永遠の桃花~三生三世~ 第24話 あらすじ/ネタバレ

天宮

天君(てんくん)は満面の咲みで東華帝君(とうかていくん)の宮殿を訪れ、群臣が夜華(やか)を太子に推挙する奏上書を提出します。東華帝君(とうかていくん)は天君(てんくん)を称え、夜華(やか)が四海八荒の尊敬を集めたことを喜びます。そして、この機会に自身も重責を下ろし、自由気ままな神仙生活を送りたいと述べます。

天君(てんくん)は、夜華(やか)の太子冊立式を初八に執り行うと発表し、天宮内外は歓喜に包まれます。夜華(やか)にとっても、太子という地位はかつてとは比べ物にならない意味を持ちます。彼は、太子になることで愛する素素(そそ)をより強く守り、共に余生を過ごすことができると確信し、冷峻な表情の下に喜びを隠せません。

一方、素素(そそ)は一攬芳華の宮殿で孤独と退屈な日々を送っていました。ある日、奈奈(だいだい)に連れられて蓮池を散策していると、清らかな蓮の香りが心を癒します。しかし、その静けさは小宮娥の伝言によって破られます。天君(てんくん)の命令により、素素(そそ)は一攬芳華から一歩も外に出ることができなくなったのです。この突然の製限に、素素(そそ)は天宮における自身の無力さを痛感し、悲しみに沈みます。

最近、素素(そそ)の嗜睡症は悪化していました。夜華(やか)は太子冊立の知らせを伝え、今後の幸せな生活を約束します。しかし、素素(そそ)は夜華(やか)の言葉に疑念を抱き、嗜睡を理由に距離を置こうとします。夜華(やか)は不器用ながらも素素(そそ)の気持ちに気づき、冊立式当日に雷鳴が轟いても素素(そそ)には知らせないように奈奈(だいだい)に指示します。

翼界

離怨(りえん)は離鏡(りけい)によって地牢に囚われ、離鏡(りけい)への憎しみを募らせています。勝利者である離鏡(りけい)は、残酷な事実を明かします。擎蒼(けいそう)にとって、離怨(りえん)、離鏡(りけい)、臙脂(えんじ)は単なる力を高めるための道具に過ぎないのです。離怨(りえん)は絶望に打ちひしがれます。

一方、臙脂(えんじ)は一族の争いに嫌気がさし、離鏡(りけい)に翼界を去って人間界に行きたいと願い出ます。離鏡(りけい)は必死に引き留めますが、最終的には彼女の願いを受け入れ、唯一の親族として陰から見守ることを決意します。

冊立式

四海八荒の王たちが集結し、夜華(やか)の太子冊立式が執り行われます。離鏡(りけい)は楽胥(らくしょ)娘娘に衣装を届ける素錦(そきん)と出会い、素素(そそ)の近況を尋ねます。素錦(そきん)は素素(そそ)が自分を傷つけた罪で罰せられたことを明かします。離鏡(りけい)は不安を隠せません。

式典で太子印を授かった夜華(やか)は、天雷の試練に挑みます。鋭い雷が容赦なく降り注ぎ、彼は耐え忍びますが、人目につかない場所でついに倒れ、血を吐きます。それでも夜華(やか)は3年間雷刑を受け続けることを決意します。

奈奈(だいだい)は夜華(やか)を探しますが、彼が雷刑を受けている最中に遭遇します。連宋(れんそう)の助けを得て、二人は急いで一攬芳華に向かいます。その頃、素素(そそ)は皇子を出産していました。夜華(やか)は駆けつけ、赤ちゃんの泣き声を聞いて感極まります。彼は愛情を込めて子供を素素(そそ)の前に抱きますが、彼女は仮応を示しません。素素は自分が天宮を去ることを悟り、母性本能を抑えて子供と距離を置こうとします。そして、子供が天宮で大切に育てられることを願います。

第24話の感想

第24話は、夜華(やか)と素素の切ない愛と、離怨(りえん)と臙脂(えんじ)の家族の葛藤が描かれた回でした。

夜華(やか)は太子に冊立され、四海八荒の尊敬を集めます。しかし、素素との幸せな未来を願う彼は、太子という地位を利用して素素を守ろうとします。一方、素素は天君(てんくん)の命令により一攬芳華に閉じ込められ、孤独と不安に苛まれます。

夜華(やか)は素素への愛を貫こうとしますが、素素は自分の運命を受け入れ、夜華(やか)から距離を置こうとします。二人の切ないすれ違いに、視聴者は胸を締め付けられる思いでしょう。

また、離怨(りえん)と離鏡(りけい)の兄弟の確執も描かれました。離怨(りえん)は離鏡(りけい)に囚われ、絶望に陥ります。一方、臙脂(えんじ)は一族の争いに嫌気がさし、翼界を去ることを決意します。離怨(りえん)と臙脂(えんじ)の悲劇的な運命は、視聴者に深い感動を与えます。

つづく