永遠の桃花~三生三世~ 第51話 あらすじ/ネタバレ

昆仑虚の煉丹房で作業を終えた白浅(はくせん)は、ひと休みしようとすると、墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)が静かに部屋に入ってきた。その光景に、白浅(はくせん)の心はかつての記憶へと遡る。師匠が彼女のために命を懸けて天劫を防いだあの時だ。墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)の眼差しは優しさと愛情に満ちていて、白浅(はくせん)の心は温もりに包まれた。

しかし、白浅(はくせん)は凡間の夜華(やか)を気にかけており、夜に会いに行くことを決意する。彼女は四哥・白真(はくしん)と折顔(せつがん)が将碁を指している隙に、白真(はくしん)を呼び出して時間を空けてほしいと頼む。白真(はくしん)は白浅(はくせん)が恋のために焦っていることを咲いながらも、一炷香の間だけ時間を空けてくれる。二人が相談していると、昆仑虚の空に雪が降り始め、白浅(はくせん)は急いで凡間へと向かう。

凡間も銀世界に包まれていた。白浅(はくせん)は学塾の前に降り立ち、朗々と響く声の中で、夜華(やか)の面影を持つ少年を見つける。授業が終わると、白浅(はくせん)は夜華(やか)が同級生からいじめられているのを目撃する。悪意に満ちた歌が白浅(はくせん)の心を刺す。夜華(やか)は才能に恵まれているにもかかわらず、身体の障害のために仲間外れにされ、右腕の空っぽの袖が風に揺れて痛々しい。白浅(はくせん)は胸を痛めると同時に、天君(てんくん)の冷酷さに憤りを覚える。

夜華(やか)は言葉に屈することなく、小書童の追いかけを製止し、一人で耐え忍ぶ。白浅(はくせん)は夜華(やか)の後を追い、深夜に彼の寝床までやってくる。白浅(はくせん)は青丘の仙女であること、夜華(やか)との十年間の縁を予知して訪ねてきたことを告げる。夜華(やか)は幼いながらも白浅に一目惚れし、二人は心を通わせる。

別れの際、白浅はかつて凡間で夜華(やか)から贈られた数珠を彼に返し、安全を願う。夜華(やか)は自分の首から玉佩を外し、白浅に形見として贈る。白浅は夜華(やか)に他の女性を娶らないように懇願し、頻繁に会いに行き、彼が成長したら嫁ぐことを約束する。夜華(やか)は顔を赤らめながら力強く頷き、青丘は彼の心の故郷となる。

昆仑虚に戻った白浅は、白鳳九(はくほうきゅう)が失恋の悲しみに暮れていることに気づく。白鳳九(はくほうきゅう)の問いかけに、白浅は自分も過去の恋を忘れることができないと正直に答える。二人は抱き合って泣く。折顔(せつがん)と墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)はそばで見守り、折顔(せつがん)は東華帝君(とうかていくん)が女性を遠ざけている本当の理由、つまり四海八荒の平和を守るためであることを明かす。

その頃、離鏡(りけい)は火麒麟(かきりん)を連れて昆仑虚の外にやってくる。墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)が戻ってきたことを知った彼は姿を現さず、静かに立ち去る。離鏡(りけい)は司音(白浅)との過去を思い出し、複雑な心境になる。彼は擎蒼(けいそう)が鍾を破って出てくることを知っていながら、白浅を危険にさらさないために一人で解決しようと決意する。離鏡(りけい)は翼界と息子を妹の臙脂(えんじ)に託し、火麒麟(かきりん)に極寒の地へ避難させる。そして、彼は一人で迫り来る危機に立ち向かう準備をする。

一方、若水河畔の異変に伽昀(かうん)が気づき、折顔(せつがん)は白浅に墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)がもうすぐ閉関に入ることを伝える。白浅は師匠のために桃花を摘み、部屋の古い花と交換することにする。それは新しい始まりと希望の象徴だ。しかし、深夜に墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)の部屋の戸を叩くと、師匠が一人で琴を弾きながら考え事をしている姿が目に入る。揺らめくろうそくの光の中で、師弟の感情はより一層深遠で複雑なものになる。

第51話の感想

第51話は、白浅と夜華(やか)の切ない恋を中心に、様々なドラマが展開された回でした。

白浅は、墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)への恩と夜華(やか)への愛の間で揺れ動く複雑な心情を繊細に表現していました。特に、凡間の夜華(やか)の姿を見た時の切なさや、別れ際に交わした約束のシーンは、視聴者の心を強く揺さぶりました。

また、離鏡(りけい)の苦悩や、白鳳九(はくほうきゅう)の失恋など、サブキャラクターの心情描写も丁寧に描かれており、物語に深みを与えていました。

特に印象的だったのは、離鏡(りけい)が翼界と息子を妹に託し、一人で危機に立ち向かう決意をするシーンです。彼の責任感と愛情が伝わってくる、感動的な場面でした。

終盤の墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)のシーンは、今後の展開を予感させる意味深なものでした。白浅と墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)の関係がどのように変化していくのか、目が離せません。

つづく