恋心が芽吹く頃~Blooming Days~ 第33話 あらすじ/ネタバレ

駱青蓮(らくせいれん)は郡主が王府から逃げ出したと知り、焦燥に駆られる。容夫人(ようふじん)が危険にさらされるだけでなく、両国間の不必要な戦火を引き起こす可能性があることを彼女は理解していた。彼女は賀南昭(がなんしょう)に郡主を追跡させ、安全に連れ戻すよう命じる。

しかし、修公子(しゅうこうし)の派閥は陰謀を企てていた。彼らは刺客を送り込み、郡主を抹殺することで両国間の緊張を高め、戦争を引き起こそうとしていた。

家族の知恵者である五公子(ごこうし)は、兄弟たちの冷酷さと姪の命に対する無関心に心を痛めていた。彼は事態を悪化させまいと決意し、変装して郡主救出に向かう。

五公子(ごこうし)が現場に到著したとき、賀南昭(がなんしょう)と郡主は窮地に陥っていた。五公子(ごこうし)の活躍により、二人は辛くも危機を脱する。

郡主は無事に王府に戻り、再び嫁衣を身にまとって姿を現す。修公子(しゅうこうし)の派閥は驚愕する。駱青蓮(らくせいれん)は策倫(さくろん)大汗に郡主を大切に扱い、敬意をもって接し、平和を維持することを懇願する。また、両国間の戦争を回避するために、かつての約束を守るよう訴える。策倫(さくろん)大汗は彼女の誠意に感じ入り、承諾する。

3ヶ月が経過した。徳夫人の体調は悪化し、容夫人(ようふじん)も風邪をこじらせて命が危ぶまれる。賀連信(がれんしん)は急いで帰郷し、母親の容態を確認するが、徳夫人に冷たくあしらわれ、最期に会うことは葉わなかった。

容夫人(ようふじん)は臨終の際、駱青蓮(らくせいれん)を呼び寄せる。二人は将碁を指しながら、過去を振り返る。長年、駱青蓮(らくせいれん)は容夫人(ようふじん)に勝たせていたが、最後の対局でもその習慣は変わらなかった。容夫人(ようふじん)は彼女の気持ちを知りつつ、最後の願いを託す。それは、賀連信(がれんしん)を補佐し、曲涼(きょくりょう)の安寧と大穆の繁栄を守り、靈薇が虐げられないようにすることだった。駱青蓮(らくせいれん)は涙ながらに承諾し、容夫人(ようふじん)は彼女の腕の中で安らかに息を引き取る。

曲涼(きょくりょう)に迫る危機の真相を解明するため、賀連信(がれんしん)は智謀に優れた呂北逸(りょほくいつ)を呼び寄せる。呂北逸(りょほくいつ)は老王爷が残した文字から、老王爷が長年耐え忍び、隠してきた真意と、勤王救駕の重責を担っていたことを知る。この事実は、賀連信(がれんしん)の決意をさらに固める。

封爵式が近づいてきた。正室夫人は王妃になることを承知しているが、心には喜びがない。なぜなら、王爷の心が自分に向いていないことを知っているからだ。そんな中、四夫人(しふじん)が現れ、手を組んで王爷の心を奪う人物に対抗することを提案する。二人は密かに結託し、正室夫人の弟である方爾格(ほうじかく)が軍糧に糠が混入している事件を調査する機会を利用して、密函をすり替え、駱青蓮(らくせいれん)の父に罪を著せる。

賀連信(がれんしん)は事件を知り、驚きと疑惑に包まれる。

一方、四公子(しこうし)は罪が露見し、死を覚悟する。彼は封爵式で服毒自殺を図り、自らの命を絶とうとする。四夫人(しふじん)は悲しみに暮れるが、彼の衝動的な行動を止めることはできず、ただ悔恨と無力感にさいなまれる。

第33話の感想

第33話は、ハラハラドキドキの展開が続く、見応えのある回でした。特に、郡主の救出劇と容夫人(ようふじん)の最期は印象に残りました。

郡主の救出劇では、賀南昭(がなんしょう)と五公子(ごこうし)の活躍が光りました。特に、五公子(ごこうし)の変装は意外性があり、物語を盛り上げていました。容夫人(ようふじん)の最期は、切なくも美しいシーンでした。駱青蓮(らくせいれん)との最後の将碁の対局は、二人の絆の深さを表しており、涙なしには見られませんでした。

また、賀連信(がれんしん)と四公子(しこうし)の対立も深まり、今後の展開が気になります。四公子(しこうし)の罪が明らかになり、自暴自棄になる姿は痛々しかったです。賀連信(がれんしん)は真相を解明しようとしますが、正室夫人と四夫人(しふじん)の策略に翻弄されてしまいます。

つづく