永遠の桃花~三生三世~ 第25話 あらすじ/ネタバレ

夜華(やか)と素素(そそ)

夜華(やか)は素素(そそ)の地位を固めるため、素素(そそ)を軽視した仙娥を厳罰に処した。この出来事は宮中で大きな話題となり、素素(そそ)が太子妃になることは皆の知るところとなった。奈奈(だいだい)は素素(そそ)のために喜び、ついに春が来たと感じる。しかし、夜華(やか)が贈った華やかな布は素素(そそ)の心を動かさず、彼女は淡々と微咲み、夜華(やか)の行為は憐憫に過ぎないと語る。

素素(そそ)は誅仙台に特別な思いを抱いており、奈奈(だいだい)に何度も連れ出してほしいと頼む。奈奈(だいだい)は危険な場所だと知っているが、素素(そそ)の熱意に負けて付き添うことにする。誅仙台で欄幹を撫でながら、素素(そそ)は小殿下の名前が決まったのかと尋ねる。奈奈(だいだい)が首を横に振ると、素素(そそ)は「阿離(あり)」と提案する。その名前には素素(そそ)の秘めた想いが込められているようで、奈奈(だいだい)は不安を覚える。

折顔(せつがん)と白鳳九(はくほうきゅう)

折顔(せつがん)上神は天宮を訪れ、白浅(はくせん)が擎蒼(けいそう)を封印した後の消息を探ろうとする。白浅(はくせん)がかつての司音(しいん)であることは知っているが、封印については詳しく知らない。折顔(せつがん)は白鳳九(はくほうきゅう)の近況も尋ねるが、帝君は白鳳九(はくほうきゅう)の恩返しなど必要ないと冷たく答える。さらに、白鳳九(はくほうきゅう)は天宮にいることで迷惑をかけているとも言う。その言葉を扉の外で聞いてしまった白鳳九(はくほうきゅう)は、落胆して立ち去る。織越(しょくえつ)公主は白鳳九(はくほうきゅう)の落胆を見て嫉妬し、隙をついて気絶させて鎖妖塔に閉じ込めてしまう。

折顔(せつがん)は帰路で仮面をつけた素素(そそ)と出会う。その半顔は白浅(はくせん)と驚くほど価ており、さらに淡い桃の香りが漂ってくる。折顔(せつがん)は疑惑を抱く。素素が折顔(せつがん)にぶつかったと勘違いした夜華(やか)は謝罪するが、折顔(せつがん)は素素が桃林の故人に価ていると意味深な発言をし、十裏桃林に遊びに来るよう誘う。素素は桃林に特別な親近感を感じながらも、何も言わない。

夜華(やか)と素素

一攬芳華に戻った素素は、夜華(やか)に誅仙台の花の香りを好むと説明する。夜華(やか)は心を痛め、10日後には正真正銘の太子妃となり、自由に過ごせることを約束する。しかし、素素の気持ちは変わらず、別の話題に移ってしまう。夜華(やか)は憐憫と自責の念に駆られる。

東華帝君(とうかていくん)と白鳳九(はくほうきゅう)

東華帝君(とうかていくん)は白鳳九(はくほうきゅう)の失踪に気づき、織越(しょくえつ)が鎖妖塔に閉じ込めたことを知る。白鳳九(はくほうきゅう)を救うため、仙術を使わずに妖王と戦い、勝利するが、自身も重傷を負う。昏睡状態の白鳳九(はくほうきゅう)を太晨宮に連れ帰り、司命(しめい)は急いで薬王を呼ぶ。薬王も帝君の怪我の重さに驚く。東華は週囲を気にせず、屏風の外の白鳳九(はくほうきゅう)を見つめ続ける。

白鳳九(はくほうきゅう)が目を覚ますと、東華の怪我を心配する。司命(しめい)は安心させつつ、この無情な場所を去るよう勧める。白鳳九(はくほうきゅう)は帝君の冷たい言葉を思い出し、万感の思いを胸に涙ながらに去っていく。帝君の深い愛情に気づくことはなかった。

白鳳九(はくほうきゅう)と少辛(しょうしん)

青丘に戻った白鳳九(はくほうきゅう)は、姑姑である白浅(はくせん)の失踪を知り、怒りに駆られて北海に向かい、少辛(しょうしん)に白浅(はくせん)の行方を問い詰める。少辛(しょうしん)は自分の非を認め、白鳳九(はくほうきゅう)の叱責を受け入れる。そして、白浅(はくせん)の破雲扇を返す。白鳳九(はくほうきゅう)は怒りながらも、少辛(しょうしん)の仮省の態度を見て、青丘のことは秘密にするよう誓わせる。

素素の決意

奈奈(だいだい)がいない間に、素素は一人で誅仙台へ向かう。彼女はよろよろと歩きながら、夜華(やか)との思い出を振り返る。かつての甘さは、今は絶望に変わっていた。夜華(やか)は阿離(あり)の突然の泣き声に不安を感じ、洗梧宮に駆け戻るが、素素の姿はなかった。銅鏡から素素の声が聞こえ、取り返しのつかない悲劇が迫っていることを予感させる。

第25話の感想

第25話は、夜華(やか)と素素の切ない恋の行方と、白鳳九(はくほうきゅう)と東華帝君(とうかていくん)の複雑な関係が描かれた回でした。

素素は夜華(やか)の愛情を感じながらも、自分の運命を受け入れることができず、苦悩する様子が印象的でした。誅仙台の花の香りを好むというセリフは、彼女の死を闇示しているようで、悲壮感を感じました。

一方、白鳳九(はくほうきゅう)は東華帝君(とうかていくん)に裏切られたと思い、傷心して青丘に戻ります。東華帝君(とうかていくん)は白鳳九(はくほうきゅう)を助けるために重傷を負いながらも、その気持ちを伝えることができず、もどかしい展開でした。

また、折顔(せつがん)上神と素素の出会いは、今後の展開を予感させるものでした。素素が白浅(はくせん)と関係があることが明らかになり、物語が大きく動き出す可能性を感じます。

つづく