永遠の桃花~三生三世~ 第9話 あらすじ/ネタバレ

天宮の蓮池

二殿下桑籍(そうせき)は、蛇の姿に変えられた少辛(しょうしん)を袖に隠し、人目を避けて静かな蓮池へと連れてきた。彼は少辛(しょうしん)に、必ず堂々と神々の前に立ち、敬意を受けられるようにすると約束する。少辛(しょうしん)は不安を感じながらも、桑籍(そうせき)の苦衷を理解し、静かに頷いた。

三殿下(さんでんか)の登場

その様子を、三殿下(さんでんか)が偶然目撃する。三殿下(さんでんか)は驚き、天族と青丘の縁談の重要性、そしてこの行為が招きかねない深刻な結果を桑籍(そうせき)に懇々と説く。彼は、桑籍(そうせき)の行動が天界の人々を白浅(はくせん)上神に恥をかかせ、天帝(てんてい)の権威を揺るがすのではないかと心配する。しかし、桑籍(そうせき)は愛に囚われ、白浅(はくせん)との婚約を破棄し、少辛(しょうしん)を妃に迎える決意を固めていた。

天帝(てんてい)の怒り

知らせを聞いた天帝(てんてい)は激怒し、大殿で桑籍(そうせき)を罰する。桑籍(そうせき)は涙を流しながら、少辛(しょうしん)への深い愛情と、白浅(はくせん)との縁談に対する無力感と無関心を訴える。怒った天帝(てんてい)は、少辛(しょうしん)を大殿に連れてくるように命じ、桑籍(そうせき)の思いを断ち切ろうとする。少辛(しょうしん)は桑籍(そうせき)を守るために、彼を知らないと嘘をつき、鎖妖塔に閉じ込められることを甘受する。天帝(てんてい)はますます縁談を維持しようと決意し、桑籍(そうせき)の必死の懇願を無視して、彼を冷酷にも大殿から追い出す。

夜華(やか)の使命

そのとき、夜華(やか)が大殿に歩み入る。天帝(てんてい)は、未来の天帝(てんてい)として、原則を厳守し、情に流されないようにと諭す。そして、天帝(てんてい)は夜華(やか)に、乱暴な金猊獣(きんげんじゅう)を倒し、威厳を示すために人間界へ派遣する。司命(しめい)星君は、人間界の運気を乱さないように、慎重に行動するよう夜華(やか)に忠告する。

夜華(やか)の決意

夜華(やか)は寝宮に戻り、思いにふける。彼は、2万歳の時に母妃に会うために上仙になるために天罰を受けたことを思い出す。あの天罰は、彼を傷つけただけでなく、彼の信念をさらに強めた。そして今、兄の情熱と苦境に直面し、彼の心も揺れ動く。

桑籍(そうせき)の苦悩

一方、桑籍(そうせき)は少辛(しょうしん)を救うために必死に鎖妖塔に侵入しようとするが、彼女の微かな助けを求める声しか聞こえない。彼は再び天帝(てんてい)に謁見し、死を覚悟して懇願するが、それでも天帝(てんてい)の鉄の心を動かすことはできなかった。一方、狐(こ)帝と折顔(せつがん)はこのことを知り、白浅(はくせん)のために天宮に赴き、彼女のために公正を訴える決意をする。

白浅(はくせん)の誕生日

白浅(はくせん)は桃花林で5日間をぼんやりと過ごしていた。白真(はくしん)が今日が彼女の誕生日だと教えてくれるまで、彼女はそれに気づかなかった。白鳳九(はくほうきゅう)は姑姑の誕生日を祝うために青丘に戻ろうとして、翼界の竹林に迷い込み、金猊獣(きんげんじゅう)に襲われる。危機一髪、東華帝君(とうかていくん)が彼女を救い、白鳳九(はくほうきゅう)は感謝の気持ちでいっぱいになる。彼女は東華に恩返しをするために彼に従うことを決意するが、何度も冷たくあしらわれる。しかし、彼女はめげることなく、恩返しへの決意をさらに強くする。

臙脂(えんじ)と擎蒼(けいそう)

臙脂(えんじ)は一人で河辺に行き、封印された擎蒼(けいそう)に会いに行く。彼女は父への思いと兄への失望に心を痛める。そのとき、東皇鍾の中の擎蒼(けいそう)が静かに目を開ける。それは、新たな危機が近づいていることを予感させる。

夜華(やか)の決断

天界では、三殿下(さんでんか)が夜華(やか)に、青丘との今回の騒動の深刻さを伝え、彼が騒動を鎮める鍵となるかもしれないと示唆する。夜華(やか)は、自分が兄の代わりに白浅(はくせん)を娶るという重責を負うことになるかもしれないと悟る。彼は情劫が何であるのか理解していないが、未来の天帝(てんてい)として向き合わなければならない試練であることを知っている。そして、彼は静かにその運命を受け入れ、これから訪れる未知の運命に備える。

第9話の感想

第9話は、愛と責任の狭間で揺れ動く登場人物たちの葛藤が描かれた回でした。桑籍と少辛(しょうしん)の切ない恋、白浅(はくせん)への思いと天族の未来の間で悩む夜華(やか)、そして父への思いと兄への失望に苦しむ臙脂(えんじ)。それぞれのキャラクターが抱える苦悩が丁寧に描かれており、視聴者の共感を誘います。

特に印象的なのは、桑籍の決意と白浅(はくせん)への思いを夜華(やか)に託す天帝(てんてい)の言葉です。桑籍は愛のためにすべてを捨てようとしますが、天帝は天族の未来のために彼を犠牲にすることを決意します。夜華(やか)は兄の思いを背負い、白浅(はくせん)との縁談を受け入れることになりますが、彼の心中は複雑なはずです。

つづく