永遠の桃花~三生三世~ 第53話 あらすじ/ネタバレ
昆仑虚
静かな昆仑虚で、白鳳九(はくほうきゅう)は断尾の痛みで療養していた。帝君はそれを知り、そっと様子を見に来た。目覚めた白鳳九(はくほうきゅう)は帝君を見ると、思わず彼の温かい腕の中に飛び込んだ。彼女はわざと「陛下」と呼び、まるで凡界での甘い時を過ごしているかのように振る舞った。彼女は凡界での帝君との思い出、雨の中を背負って歩いた時のことを語り出した。帝君は何も言わなかったが、その眼差しには愛情と優しさが溢れていた。白鳳九(はくほうきゅう)は冗談めかして、雨が止んだらまた一緒に歩けるかと尋ねると、帝君は優しく頷いた。そして白鳳九(はくほうきゅう)は咲いながら、帝君の正体を知っていること、ただからかっていただけだと打ち明けた。二人は甘い言葉を交わし、帝君は白鳳九(はくほうきゅう)を強く抱きしめ、彼女が再び眠りにつくまで見守った。帝君は彼女の額に軽くキスをしてそっと立ち去り、白浅(はくせん)たちにはこの訪問を秘密にするよう頼んだ。
白浅(はくせん)と白鳳九(はくほうきゅう)
白浅(はくせん)は白鳳九(はくほうきゅう)のそばで夜を明かし、彼女が目を覚ますとようやく安心した。白鳳九(はくほうきゅう)は帝君との夢のような抱擁を思い出し、それが幻想だったとしても、心はざわめいていた。白浅(はくせん)は白鳳九(はくほうきゅう)にこれ以上無茶をしないよう繰り返し忠告したが、白鳳九(はくほうきゅう)は断尾の痛みを通して多くのことを悟ったようだった。白浅(はくせん)は白鳳九(はくほうきゅう)が諦めたと思ったが、彼女は「これからどうにでもなる」と答えた。白浅(はくせん)は白鳳九(はくほうきゅう)の深い愛情を知っており、葉わない恋だと分かっていても、その一途な想いを止めることはできなかった。
素錦(そきん)の企み
一方、素錦(そきん)はついに素素(そそ)の人形を作り上げ、その姿形を与えた。彼女は白浅(はくせん)と夜華(やか)の関係を壊すために、この人形を利用しようと考えていた。彼女は綿密に計画を立て、人形の素素(そそ)を夜華(やか)の屋敷の前に置き、夜華(やか)の同情心を利用して彼の生活に入り込もうとした。これは白浅(はくせん)への復讐手段だった。
凡界
時は流れ、夜華(やか)は英俊な状元郎となり、人々から尊敬されていた。人形の素素(そそ)の策略は成功し、夜華(やか)の屋敷に入ることに成功した。一方、墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)は閉関を控えており、白浅(はくせん)は師匠の閉関の準備のために丹薬の錬成に追われていた。子闌(しらん)が訪ねてきて、二人は昔を懐かしみ、墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)から扇を贈られた時のことを感慨深げに語った。白浅(はくせん)は子闌(しらん)が何か心事があることに気づいたが、詳しくは分からなかった。しかし、冗談を言ったことで誤って子闌(しらん)を傷つけてしまい、彼が恋に悩み、修為が損なわれていることを知った。
墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)の閉関
墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)が閉関する前、白浅(はくせん)は薬を届けに行った。墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)は彼女に夜華(やか)との婚期を尋ね、天宮の規則は厳しいので慎み深く行動するよう忠告した。白浅(はくせん)は嬉しそうに、結婚式の時に新茶を淹れて、師匠が閉関から出るのを待つと答えた。墨淵(ぼくえん)(ぼくえん)は白浅を見つめ、複雑な心境だった。
昆仑虚を離れる
すべての弟子がそれぞれの場所に帰っていき、白浅は二師兄から返してもらった結魄灯を持って昆仑虚を後にした。夜華(やか)が心配になり、凡界の様子を見に行くことにした。京の都に著いた白浅は、尚書府の庭で夜華(やか)と白衣の女性が一緒に酒を飲みながら花を鑑賞している場面に遭遇した。夜華(やか)の咲顔は暖かく、白浅の目にはまぶしく映った。白浅は嫉妬に駆られ、問い詰めようとしたが、素錦(そきん)の声に遮られてしまった。振り返った瞬間、感情と策略が交錯する戦いが静かに幕を開けた。
第53話の感想
第53話は、白鳳九(はくほうきゅう)と帝君の甘く切ないやり取りと、素錦(そきん)の陰謀が描かれた回でした。
白鳳九(はくほうきゅう)と帝君のシーンは、まるで夢のような美しさでした。特に、白鳳九(はくほうきゅう)が帝君の腕の中で眠りにつくシーンは、二人の強い絆を感じさせてくれました。しかし、二人の幸せは長くは続かず、素錦(そきん)の策略によって引き裂かれてしまいました。
素錦(そきん)の策略は、非常に悪辣です。彼女は人形の素素(そそ)を使って、夜華(やか)の同情心を利用して彼の生活に入り込もうとしました。これは、白浅への復讐であり、二人の仲を壊すための策略でした。
つづく