永遠の桃花~三生三世~ 第33話 あらすじ/ネタバレ
夕暮れの街角
夕陽が西に沈み、白浅(はくせん)は阿離(あり)を連れて街を散策していた。親子の穏やかな時間が流れる中、阿離(あり)は好奇心から青楼の奥深くに迷い込んでしまう。さらに、客の部屋にまで入り込んでしまった阿離(あり)の姿に、後を追ってきた白浅(はくせん)は驚き、そっと連れ出す。二人は見つめ合い、この小さな出来事は夜華(やか)には内緒の秘密にしようと誓う。
橋上での出会い
夜が深まり、橋の上で白浅(はくせん)は放蕩な若者に絡まれる。白浅(はくせん)は術で懲らしめようとするが、そこに夜華(やか)が颯爽と現れ、白浅(はくせん)を強く抱き寄せる。その眼差しは、白浅(はくせん)への強い保護欲と独占欲に満ちていた。阿離(あり)は、父親を怒らせた相手の「力量」に感心する。挑発者は、夜華(やか)の軽く払った手で跡形もなく消えてしまう。
一室の夜
夜が更け、客桟は満室となり、三人で一部屋に泊まることになった。四海八荒で尊敬される上神である白浅(はくせん)でさえ、夜華(やか)と同じ部屋になることに恥ずかしさを覚える。阿離(あり)が側にいるにもかかわらず、微妙な空気が漂う。白浅(はくせん)は阿離(あり)を抱きしめて眠りにつき、夜華(やか)はそっと見守る。夜華(やか)は、白浅(はくせん)が過去の記憶を取り戻すことを願う一方で、その記憶が彼女に更なる苦しみをもたらすことを恐れていた。
夜の戦い
窓の外から突然、戦いの音が聞こえてきた。夜華(やか)は急いで外に出ると、伽昀(かうん)が黒衣の者に襲われているところだった。激しい戦いの末、夜華(やか)は相手が幻術であることに気付き、天宮に戻ってから対処することを決める。その後、夜華(やか)は天君(てんくん)の誕生日の祝宴のために天宮に戻るが、白浅(はくせん)は阿離(あり)を連れて青丘に戻る。
それぞれの思い
夜華(やか)がいなくなってから、白浅(はくせん)と阿離(あり)の生活は少し寂しくなった。食事も枇杷だけで、阿離(あり)は夜華(やか)の料理を懐かしむ。白浅(はくせん)は、この数日を通して、夜華(やか)が自分の生活の中でいかに大切であるかを痛感する。それは単なる愛情ではなく、生活の細部における頼りであり、暖かさであった。
一方、天宮では素錦(そきん)が大きな計画を企てていた。天君(てんくん)が少辛(しょうしん)と元貞(げんてい)を嫌っていることを利用して、自分が元貞(げんてい)にからかわれたという偽の情報を流し、夜華(やか)を引き留めようとする。しかし、その企みは夜華(やか)に見破られ、素錦(そきん)は冷たい現実を突きつけられる。
連宋(れんそう)は、夜華(やか)と白浅の関係を心配し、なぜ白浅を天宮に迎えないのかと尋ねる。夜華(やか)は苦咲いしながら、白浅が過去の記憶を失っていることを明かす。しかし、白浅の心の中に自分がいれば、どんな障害も乗り越えて、堂々と一緒になることができると信じている。
青丘の外では、白鳳九(はくほうきゅう)が帝君への恩返しに悩んでいたが、皇帝の訪問を受ける。皇帝は心を痛めており、白鳳九(はくほうきゅう)への特別な感情が深まっていく。白鳳九(はくほうきゅう)は、帝君の情劫を思い、彼がこの世の感情の苦しみと喜びを味わう日が来るのかと考える。
この夜は、一人一人にとって、感情と運命が交錯する複雑な章であった。そして、未来への道は、彼らが一歩一歩探求し、書き記していくのを待っている。
第33話感想
第33話は、白浅と夜華(やか)の恋の行方がますます気になるところです。白浅は過去の記憶を失っていますが、夜華(やか)への想いはまだ残っているようで、二人が再び結ばれることを願わずにはいられません。
また、素錦(そきん)の策略は今回も失敗に終わりました。夜華(やか)は白浅への想いを貫き通すでしょう。
一方、白鳳九(はくほうきゅう)と東華帝君(とうかていくん)の恋の行方も気になります。白鳳九(はくほうきゅう)は東華帝君(とうかていくん)への恩返しに悩んでいますが、皇帝の訪問によって状況が変わるかもしれません。
つづく