永遠の桃花~三生三世~ 第18話 あらすじ/ネタバレ
晴天に恵まれた日、天族太子夜華(やか)は疊風(ちょうほう)上神と共に長海を訪れ、民情と戦況を視察した。長海は鲛人と長年交戦状態にあり、兵士たちは疲弊しき、半数以上が戦死していた。疊風(ちょうほう)は夜華(やか)を兵士たちに紹介すると、兵士たちは一斉に跪き、天族に長海に平和をもたらしてほしいと懇願した。夜華(やか)は兵士たちの様子を見て、天族は決して見過ごすことはないと約束し、鲛人の仮乱を鎮圧して長海に平和をもたらすことを誓った。
一方、素素(そそ)は野営地の端で負傷した兵士と遭遇し、血に触れて強い吐き気を催した。夜華(やか)は素素(そそ)の異変に気付き、すぐに軍医を呼んで診察させた。診察の結果は意外なことに、素素(そそ)は夜華(やか)の子を身ごもっていた。夜華(やか)は喜びを胸に秘め、素素(そそ)に気づかれないように平静を装った。素素(そそ)は夜華(やか)の沈黙を見て、彼が子供を望んでいないのではないかと不安になった。夜華(やか)は素素(そそ)の不安を察し、言葉にならない思いをぎゅっと抱きしめた。二人は幸せに満ち溢れ、強く抱き合った。
一方、臙脂(えんじ)と離怨(りえん)は鲛人族の領地を訪れた。離怨(りえん)は従兄弟の力を借りて再起を図ろうとしたが、冷たく拒絶され、さらには人前で辱められた。二人は怒りと屈辱を胸に去っていった。
鲛人族の頭領は野心を抱き、長海を占領しようと企んでいた。長海水君(ちょうかいすいくん)が和平を結ぶために和親を提案したにもかかわらず、彼はそれを嘲咲し、代わりに小公子を水晶宮に送り込み、様子を探ろうとした。宴会の席で、長海水君(ちょうかいすいくん)は自らの保身のため、鲛人族の小公子にへりくだり、娘の緑袖(りょくしゅう)の尊厳を犠牲にして、小公子に辱めさせた。その様子を、駆けつけた疊風(ちょうほう)と夜華(やか)が目撃した。
夜華(やか)は怒りに駆られ、鲛人族の小公子に製裁を加えた。疊風(ちょうほう)は夜華(やか)の正体を明かし、人々を震え上がらせた。水君は恐れおののき、夜華(やか)の圧力に屈して小公子を斬首刑に処した。この行為は鲛人族を激怒させ、両者は正式に宣戦布告した。水君は窮地に陥り、夜華(やか)に援軍を要請した。
素素(そそ)が身ごもっていることを考慮し、夜華(やか)は彼女を俊疾山に送り返すことにした。そして、半月以内に必ず戻ると約束した。別れ際、夜華(やか)は素素(そそ)に竹林から出ないように言い聞かせ、彼女のために十裏桃林を植えることを約束した。素素(そそ)の安全を確保するため、夜華(やか)は家の週りに仙障を張り、安心してから出発した。
夜華(やか)は戦いの危険性を認識しており、偽装死の準備を進めていた。天君(てんくん)に鲛人族の頭領の首を7日以内に取ると誓った。連宋(れんそう)は夜華(やか)の計画が危険すぎると心配したが、彼の苦衷を理解し、全面的に協力することを決意した。夜華(やか)は出発前に母である樂胥娘娘(らくしょにゃんにゃん)に会いに行った。母子は別れを惜しみ、乐胥は夜華(やか)の安否を心配して気が気ではなかった。
戦いの日、夜華(やか)は天兵を率いて長海に駐屯した。しかし、素錦(そきん)が突然現れ、妨害しようとした。連宋(れんそう)は素錦(そきん)を連れ去り、夜華(やか)に二度と近づかないように忠告した。同時に、連宋(れんそう)は夜華(やか)にも偽装死計画が漏れないように注意するよう促した。夜華(やか)は万全の準備を整えていると自信を見せ、鲛人族の斬魄刀にも対応できると豪語した。
天族と長海の運命をかけた戦いが始まろうとしていた。夜華は偽装死計画を成功させ、無事に素素(そそ)と再会できるのだろうか?すべての謎は、明らかになる時を待つばかりである。
第18話の感想
第18話は、物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。まず、素素(そそ)が妊娠していることが判明し、夜華の喜びと戸惑いが描かれました。また、鲛人族との戦いが本格的に始まり、夜華は偽装死を決意します。
このエピソードでは、様々なキャラクターの心情が描かれていました。夜華は素素(そそ)への愛と責任感、そして戦いの危険性の間で葛藤しています。素素は夜華への不安と喜び、そして初めての子どもへの期待が入り混じった複雑な感情を抱いています。また、離怨(りえん)と臙脂(えんじ)は野心と屈辱に駆り立てられ、復讐を誓います。
つづく