永遠の桃花~三生三世~ 第19話 あらすじ/ネタバレ

夜と雷鳴

夜空に雷が鳴り響き、激しい雨が降る中、天族と鲛人族の激しい戦いが繰り広げられていた。天族の太子である夜華(やか)は、天兵天将を率いて鲛人族の首領と死闘を繰り広げていた。

一方、深窓の素素(そそ)は、雷鳴によって心を乱され、銅鏡を手に取って夜華(やか)を呼びかけるが、鏡の中では誰も応答しない。突然の孤独と恐怖に襲われ、夜華(やか)の無事を祈りながら鏡を握りしめ、眠れぬ夜を過ごす。

激闘と勝利の代償

戦場では、夜華(やか)は鲛人族の首領の猛攻を一身に受け、重傷を負いながらも奮闘し、ついに敵を倒す。しかし、勝利の代償は大きく、夜華(やか)は重傷を負った。その知らせは銅鏡を通して素素(そそ)の耳に届く。

素素(そそ)は夜華(やか)の元へ駆けつけようと草屋から飛び出すが、無力感に襲われ、誰も助けてくれない。

素錦(そきん)の策略と天君(てんくん)の審問

そんな中、素錦(そきん)は夜華(やか)が落とした銅鏡を拾い、素素(そそ)の呼びかけを聞く。彼女は一計を案じ、素素(そそ)を天宮に連れ戻す。天君(てんくん)は素素(そそ)の身元と夜華(やか)との関係を疑い、厳しく尋問する。

素素(そそ)は恐怖に怯え、ただただ楽胥(らくしょ)娘娘に助けを求める。窮地に立たされた素素(そそ)は、夜華(やか)の子を身ごもっていることを告白する。楽胥(らくしょ)娘娘はそれを確認し、天君(てんくん)に素素(そそ)を擁護する。最終的に、天君(てんくん)は素素(そそ)を荒れ果てた昭華殿に安置する。

素素(そそ)の危機と夜華(やか)の決意

昭華殿では、連日の恐怖と奔走で素素(そそ)は倒れてしまう。一方、命は取り留めたものの重傷を負った夜華(やか)は、素素が天君(てんくん)に連れ去られたことを知り、救出を決意する。しかし、天君(てんくん)に素素への無関心を装うことでしか彼女の安全を確保できないと考える。

玄女(げんじょ)の企みと離鏡(りけい)の苦悩

一方、玄女(げんじょ)は法会の帖を届ける際に離鏡(りけい)に自分の子を身ごもっていることを告げ、離鏡(りけい)の心を引き留めようとする。離鏡(りけい)は玄女(げんじょ)を嫌悪しているものの、生まれてくる子供に対しては複雑な思いを抱く。

白鳳九(はくほうきゅう)は、夜華(やか)が凡間の女性と関係を持ったことを知り、姑である白浅(はくせん)のために昭華殿に潜入して素素を探る。しかし、千年寒鉄で作られた門によって素素の姿を見ることはできず、ただ呼びかけるのみ。二人は直接会うことはなかったが、無形の中で微妙な感情のつながりが生まれる。

法会と悲劇

法会中、玄女(げんじょ)は腹痛に襲われ、離鏡(りけい)は彼女を安置して急いでその場を離れる。巫医の診断によると、玄女(げんじょ)の腹の中の胎児には心音がなかった。この知らせは玄女(げんじょ)にとって青天の霹靂だった。

玄女(げんじょ)は自分の地位を守るため、巫医一族の命を脅して胎児を保つよう要求する。

その頃、昭華殿で火災が発生する。離鏡(りけい)は知らせを聞いて駆けつけ、火の中に入って意識を失った素素を救出する。素素の顔を見た離鏡(りけい)は、彼女が司音(しいん)だと勘違いするが、すぐに誤解であることに気づく。

楽胥(らくしょ)娘娘が駆けつけて素素を連れ去った後、離鏡(りけい)は巫医から素素が妊娠していることを聞かされ、複雑な思いに駆られる。

それぞれの思いと絆

この夜、天宮内外の人々はそれぞれが秘密と感情の葛藤を抱えていた。夜華(やか)と素素の愛は、様々な困難を乗り越えることで、さらに強固なものとなっていく。

永遠の桃花~三生三世~ 第19話 感想

第19話は、天族と鲛人族の戦いを中心に、様々なドラマが展開される波乱の回でした。

夜華(やか)の勇猛さと素素への深い愛情、素素の無力感と不安、天君(てんくん)の威厳と素錦(そきん)の策略、玄女(げんじょ)の野心と離鏡(りけい)の苦悩、白鳳九(はくほうきゅう)の忠誠心と素素への共感、それぞれが交錯して物語を盛り上げています。

特に、素素が天君(てんくん)に連れ去られ、昭華殿で火災に巻き込まれるシーンは緊迫感があり、ハラハラさせられました。離鏡(りけい)が素素を救出する場面は、二人の関係に新たな展開を感じさせるものでした。

また、法会での玄女(げんじょ)の悲劇は、因果応報を感じさせるものでした。彼女の野心は、最終的に自分自身を苦しめる結果となりました。

つづく