永遠の桃花~三生三世~ 第52話 あらすじ/ネタバレ

白浅(はくせん)との偶然の出会い以来、謎めいた彼女の姿と声が小夜華(やか)の心を捉えて離さない。彼は伝説の白浅(はくせん)の住む青丘を探し求めるが、古書をいくら読み漁っても、師に尋ねても、その所在は掴めない。一方、素錦(そきん)は夜華(やか)を訪ねて下界に降りるが、そこでも夜華(やか)の冷淡さは変わらず、複雑な思いに駆られる。

酒蔵で作業をしていた白浅(はくせん)の前に墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)が現れる。二人は冗談を交わした後、墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)は白浅(はくせん)が破格の弟子入りをした理由を尋ねる。白浅(はくせん)は折顔(せつがん)の糾缠を避けるためだと冗談めかして答えるが、墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)は咲うだけ。そして、もし七万年前自分が東皇鍾を封印するために元神を捧げなかったら、白浅(はくせん)は昆仑虚に残ったかと尋ねる。白浅は夜華(やか)がいなくても昆仑虚に留まっていたと正直に答える。墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)は複雑な表情で、どんな女性にも最終的には帰る場所があるのだと呟く。

二人が話していると、子闌(しらん)が駆けつけてきて、大殿に白浅を訪ねてきた貴客がいると告げる。その貴客とは、なんと離鏡(りけい)だった。彼は白浅を「母上」と呼び、週囲は咲い声に包まれる。墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)は離鏡(りけい)と夜華(やか)の関係が並々ならぬことに気付き、白浅の態度にも疑問を抱く。

一方、素錦(そきん)と小夜華(やか)の言い争いは激化する。素錦(そきん)は結婚を迫るが、小夜華(やか)は激怒して父に婚約破棄を申し出る。しかし、素錦(そきん)に阻まれてしまう。争っているうちに、素錦(そきん)は夜華(やか)が大切にしている数珠に嫉妬し、奪い取ろうとする。夜華(やか)は必死に抵抗し、数珠を奪い返して逃げる。書童によると、その数珠は青丘に関係があるらしく、素錦(そきん)は青丘と白浅への憎しみを募らせる。

白鳳九(はくほうきゅう)は失恋の傷で塞ぎ込み、迷穀(めいこく)に励まされてようやく立ち直り、帝君に近づくために女君の位を継ぐことを決意する。司命(しめい)が訪ねてきて、帝君が天地共主だった時の典籍を贈り、そこから答えを見つけるように勧める。しかし、典籍の内容は白鳳九(はくほうきゅう)を絶望させる。帝君との間に天命の壁があることを悟ったのだ。

諦めきれない白鳳九(はくほうきゅう)は、太晨宮に赴いて帝君に直接問い詰めようとする。だが、法力を失った帝君を誤って傷つけてしまう。言い争ううちに、帝君も三生石に自分の名前がないことを再確認する。白鳳九(はくほうきゅう)は心を痛めながらも、帝君の宝剣を抜き、三生石に東華の名前を刻むべく決意する。彼女は帝君への深い愛情と執念を胸に、三生石への旅に出発する。

一方、翼界では東皇鍾の異変により再び波乱が起きる。帝君は天下に不吉な予感を抱く。白鳳九(はくほうきゅう)は愛のために最も惨烈な代償を払おうとしており、天命を超えた縁を繋ぐために一歩一歩歩みを進めている。

第52話 感想

第52話では、様々なキャラクターの複雑な感情が描かれ、物語が大きく動き始めました。

白浅と夜華(やか)の再会は、二人の運命を大きく変えることになりそうです。夜華(やか)は白浅に強く惹かれ、青丘を探す旅に出る決意をします。一方、白浅は墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)との会話の中で、夜華(やか)がいなくても昆仑虚に留まっていたと明かし、二人の間に特別な絆があることを示唆しています。

素錦(そきん)は夜華への想いを募らせる一方で、白浅への嫉妬も強めていきます。夜華が大切にしている数珠を奪い取ろうとする場面は、彼女の心の闇を垣間見せるものでした。

白鳳九(はくほうきゅう)は失恋の傷を乗り越え、女君として帝君に近づくことを決意します。しかし、帝君との間に天命の壁があることを知り、絶望に陥ります。それでも諦めきれない白鳳九(はくほうきゅう)は、三生石に帝君の名前を刻むべく旅に出ます。

つづく