永遠の桃花~三生三世~ 第39話 あらすじ/ネタバレ

青丘の静かな入り口で、白浅(はくせん)と離鏡(りけい)は偶然出会う。二人は重々しい複雑な雰囲気に包まれる。白浅(はくせん)は過去と完全に決別することを決意し、離鏡(りけい)を見つめ、断固たる口調で告げる。離鏡(りけい)は、かつて墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)(ぼくえん)への嫉妬から道を踏み外し、白浅(はくせん)が玉魂を求めて彼を訪ねた時、既に重傷を負っていたことを知らなかったと告白する。彼は地面に跪き、白浅(はくせん)の許しを請うが、白浅(はくせん)は冷たく、彼は手に入らないものを追い求め続け、手に入れた後には大切にしないと言い放つ。離鏡(りけい)は悲痛に満ちた声で、白浅(はくせん)は自分を愛したことがなかったのかと問う。白浅(はくせん)は、彼は自分の人生で唯一愛した男性であったと打ち明けるが、時が経ち、もう何も変えることはできないと告げる。言い終わると、白浅(はくせん)は振り返って去り、離鏡(りけい)は一人絶望に打ちひしがれる。司音(しいん)の前世の記憶は、もはや過ぎ去った煙のように消えてしまった。

一方、折顔(せつがん)上神は狐の洞窟を訪れるが、白浅(はくせん)と夜華(やか)がいないことに気づく。迷穀(めいこく)は、夜華(やか)が白浅(はくせん)を天宮に連れて行ったと告げる。霊宝天尊(れいほうてんそん)の温泉は怪我の治療に効果があると聞いたためだ。折顔(せつがん)はすぐに炎華洞を訪れ、墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)の様子を確認し、迷穀(めいこく)に秘密を守るよう言い含める。その後、白真(はくしん)が戻り、折顔(せつがん)は西海の大皇子を救う方法を思いついたことを告げる。白真(はくしん)は興奮し、折顔(せつがん)にすぐに桃林に戻って研究するよう促す。

折顔(せつがん)は昆侖虚を通過する。かつて栄華を誇ったこの地は今は荒れ果てているが、龍の気配を感じ、自分の推測が正しかったのではないかと考える。

一方、夜華(やか)は白浅(はくせん)を洗梧宮に連れて行く。白浅(はくせん)は扇子で軽く叩き、天宮には門番がいないのかとからかう。夜華(やか)は、仙人は皆太上老君の法会に出席していると答える。二人は洗梧宮に入り、白浅は宮殿の薄闇さに疑問を抱く。夜華(やか)は、彼女の眼を気遣ってのことだと説明する。夜華(やか)は白浅を抱きかかえて壁を飛び越え、他人に迷惑をかけないように気遣う。白浅は、夜華(やか)が積み重ねた書類を面白がるが、夜華(やか)は少し気まずそうな表情を浮かべる。二人は和やかな雰囲気の中で会話を交わす。

白浅は阿離(あり)の慶雲殿にしばらく滞在することを提案するが、夜華(やか)は彼女のために寝宮を用意したと明かす。一攬芳華に入ると、庭には満開の桃の花が咲き誇っている。白浅は驚き、夜華(やか)は300年前にある人を偲んで植えたものだと説明する。白浅は彼の忍耐強さを咲うが、心には何とも言えない波紋が広がる。

奈奈(だいだい)はお茶を出しながら、白浅を素素(そそ)と勘違いしてひざまずいて迎える。白浅は誤解を理解しているが、何も言わない。阿離(あり)が庭にやって来て、白浅を「お母さん」と呼ぶ。奈奈(だいだい)は驚き、白浅の心は複雑な思いでいっぱいになる。阿離(あり)は、白浅が妊娠していると思い込み、夜華(やか)は結婚式の後にもう一人子供を作ろうと提案する。白浅は穏やかに承諾する。

その後、3人は霊宝天尊(れいほうてんそん)の温泉に向かう。途中で阿離(あり)は果実酒を飲みすぎて酔いつぶれてしまう。白浅は冷静に奈奈(だいだい)に彼の面倒を任せる。その頃、繆清(きゅうせい)は補湯と媚薬を持って夜華(やか)を訪ねてくる。洗梧宮に滞在する機会を得ようと企んでいるのだ。夜華(やか)は繆清(きゅうせい)に冷たく接し、補湯を飲むことを拒否する。そして、白浅が湖に突き落とされた事件について問い詰める。空気が張り詰める。

白浅は温泉のそばで静かに待つ。心は様々な思いでいっぱいだ。一方、夜華(やか)は書斎で折顔(せつがん)から贈られた扇子を持ち、白浅がどのように振る舞おうとも、彼女は自分にとって唯一の最愛の人だと心に誓う。彼は白浅が墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)への思いを完全に断ち切り、心から自分を愛してくれるまで待つ覚悟だ。そして、この天宮では、愛憎が絡み合う戦いが静かに幕を開ける。

第39話の感想

第39話は、白浅と離鏡(りけい)の過去に決著がつき、夜華(やか)と白浅の絆が深まる重要な回だった。

白浅と離鏡(りけい)の再会は、切なくも美しいシーンだった。白浅は過去を断ち切る決意を固め、離鏡(りけい)は後悔の念を滲ませる。二人の複雑な感情が伝わってくるようで、見ていて胸が締め付けられる思いだった。

一方、夜華(やか)と白浅のシーンは、温かく幸せな雰囲気に包まれていた。夜華(やか)は白浅を気遣い、白浅は夜華(やか)に心を開き始めていた。特に、夜華(やか)が白浅のために寝宮を用意したシーンは、二人の愛の深さを物語っていた。

また、阿離(あり)の登場も微咲ましかった。阿離(あり)の無邪気さは、白浅と夜華(やか)の心を癒やしていた。阿離(あり)の存在は、二人の関係をより一層強固なものにしていくことだろう。

そして、繆清(きゅうせい)の登場は、今後の展開を予感させるものだった。繆清(きゅうせい)は夜華(やか)に執著しており、白浅に危害を加える可能性もある。夜華(やか)と白浅は、繆清(きゅうせい)の脅威にどのように立ち向かうのだろうか。

つづく