扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~ 第12話 あらすじ/ネタバレ

夜が深まり、扶揺(フーヤオ)と雅蘭珠(がらんじゅ)は姻縁線の前を歩きます。雅蘭珠(がらんじゅ)は戦北野(せんほくや)との縁を願っており、扶揺(フーヤオ)は彼女に戦北野(せんほくや)を誘って橋を渡るように勧めます。雅蘭珠(がらんじゅ)が急いで去ると、扶揺(フーヤオ)は橋に立ち、星君老爷に小七(しょうしち)の無事を祈ります。

一方、裴瑗(はいえん)と阿烈(あれつ)も街中でそれぞれの願いを祈ります。阿烈(あれつ)は扶揺(フーヤオ)の姿を見つけ、裴瑗(はいえん)はすぐに悪意を抱いて、扶揺(フーヤオ)を捕まえようと追いかけます。

宗越(そうえつ)は不思議な花灯に導かれ、荒れ果てた屋敷の前にたどり著きます。そこは彼の幼い頃の住まいであり、宗家の祖宅でした。長孫無極(ちょうそんむきょく)は宗越(そうえつ)に過去と向き合い、逃げないようにするために、この夜を特別に用意しました。宗越(そうえつ)は屋敷に入ると、崩れ落ちた壁や瓦礫が彼の記憶を呼び起こします。彼は血海の仇を背負っていることを自覚し、先祖に顔向けできないと感じています。長孫無極(ちょうそんむきょく)はすべてを準備し、宗越(そうえつ)が先祖を祀ることを可能にしました。そして、部屋には雲痕(うんこん)(うんこん)の生誕を意味する贈り物、つまり新しい始まりと希望を象徴するものが置いてありました。宗越(そうえつ)は霊前で厳粛に拝礼し、家仇を忘れず、仇を討って先祖の霊を慰めると誓います。

街では、裴瑗(はいえん)による扶揺(フーヤオ)の追跡が激化します。燕驚塵(えんきょうじん)(えんきょうじん)が現れて止めようとしますが、裴瑗(はいえん)の決意を揺るがすことはできません。彼女は国公の権限を使って全市で扶揺(フーヤオ)を捜索し、緊張が高まります。

斉府では、斉震(せいしん)と雲痕(うんこん)(うんこん)は摂坤鈴を手に入れることを密謀します。斉震(せいしん)は戦南城(せんなんじょう)と結託しており、摂坤鈴を使って戦北野(せんほくや)を排除しようと企んでいます。戦北野(せんほくや)は彼らの計画を察知し、静妃の安全を守るために紀羽(キウ)に兵を動かす権限を与えます。

雅蘭珠(がらんじゅ)が家に帰ると、家は火の海になっていました。彼女は戦北野(せんほくや)が閉じ込められていると思い込み、必死に火の中に飛び込み、刺客と死闘を繰り広げます。危機一髪のところで、戦北野(せんほくや)が空から現れ、雅蘭珠(がらんじゅ)を救い出し、二人は一緒に逃げ出します。

長孫無極(ちょうそんむきょく)は扶揺(フーヤオ)を安全な場所に連れて行き、追っ手を一人で引きつけます。扶揺(フーヤオ)は壁に小七(しょうしち)が残した印を見つけ、喜んで跡を追います。長孫無極(ちょうそんむきょく)は追っ手を倒した後、昆京最大の奴隷場に向かい、重要な人物である邱さんに龍鱗甲の行方を尋ねます。邱さんはかつて軒轅家を裏切ったものの、軒轅越にはまだ罪悪感があり、協力することに同意します。

扶揺(フーヤオ)は裴瑗(はいえん)の罠に嵌り、奴闘場に連れて行かれます。彼女は奴隷たちの集団攻撃に遭いますが、優れた身のこなしで危機を脱します。裴瑗(はいえん)は扶揺(フーヤオ)をおびき出すために、あらゆる手段を尽くし、最終的には真実を暴き、人々の手を使って扶揺を排除しようとします。しかし、長孫無極(ちょうそんむきょく)が現れ、血なまぐさい殺戮を阻止します。しかし、扶揺は小七(しょうしち)の安否を気にかけており、裴瑗(はいえん)に小七(しょうしち)の居場所を聞き出そうとします。

一方、雅蘭珠(がらんじゅ)と戦北野(せんほくや)は扶揺が指名手配されたことを知り、必死に探します。夜の太淵城では、生死をかけた愛憎の戦いが静かに繰り広げられています。

第12話 感想

第12話は、扶揺と雅蘭珠(がらんじゅ)の友情、宗越(そうえつ)の過去との対峙、そして裴瑗(はいえん)の執念が描かれた、見応えのある内容でした。

扶揺と雅蘭珠(がらんじゅ)の友情は、戦北野(せんほくや)への想いを抱えながらも、お互いを尊重し、支え合う姿に感動させられました。特に、雅蘭珠(がらんじゅ)が火災に巻き込まれた際、扶揺が必死に助けようとするシーンは、二人の強い絆を感じさせるものでした。

宗越(そうえつ)は、過去に背負った血海の仇を忘れられず、苦悩する様子が描かれました。長孫無極(ちょうそんむきょく)の計らいで、宗越(そうえつ)は過去と向き合い、新たな一歩を踏み出す決意をする姿は、彼の成長を感じさせるものでした。

裴瑗(はいえん)は、扶揺への執念が強すぎて、手段を選ばない姿が描かれました。彼女の行動は、復讐に囚われた人間の悲しさを表現しているように感じました。

つづく