永遠の桃花~三生三世~ 第45話 あらすじ/ネタバレ

東瀛への旅立ち

薄暮の東瀛に、臙脂(えんじ)は玄女(げんじょ)と子闌(しらん)と共に神芝草を求めて旅立った。それを知った離鏡(りけい)は心を乱し、自ら東瀛へ向かい、臙脂(えんじ)と玄女(げんじょ)を翼界へ連れ戻す決意をする。部下の躊躇をよそに、離鏡(りけい)は冷酷に「小殿下」への情は消え、血縁も子の死と共に失われたと告げる。

東瀛での夜

東瀛に到著した一行は、夜幕に包まれ、野営を余儀なくされる。臙脂(えんじ)は子闌(しらん)に翼族であることを明かし、子闌(しらん)はそれを受け止める。しかし、子闌(しらん)は臙脂(えんじ)への想いを募らせ、危険な状況下で告白する。臙脂(えんじ)も心は動くものの、現実の重圧から即答は避ける。

神芝草への挑戦

翌朝、一行は神芝草が隠された神秘の洞窟へと足を踏み入れる。そこには父神が設けた仙障と四体の凶暴な古代の獣が待ち構えていた。臙脂(えんじ)は単独で挑もうとするが、子闌(しらん)と玄女(げんじょ)は同行を主張する。しかし、彼らの行動は凶獣を目覚めさせ、激しい戦いが始まる。子闌(しらん)は昆仑虚の墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)の十六弟子であることを明かすも、凶獣の力には及ばない。

離鏡(りけい)と夜華(やか)の参戦

窮地に陥った一行の前に、翼界の軍勢を率いた離鏡(りけい)が現れ、四獣と激闘を繰り広げる。夜華(やか)も戦場に現れ、離鏡(りけい)を助ける。夜華(やか)の強大な法力によって三体の凶獣は倒されるが、最後の饕餮は逃走する。夜華(やか)は自身を顧みず神芝草を手に入れるが、右腕を失い、修為も大きく損なう。

玄女(げんじょ)の最期

執念に囚われた玄女(げんじょ)は洞窟を離れようとせず、重傷を負う。離鏡(りけい)は彼女を抱きかかえ、洞窟の外へ。玄女(げんじょ)は最期に真実の想いを吐露し、離鏡(りけい)は七万年の夫婦の情がこのような結末を迎えたことに複雑な思いを抱く。

神芝草の行方

夜華(やか)は傷を押して一行を東瀛から連れ出し、神芝草の波乱を防ぐため、島を海底に沈める。神芝草が唯一の希望となったことを知った臙脂(えんじ)は、玄女(げんじょ)の娘を救うため、夜華(やか)に一株を分けてほしいと懇願する。夜華(やか)は臙脂(えんじ)の善意を認め、彼女の願いを葉える。

離鏡(りけい)の懸念

離鏡(りけい)は玄女(げんじょ)を安置した後、夜華(やか)を追いかけ、神芝草の目的を尋ねる。夜華(やか)が墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)を救うためであると知り、離鏡(りけい)は擎蒼(けいそう)が封印を破って現れ、天下が乱れるのではないかと懸念する。しかし、夜華(やか)は白浅(はくせん)との七万年の約束を果たすため、墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)の復活を諦めない。離鏡(りけい)はそれを認め、夜華(やか)を見送る。

昆仑虚への帰還

昆仑虚では仙鶴(せんかく)が飛び交い、異変を予感させる。二師兄が訝しがる中、夜華(やか)は静かに帰還する。彼の心には、目を覚ます師匠と待つ恋人への思いが溢れていた。愛と犠牲、責任と信念の物語は、これからも続いていく...

第45話の感想

第45話は、愛と犠牲、責任と信念が交錯する感動的なエピソードでした。臙脂(えんじ)、子闌(しらん)、玄女(げんじょ)、離鏡(りけい)、夜華(やか)のそれぞれの想いが複雑に絡み合い、物語を大きく前進させました。

特に印象的だったのは、玄女(げんじょ)の最期です。七万年の夫婦の情が、このような結末を迎えたことは、離鏡(りけい)にとって大きな衝撃だったと思います。また、夜華(やか)が神芝草を手に入れるために右腕を失い、修為を損なったことも、彼の強い意誌と決意を感じさせるものでした。

このエピソードは、物語のクライマックスに向けて、さらなる展開を期待させるものでした。墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)の復活、白浅(はくせん)との再会、離鏡(りけい)の葛藤など、今後の見どころはたくさんあります。

つづく