恋心が芽吹く頃~Blooming Days~ 第31話 あらすじ/ネタバレ

府中では、正室夫人が王妃の証である吉服を受け取り、祝賀ムードに包まれていました。しかし、突如其来に吉服が燃え上がり、消えた跡には蓮の花の模様が残り、場は騒然となります。

青蓮は困惑し、柔夫人(じゅうふじん)と容夫人(ようふじん)が疑わしいと考えます。3人で話し合った結果、より深い陰謀が隠されていることに気付きます。正室夫人は長年家を切り盛りし、徳のある人物であり、王妃の座にふさわしい人物です。青蓮もそのことに納得していましたが、この事件で黒幕の真意を疑います。

黒幕は四夫人(しふじん)でした。彼女は青蓮を排除することで、賀連信(がれんしん)が頭脳を失い、奪権できるのではないかと考えていました。四公子(しこうし)の放火は、辺境と大汗の対立を煽り、賀連信(がれんしん)の安(あん)王の座を不安定にすることを目的としていました。五公子(ごこうし)は疑念を抱きながらも、傍観するしかありませんでした。

柔夫人(じゅうふじん)は状況を把握し、青蓮に王府へ行き、賀連信(がれんしん)に吉服の件を説明することを勧めます。しかし、事態は予想以上に発展します。正室夫人の側近が貢品倉庫の焼失を発見し、修公子(しゅうこうし)の邸宅が疑われます。正室夫人は四夫人(しふじん)を訪ね、これ以上の行動を慎むよう警告します。

倚公子(いこうし)の帰還は、事態をさらに複雑にしました。彼は現場を調べ、白リンと青蓮の手帕を発見します。青蓮は窮地に立たされます。賀連信(がれんしん)は即座に罪を確定しませんが、値公子と修公子(しゅうこうし)が青蓮に罪を著せようとします。青蓮は論理的に仮論し、彼らを黙らせます。

膠著状態が続く中、正室夫人の侍女である酔柳(よいりゅう)が現れ、青蓮が吉服を燃やしたと告発し、証拠を提示します。正室夫人が現れ、酔柳(よいりゅう)と協力して、青蓮を窮地に追い込みます。値公子は青蓮を次格爾に送って大汗の怒りを鎮めることを提案し、賀連信(がれんしん)は青蓮を懲理院に送らざるを得なくなります。

柔夫人(じゅうふじん)と容夫人(ようふじん)は青蓮を見送ります。柔夫人(じゅうふじん)は方家と曲涼(きょくりょう)の因縁を理解し、両軍の交戦を望みませんが、正室夫人の深謀遠慮に感心します。正室夫人は青蓮を危険に晒すことで、戦火を鎮め、吉服自燃の疑いを晴らしました。

青蓮は絶望に陥りますが、王爷からの手紙に希望を見出します。手紙には「信じる、助ける」と書かれており、彼女の心を温めます。青蓮は「感謝する、助ける」と返事し、曲涼(きょくりょう)の安寧のために次格爾に行く決意をします。賀連信(がれんしん)は自分の地位を固めるため、次格爾への出兵を決意し、呂北逸(りょほくいつ)の協力を求めます。運命をかけた戦いに勝利することを誓います。

第31話 感想

第31話は、衝撃的な展開と複雑な人間関係が描かれた、見応えのある回でした。

吉服の自燃事件は、青蓮を窮地に追い込み、賀連信(がれんしん)の安(あん)王の座も揺るがす事態となりました。黒幕が四夫人(しふじん)であることが明らかになり、彼女の狡猾さと執念深さに驚かされました。

青蓮は、疑いをかけられながらも冷静さを失わず、論理的に仮論する姿が印象的でした。また、柔夫人(じゅうふじん)と容夫人(ようふじん)の友情や、正室夫人の深謀遠慮など、登場人物たちの心の機微が丁寧に描かれていました。

特に、青蓮が絶望に陥りながらも、王爷からの手紙に希望を見出すシーンは感動的でした。青蓮の強い意誌と、賀連信(がれんしん)の彼女への信頼が伝わってくる、胸を打つ展開でした。

つづく