扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~ 第11話 あらすじ/ネタバレ

扶揺(フーヤオ)は機転を利かせて壺を割り、試合に勝利した。戦北野(せんほくや)は納得いかない様子だったが、彼女が女性であることから雅蘭珠(がらんじゅ)を仲間に入れることに同意した。一行は五洲で最も繁華な都市、昆京城へと足を踏み入れた。街は人で賑わい、商売人たちが集まり、活気に満ちていた。初めて昆京を訪れた扶揺(フーヤオ)は新鮮な気持ちで街を眺め、雅蘭珠(がらんじゅ)は彼女の案内役となり、二人はすぐに打ち解け、姉妹のような仲になった。

扶揺(フーヤオ)は雅蘭珠(がらんじゅ)と戦北野(せんほくや)の関係を気にしていた。雅蘭珠(がらんじゅ)は悲しげに、戦北野(せんほくや)への想いは一方通行であり、長年追いかけても報われなかったと明かした。婚約がないにもかかわらず、彼女は幸せを諦めるつもりはなく、結果がどうなるかはわからないが、後悔はしないと語った。扶揺(フーヤオ)は義理堅く、雅蘭珠(がらんじゅ)を助けて戦北野(せんほくや)を手に入れることを約束した。

一方、雲痕(うんこん)(うんこん)は戦北野(せんほくや)を屋敷に案内し、斉震(せいしん)と戦南城(せんなんじょう)の秘密の協力関係について口外しないよう注意した。扶揺(フーヤオ)は小七(しょうしち)のことが気になり、隙を見て逃げ出そうとしたが、紀羽(キウ)に厳しく監視されていた。紀羽(キウ)は戦北野(せんほくや)からの信頼を理由に扶揺(フーヤオ)を引き止め、戦北野(せんほくや)の力を借りて小七(しょうしち)を探すよう提案した。扶揺(フーヤオ)は利害を考慮した結果、しばらく戦北野(せんほくや)の側に留まることに決めた。

雅蘭珠(がらんじゅ)は戦北野(せんほくや)のために心を込めて料理を用意したが、冷たくあしらわれ、料理は容赦なくひっくり返された。扶揺(フーヤオ)は冗談を言ったが、戦北野(せんほくや)は話題を扶揺(フーヤオ)に向け、彼女が自分の心の中で最も重要な位置を占めていると主張した。この発言は雅蘭珠(がらんじゅ)の誤解を深め、彼女は怒って立ち去った。扶揺(フーヤオ)は慌てて追いかけ、説明と抱擁の後、二人は誤解を解き、関係が深まった。その頃、屋敷の使用人が近づき、もうすぐ上巳節がやってくることを告げ、物語に幾分かの祝祭の雰囲気を加えた。

上巳節の前夜、宗越(そうえつ)はかつての家族団欒を懐かしんでいた。斉震(せいしん)が訪ねてきて、宗越(そうえつ)に医術を使って病身の軒辕韧(けんえんじん)の偽の病状を作り出し、情勢を安定させるよう求めた。宗越(そうえつ)はこれを機に軒辕韧(けんえんじん)に会うことを提案し、複雑な意図を隠していた。一方、戦北野(せんほくや)は林易(リンイ)の毒殺計画を見破り、内部に変化が生じていることに気づいた。林易(リンイ)の裏切りに驚き、困惑した。林易(リンイ)は天煞国の闇と戦北野(せんほくや)の妥協策を暴露し、裏切りは天煞国の未来への絶望からだと語った。

祭りの日、昆京城はさらに賑わいを見せ、扶揺(フーヤオ)と雅蘭珠(がらんじゅ)は街を散策中に長孫無極(ちょうそんむきょく)と出会った。長孫無極(ちょうそんむきょく)は扶揺(フーヤオ)を意味深な視線で見つめた。そして扶揺は、長孫無極(ちょうそんむきょく)が立ち去る姿を不意に見かけ、心がざわついた。

一方、斉震(せいしん)の屋敷では、雲痕(うんこん)(うんこん)が戦北野(せんほくや)に対する陰謀、酒への毒と屋敷の警備計画を報告した。戦北野(せんほくや)はすでにすべてを察知しており、林易(リンイ)の裏切りに心を痛め、黒幕と摂坤鈴の行方を問い詰めた。

扶揺と雅蘭珠(がらんじゅ)の会話の中で、戦北野(せんほくや)の家族の背景と彼がなぜ隠忍退却を選んだのかが明らかになった。天煞国の権力闘争、親族の犠牲は、戦北野(せんほくや)の姿をより立体的に複雑なものにした。そして、これらのすべてが今後のストーリーの伏線となり、昆京城内でさらなる波乱が巻き起こることを予感させた。

第11話の感想

扶揺と雅蘭珠(がらんじゅ)の友情が深まり、戦北野(せんほくや)への想いを打ち明けるシーンは、女性同士の友情の美しさと切なさを感じさせました。また、戦北野(せんほくや)の複雑な内面が垣間見え、彼の背負う重さと葛藤に心を揺さぶられました。

一方、宗越(そうえつ)と斉震(せいしん)の駆け引きや、林易(リンイ)の裏切りなど、政治的な陰謀が複雑に絡み合い、先の読めない展開にハラハラさせられました。

上巳節の賑やかな様子や、長孫無極(ちょうそんむきょく)の登場など、物語に彩りを添える要素も盛り込まれており、最後まで目が離せませんでした。

つづく