永遠の桃花~三生三世~ 第16話 あらすじ/ネタバレ

臙脂(えんじ)の勇敢な行動で苦寒の地は騒然となった。彼女は重要な兵符を携え、離怨(りえん)を救出するため、命を懸けて行動した。離鏡(りけい)は激怒し、離怨(りえん)を連れ戻すため、密かに追跡を命じた。

一方、素錦(そきん)は首領たちに茶を振る舞う名目で近づき、夜華(やか)と素素(そそ)の再会を演出した。連宋(れんそう)の巧妙な援護により、夜華(やか)はようやく凡間に戻り、素素(そそ)と再会を果たした。しかし、運命は残酷だった。夜華(やか)が再会を喜んでいると、突然素錦(そきん)が戻ってきて、夜華(やか)に会いたいと要求した。連宋(れんそう)は急遽、部屋のろうそくを消して夜華(やか)の不在を装い、この突然の面会を回避した。

夜華(やか)は簡素な茅葺き小屋に戻ると、素素(そそ)の姿がなかった。彼は焦ってあの竹林へと走り、そこで素素(そそ)が1人、木にもたれて眠っているのを見つけた。素素(そそ)は夜華(やか)の落とした弓を握りしめていた。夜華(やか)の出現に、素素(そそ)は涙を流しながら、夜華(やか)に抱きつき、半年も音信不通だったことを責めた。夜華(やか)は何も言えず、素素(そそ)の責めと疑問にただ黙って答えるしかなかった。2人は少し離れていたが、再会の喜びと互いへの深い愛情は変わらなかった。

夜が更け、2人は一夜を過ごした。朝になると、夜華(やか)は別れなければならない現実に向き合った。彼は素素(そそ)に、再び旅に出ることを告げた。いつ帰れるかはわからない、1年かもしれないし、2年かもしれない。素素(そそ)は名残惜しいながらも、驚くほどの理解と強さを見せ、すべてを受け入れ、すべての思いと不満を胸に秘めた。夜華(やか)は素素(そそ)に、通霊できる銅鏡を贈り、どこにいようと、素素(そそ)が呼べば必ず聞こえて、答えると約束した。

夜華(やか)は、人魚族との戦いを機に、偽の死を利用して素素(そそ)を守り、この恋に終止符を打つという深い計画を立てていた。連宋(れんそう)は、この計画を知って驚きながらも、夜華(やか)の素素への深い愛情を感じ、彼の決意を理解した。

その後、夜華(やか)は素錦(そきん)が主催する祭祀に参加し、各部族の首領に共同で敵と戦うことを提案した。彼は天族の過去の栄光と各部族の勇気を振り返り、大義を掲げて人魚族の脅威に立ち向かうことを呼びかけた。当初は冷遇されたものの、素錦(そきん)の協力により、夜華(やか)は情熱を込めて人々を動かし、最終的には首領たちの支持を得た。

しかし、長海水君(ちょうかいすいくん)の立場が新たな障壁となった。夜華(やか)は、人魚族を完全に倒すためには、長海の問題を解決しなければならないことを知っていた。そこで、彼は長海への出陣を誌願し、長海水君(ちょうかいすいくん)と人魚族の対立を煽り、天族の出兵の正当な理由を手に入れようとした。天帝(てんてい)は夜華(やか)の計画に賛成し、彼の行動を承認した。

一方、白鳳九(はくほうきゅう)は誤って果実を食べて酔っ払い、天宮で帝君と遭遇した。アルコールの影響で、彼女は帝君に大胆に告白し、気まずいながらも温かい雰囲気となった。遠くから見守っていた成玉(せいぎょく)と司命(しめい)は、この光景に思わず咲みを浮かべていた。成玉(せいぎょく)は、連宋(れんそう)との過去の出来事を思い出し、複雑な気持ちになった。

第16話の感想

第16話は、夜華(やか)と素素の再会と別れ、そして夜華(やか)の決意が描かれた重要なエピソードでした。

まず、臙脂(えんじ)の勇敢な行動は感動的でした。彼女は離怨(りえん)を救うために命を懸けて行動し、その姿は多くの人の心を打ったと思います。

また、夜華(やか)と素素の再会は、とても温かいシーンでした。2人は半年ぶりに再会を果たし、喜びと愛情を確かめ合いました。しかし、夜華(やか)は再び旅に出なければならないという現実があり、2人の別れは切ないものでした。

夜華(やか)の決意は、とても重いものでした。彼は素素を守るために、偽の死を利用して人魚族との戦いに身を投じることを決意しました。この決意は、彼の素素への深い愛情を示していると思います。

つづく