恋心が芽吹く頃~Blooming Days~ 第9話 あらすじ/ネタバレ

府中

正室夫人は慕海瑶(ぼかいよう)の表情から何かを察知し、部屋に招き入れようとします。しかし、慕海瑶(ぼかいよう)はそれを拒否。そこに駱青蓮(らくせいれん)が現れ、機転を利かせて話題を陌夫人(ばくふじん)へと向けます。陌夫人(ばくふじん)の婢女が拾った簪の件を巧みに指摘し、陌夫人(ばくふじん)は慌てて否定。正室夫人は慕海瑶(ぼかいよう)の無実を信じ、陌夫人(ばくふじん)の関与を疑い始めます。そして、養胎を理由に陌夫人(ばくふじん)を一時的に禁足処分にします。

柔夫人(じゅうふじん)の部屋

慕海瑶(ぼかいよう)は駱青蓮(らくせいれん)の活躍を柔夫人(じゅうふじん)に報告します。柔夫人(じゅうふじん)は駱青蓮(らくせいれん)の成長に驚きつつも、その裏に何か策略があるのではないかと疑います。しかし、慕海瑶(ぼかいよう)は駱青蓮(らくせいれん)を味方につけることができれば幸いだと考え、試してみることにします。

慕海瑶(ぼかいよう)の策略

慕海瑶(ぼかいよう)は「動胎気」を装い、随従と郎中に駱青蓮(らくせいれん)と容夫人(ようふじん)の前でわざと情報を漏らします。これは駱青蓮(らくせいれん)の真意を確かめると同時に、正室夫人の権限を弱める狙いもありました。

正室夫人は慕海瑶(ぼかいよう)の行動に不満を持ちますが、賀(が)家の血筋を考慮して婢女を派遣します。慕海瑶(ぼかいよう)は如画(じょが)と共に「薬を盛る」芝居を演じ、正室夫人の婢女に目撃させます。

駱青蓮(らくせいれん)の仮応

駱青蓮(らくせいれん)は状況を理解できず、慕海瑶(ぼかいよう)を助けようとします。一方、正室夫人は「真相」を知り、慌てて阻止に向かいます。しかし、それは慕海瑶(ぼかいよう)の策略だったのです。

賀連信(がれんしん)は正室夫人の過剰な仮応を咎め、府中の事務を慕海瑶(ぼかいよう)に任せることにします。

慕海瑶(ぼかいよう)の真意

今回の試みで、慕海瑶(ぼかいよう)は駱青蓮(らくせいれん)への信頼を深め、彼女を貴重な戦力と見なします。しかし、柔夫人(じゅうふじん)はもっと深い意味を読み取っていました。彼女は駱青蓮(らくせいれん)に蜘蛛の剪影を贈り、慕海瑶(ぼかいよう)の背後には慕家だけでなく、柔夫人(じゅうふじん)という智謀に優れた協力者がいることを示唆します。

佐公子の苦悩

佐公子は借金を返すため、街頭で絵画を売らざるを得なくなります。その様子を賀連信(がれんしん)と駱青蓮(らくせいれん)が目撃します。さらに驚くことに、世子(せいし)の随従が官吏の借金回収を妨害し、庫銀の回収は行き詰まります。

賀連信(がれんしん)は銀庫を視察し、庫工の出庫儀式を目撃しますが、銀の盗難を止めることはできません。そこで、彼は下剤入りの湯を飲ませて犯人を自白させようとします。この作戦は成功し、佐公子らは狼狽します。佐公子は家族からの圧力を受け、借金の返済に乗り出すことになります。この出来事は府内外のパワーバランスを大きく変えることになります。

終わり

第9話は、慕海瑶(ぼかいよう)と正室夫人の権力闘争、駱青蓮(らくせいれん)の成長、佐公子の苦悩など、様々な要素が絡み合う展開となりました。次回も目が離せません!

第9話の感想

第9話は、慕海瑶(ぼかいよう)と正室夫人の権力闘争が激化し、駱青蓮(らくせいれん)の成長も描かれた見応えのある回でした。

慕海瑶(ぼかいよう)は、正室夫人の疑いを晴らすために、駱青蓮(らくせいれん)の助けを借りて巧妙な策略を展開します。その過程で、駱青蓮(らくせいれん)の機転や度胸が明らかになり、慕海瑶(ぼかいよう)の信頼を得るに至ります。一方、正室夫人は焦りから過剰な仮応を示し、賀連信(がれんしん)の信頼を失ってしまいます。

佐公子の苦悩も描かれた重要な要素でした。借金返済のため、街頭で絵画を売らざるを得ない彼の姿は、見ていて胸が痛みます。しかし、彼の窮地は府内外のパワーバランスを大きく変えることになるでしょう。

つづく