永遠の桃花~三生三世~ 第26話 あらすじ/ネタバレ

銅鏡の向こう側

素素(そそ)の声は、静かにしかし断固として響いていた。その言葉は、夜華(やか)の心を深く傷つける鋭い刃のようだった。彼女は、九重天を去る決意をゆっくりと語り、その目は未来への絶望と阿離(あり)への深い愛情でいっぱいだった。夜華(やか)に阿離(あり)を大切に育ててほしいと頼み、母親が卑しい凡人であることを知られないようにして、世間の冷たい視線を浴びないようにしてほしいと願った。そう言うと、素素(そそ)は淡々と微咲み、「私を解放して、あなたも解放して」と言い残し、ためらいもなく銅鏡を投げ捨て、誅仙台に飛び降りた。その瞬間、夜華(やか)の心も一緒に引き裂かれたかのようだった。

誅仙台の悲劇

夜華(やか)は誅仙台の危険を知りながらも、最後の希望をつかむために、命を顧みずに彼女を追いかけた。しかし、彼は結局、遅れてしまい、素素(そそ)が誅仙台の奈落の底に消えていくのをただ見守るしかなかった。この一跳は、素素(そそ)にとっては解放であり、再生でもあった。彼女の中の封印が完全に解かれ、封印されていた記憶が潮のように蘇ってきた。彼女はもう無力な素素(そそ)ではなく、青丘の女君である白浅(はくせん)だった。

魔界の動き

一方、擎蒼(けいそう)は封印が緩んだことを感じ取り、魔力が急上昇し、東皇鍾の束縛を破ろうと企んでいた。東華帝君(とうかていくん)は異変に気づき、白浅(はくせん)と関係があることはわかっていたが、全容を把握することはできなかった。

天界の混乱

天界は混乱に陥っていた。夜華(やか)は救出されたものの、重傷を負って昏睡状態に陥り、天君(てんくん)は気が気ではなかったが、連宋(れんそう)に天君(てんくん)を守るという名目で一時的に気絶させられてしまった。連宋(れんそう)と夜華(やか)の父は、命を救うことができる神芝草を探すために東の海へ向かい、天界は厳重に封鎖され、神薬の帰りを待つことになった。

折顔(せつがん)上神の登場

医術で有名な折顔(せつがん)上神は、素素(そそ)と白浅(はくせん)の微妙な関係に気づき、天界に赴いて真相を確かめようと決意した。夜華(やか)が危篤状態にあることを知った折顔(せつがん)は、夜華(やか)が墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)の気配を持っている理由には疑問を抱きながらも、救助を最優先に考えた。

夜華(やか)の命運

夜華(やか)は一命を取り留めたものの、なかなか目覚めず、天界は不安に包まれていた。東華は、魄灯が夜華(やか)を助けるかもしれないと提案した。素錦(そきん)は、愛する人を救うために、無妄海に行って天灯を取り戻すことを快諾し、その条件として夜華(やか)との婚約を求めた。天君(てんくん)は利害を考慮した末、ついに承諾した。

白浅(はくせん)の目覚め

一方、白浅(はくせん)は折顔(せつがん)の治療を受けて目覚めたが、失った記憶と法力に苦しめられていた。彼女は折顔(せつがん)に忘却の薬を求め、過去の出来事を忘れて新しい人生を始めたいと願った。折顔(せつがん)は彼女の気持ちを理解しつつも、彼女の選択を尊重し、黙って準備を進めた。

夜華(やか)の苦しみ

夜華(やか)は眠っている間に素素(そそ)の別れを感じ取ったようで、心を痛めていたが、引き止めることはできなかった。目を覚ますと、彼は無口になり、目にはかつての輝きがなくなっていた。天君(てんくん)は、夜華(やか)に対する自分の厳しい教育を振り返り、複雑な気持ちになっていた。

白浅(はくせん)の新たな出発

白浅(はくせん)は忘却の薬を飲み、ついに忘れられない恋を断ち切り、人生をやり直す決意をした。折顔(せつがん)は皆と相談し、白浅(はくせん)が上神になるために経験した情劫の真実を隠すことにした。彼女は擎蒼(けいそう)との戦いの後、昏睡状態に陥っただけで、目については旧疾が再発したせいだと説明した。また、折顔(せつがん)は白止(はくし)に地府に行かせて白綾を取ってきてもらい、白浅(はくせん)の目の不自由さを隠すことにした。

折顔(せつがん)と白真(はくしん)の会話

この騒動の中、白真(はくしん)は折顔(せつがん)に両親との過去の話を聞くことにした。2人の愉快な会話は、この重い雰囲気を少し和らげた。一方、夜華(やか)は長い療養の中で、素素(そそ)を失った苦しみを静かに耐えていた。彼の未来には、まだ多くの未知数と試練が待ち受けているようだ。

第26話の感想

第26話は、視聴者の心を揺さぶる展開が満載の、ドラマチックなエピソードでした。素素(そそ)が誅仙台から飛び降りるシーンは、彼女の決意の強さと、夜華(やか)への深い愛情が伝わってくる、感動的なシーンでした。また、夜華(やか)が素素(そそ)を追いかけていく姿は、彼の彼女への愛の深さを物語っていました。

一方、白浅(はくせん)が記憶と法力を失った状態で目覚めるシーンは、彼女の苦しみと悲しみが伝わってくる、切ないシーンでした。折顔(せつがん)が彼女を助けるために奔走する姿は、彼の優しさと愛情を感じさせました。

このエピソードでは、多くのキャラクターが大きな変化を遂げました。素素(そそ)は白浅(はくせん)として生まれ変わり、夜華(やか)は大きな悲しみを乗り越えなければなりません。彼らの未来がどうなるのか、今後の展開が気になります。

つづく