、これまで積み重なってきた謎が明らかになる衝撃的な展開でした。

南如珍の偽善が暴かれ、真実が明らかになったことで、物語は新たな局面を迎えます。

特に印象的だったのは、駱青蓮(らくせいれん)の冷静さと知恵でした。彼女は趙清雲の襲撃にも動じることなく、巧みな芝居で真実を隠蔽することに成功しました。さらに、李塘(りとう)の誤解を解き、人々の信頼を取り戻すなど、彼女の存在感はますます大きくなっています。

また、四夫人(しふじん)の登場も物語に緊張感を与えました。彼女が南如珍の秘密を知り、殺意を燃やすシーンは、今後の展開が気になります。

つづく