永遠の桃花~三生三世~ 第43話 あらすじ/ネタバレ
皇帝は、白鳳九(はくほうきゅう)を迎え入れるために天牢に足を踏み入れました。白鳳九(はくほうきゅう)は涙を浮かべながら、この世の最愛の人を見つめます。司命(しめい)は焦燥に駆られ、白鳳九(はくほうきゅう)に太子元貞(げんてい)との私情を認めるように促します。そうすれば帝君は情劫を乗り越え、白鳳九(はくほうきゅう)は仙籍に復帰できるからです。しかし、白鳳九(はくほうきゅう)は皇帝の誠実な眼差しに心を痛め、彼を傷つけるようなことは言えません。
皇帝は優しく白鳳九(はくほうきゅう)を寝宮に連れ戻し、彼女を後宮の争いに巻き込んだことを謝罪します。白鳳九(はくほうきゅう)の心は温かい気持ちで満たされ、皇帝の信頼と愛情に感動します。彼女は、この情劫を起こしたくないという決意をさらに固めました。
寝宮で、白鳳九(はくほうきゅう)は鏡に向かって身支度をします。鏡に映った皇帝の姿に驚き、振り返りますが、そこには誰もいませんでした。司命(しめい)はそれを目の当たりにして、このままでは2人とも天界の厳しい罰を受けることになるのではないかと心配します。彼は白鳳九(はくほうきゅう)に、帝君は人間界ではほんの一瞬しか存在せず、天界に戻れば再び高貴な帝君になるのだと説得しようとします。しかし、白鳳九(はくほうきゅう)は頑固に自分の意見を曲げません。彼女は帝君との人間界での時間を大切にしたいだけであり、彼を唯一の夫と見なしているのです。
一方、皇帝は白鳳九(はくほうきゅう)が自分のために矢を止めたことを考え込んでいました。そのとき、司命(しめい)に変身した小太監が、太子元貞(げんてい)が危篤状態にあると報告します。皇帝は慌てて湯池へと向かいます。湯池では、元貞(げんてい)が沐浴しようとしていたところ、赤い衣服を著て媚びを売るような態度をした白鳳九(はくほうきゅう)が現れ、驚きを隠せません。慌てた元貞(げんてい)は皇帝の靴に触れてしまいます。皇帝は心を痛めながらも、白鳳九(はくほうきゅう)にすぐに立ち去るように命じ、このことは決して追求しないと約束します。白鳳九(はくほうきゅう)は心が張り裂けそうになり、なぜ真の愛はいつも報われないのかと疑問に思います。
皇帝は振り返ると、血を吐いて倒れてしまいました。白鳳九(はくほうきゅう)はすぐに皇后に死牢に幽閉されてしまいます。司命(しめい)が白鳳九(はくほうきゅう)を訪ねると、彼女は絶望に打ちひしがれていました。喪の鍾が鳴り響き、皇帝の崩御を告げます。司命(しめい)は驚愕します。命簿によると、帝君にはまだ人間界で18年の寿命が残っているはずだったからです。この事態に、司命(しめい)はすぐに天界に戻って報告しなければなりません。白鳳九(はくほうきゅう)は絶望のあまり泣き叫び、帝君に再び会えるのかどうか分かりません。
天界では、帝君は情劫を終えて戻ってきました。彼はまるで生まれ変わったかのようです。彼は矢を握りしめ、人間界で白鳳九(はくほうきゅう)と過ごした日々を思い出します。彼の心はもはや冷たくはありませんでした。司命(しめい)が罪を認めようとすると、夜華(やか)が駆けつけてきます。帝君は夜華(やか)に、神芝草と四神獣に関する疑問に答え、墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)と白浅(はくせん)のことも知っていることを明かします。夜華(やか)は驚きを隠せません。帝君は、人間界の六苦を経験したことで、かつて白浅(はくせん)が墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)を失ったときの悲しみを理解できたと語ります。
一方、折顔(せつがん)と白浅(はくせん)は西海に向かい、眠っている大皇子畳庸(じょうよう)体内の墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)を探します。西海の水君は2人を温かく迎え入れ、白浅(はくせん)が外界の幹渉を受けないように畳庸(じょうよう)の世話を任せます。白浅(はくせん)は畳庸(じょうよう)の寝宮に入ると、期待と不安が入り混じった複雑な気持ちになります。彼女はこれが師匠との再会への第一歩であり、弟子としての責任と務めを果たす時だと知っていました。
第43話感想
第43話は、白鳳九(はくほうきゅう)と帝君の関係が大きく進展する重要なエピソードでした。白鳳九(はくほうきゅう)は皇帝の真心に心を打たれながらも、帝君への愛を貫き通します。一方、帝君は人間界での経験を通して、白鳳九(はくほうきゅう)への愛を自覚し、人間界の六苦を経験することで、白浅(はくせん)が墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)を失ったときの悲しみを理解します。
特に印象的なシーンは、白鳳九(はくほうきゅう)が皇帝のために矢を止めた場面です。このシーンは、白鳳九(はくほうきゅう)の帝君への深い愛と自己犠牲の精神を表しています。また、皇帝が白鳳九(はくほうきゅう)を庇って血を吐く場面も、彼の白鳳九(はくほうきゅう)への愛情の深さを示しています。
つづく