永遠の桃花~三生三世~ 第23話あらすじ/ネタバレ

夜は静寂に包まれ、素素(そそ)は銅鏡に向かって、遠くの夜華(やか)に語りかける。3年の月日が流れ、彼女の恋しさは募るばかり。お腹の子は母の不安を感じ、頻繁に動く。素素(そそ)は咲顔を浮かべるが、夜華(やか)が子の誕生に立ち会えないことを心配している。彼女の涙は眼に浮かび、虚空の夜華(やか)に思いを伝える。それを天で聞いていた夜華(やか)は、胸が張り裂けそうになり、涙を流す。

一方、離鏡(りけい)は雷霆の手を使って山洪を引き起こし、仮乱軍を鎮圧しようとするが、無辜の人々を巻き込んでしまう。翼界は大きな被害を受け、天族は非難の声を上げる。夜華(やか)は迅速に軍を動かし、民衆を救うとともに仮乱軍に対抗する。最終的に離鏡(りけい)と離怨(りえん)の戦いは終わり、臙脂(えんじ)は兄を守り、金猊獣(きんげんじゅう)は勇敢に戦い、離怨(りえん)は敗れ、北荒は再び平穏を取り戻す。夜華(やか)は凱旋し、栄誉に包まれる。

夜華(やか)の帰還を知った素錦(そきん)は、蓮池で花見をしようと素素(そそ)を誘い、罠を仕掛ける。素素(そそ)は喜んで赴くが、素錦(そきん)しかおらず、誅仙台に誘い込まれる。奈奈(だいだい)は異変に気づくが、助けられず、急いで夜華(やか)に助けを求める。誅仙台で、素錦(そきん)は夜華(やか)と結婚すると嘘をつき、素素(そそ)に自害を強要する。素素(そそ)は戸惑い、怒りと不解に満ちる。

その時、夜華(やか)たちが到著する。素錦(そきん)は演技をして、言い争った後に誅仙台から飛び降り、素素のせいにする。夜華(やか)はすべてを見て、心を痛めるが、人々の前で素錦(そきん)を抱きかかえて去るしかなく、素素は1人残され、困惑と委屈に包まれる。

天君(てんくん)は激怒し、素素を厳罰に処そうとする。夜華(やか)は素素の命を守るため、自分の片目と3年間の雷刑を交換することを申し出る。雷刑台では、雷が体を切り裂くように襲いかかる。夜華は肉体と心の両方の苦痛に耐える、素素への愛情と罪悪感のためだ。

雷刑が終わると、夜華は傷を顧みずに連宋(れんそう)に太子印について尋ねる。彼は太子になることだけが、素素とそのお腹の子をより良く守れることを知っている。連宋(れんそう)は夜華の体を心配しつつも、彼の決意を理解し、資格はあるが、六道の天雷と七つの聖火の試練を受けなければならないと告げる。夜華は躊躇することなく、太子となり、素素の名誉を回復することを誓う。

素錦(そきん)は勝利者として素素の前に現れ、手に入れた片目と夜華の愛情を誇示する。その言葉は、素素の心を針で刺すように痛める。白鳳九(はくほうきゅう)はそれを聞いて駆けつけ、激怒して素錦(そきん)を噛みつくが、逆に重傷を負う。東華帝君(とうかていくん)は間に合い、白鳳九(はくほうきゅう)を助け、素錦(そきん)を厳罰に処し、白鳳九(はくほうきゅう)を庇う姿勢を示す。

一連の出来事を通して、素素は自分が愛憎の渦に巻き込まれたに過ぎないと悟る。彼女は沈黙と受け入れを選ぶ、それが最良の解決策かもしれない。一方、夜華は太子となり、愛する人を守るために、孤独な道を歩み続ける。

第23話感想

第23話は、愛と裏切り、犠牲と決意が交錯する、ドラマチックな展開が印象的な回でした。

素素の切ない想いと夜華の苦悩が胸を打ち、素錦(そきん)の悪辣な策略に憤りを覚えました。また、白鳳九(はくほうきゅう)の友情と東華帝君(とうかていくん)の愛情表現も心温まるものでした。

特に印象に残ったのは、夜華が素素を守るために片目と雷刑を交換するシーンです。彼の深い愛情と自己犠牲の精神には、涙を禁じ得ませんでした。

一方で、素素が愛憎の渦に巻き込まれ、苦悩する姿も切なかったです。彼女の選択は、彼女なりの強さと優しさを感じさせるものでした。

つづく