扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~ 第16話 あらすじ/ネタバレ

猟場で命を懸けた戦い

猟場で、扶揺(フーヤオ)はついに囚われた小七(しょうしち)を見つけます。彼女はためらうことなく面紗を取り、裴瑗(はいえん)に直面し、小七(しょうしち)を解放するよう命を賭けて懇願します。しかし、裴瑗(はいえん)は冷酷な心を持っており、二人を道連れにしようとします。交渉は決裂し、激しい戦いが避けられなくなります。扶揺(フーヤオ)は全力で小七(しょうしち)を助けようとしますが、小七(しょうしち)は実は侍女阿烈(あれつ)が変装していたことが判明し、巧妙に仕組まれた罠に嵌められます。阿烈(あれつ)は短剣で扶揺(フーヤオ)を製圧し、裴瑗(はいえん)も剣を向け、まさに生死の瀬戸際に陥ったその時、長孫無極(ちょうそんむきょく)が神のごとき登場を果たし、扶揺(フーヤオ)を救い、裴瑗(はいえん)と阿烈(あれつ)を気絶させます。

長孫無極(ちょうそんむきょく)の救出と新たな危機

長孫無極(ちょうそんむきょく)の命の恩に感謝した扶揺(フーヤオ)は立ち去ろうとしますが、仕掛けに触れてしまい、小七(しょうしち)と扶揺(フーヤオ)はロープで繋がれ、空中で命を落とす寸前になります。長孫無極(ちょうそんむきょく)は再び助けに入り、二人を救出します。小七(しょうしち)は長孫無極(ちょうそんむきょく)の内功治療により、一命を取り留めます。扶揺(フーヤオ)は摂坤鈴を取ろうとしますが、この鈴はすでに小七(しょうしち)の命と繋がっているため、無理やり取り外すと命を落とすことを告げられます。

一方、戦北野(せんほくや)は猟場で活躍し、雲痕(うんこん)(うんこん)は密かに闇殺を企てますが、斉震(せいしん)に阻止されます。斉震(せいしん)は摂坤鈴がもはや無用であることを知り、戦南城(せんなんじょう)に対抗するために戦北野(せんほくや)を生かしておく必要があると判断します。そのとき、非煙(ひえん)殿主が現れ、黒い風が吹き荒れます。長孫無極(ちょうそんむきょく)は扶揺(フーヤオ)に小七(しょうしち)を連れて先に退却するよう指示し、一人で危機に立ち向かいます。扶揺(フーヤオ)は偶然戦北野(せんほくや)に出会い、彼の助けを得て、小七(しょうしち)から摂坤鈴を外すことに成功します。小七(しょうしち)を安全な場所に安置した後、扶揺(フーヤオ)は長孫無極(ちょうそんむきょく)を救うため再び戻ります。

林の中の戦い、そして芽生える想い

林の中で、長孫無極(ちょうそんむきょく)は非煙(ひえん)の樹葉精に取り囲まれます。扶揺(フーヤオ)が駆けつけ、二人は協力して剣火で敵を倒します。危機が解除されたまさにその時、巨大な石の怪物が現れ、扶揺(フーヤオ)は長孫無極(ちょうそんむきょく)を守るために身を挺します。非煙(ひえん)は扶揺の行動を見て長孫無極(ちょうそんむきょく)を解放し、石の怪物も消滅します。長孫無極(ちょうそんむきょく)は感動し、扶揺を強く抱きしめ、二人の間に特別な感情が芽生えます。

侍衛が駆けつけると、長孫無極(ちょうそんむきょく)は扶揺を気絶させたふりをして連れ去り、未完成の計画を遂行しようとします。斉震(せいしん)は長孫無極(ちょうそんむきょく)が無事でいることに驚きを隠せません。長孫無極(ちょうそんむきょく)はこれを機に斉震(せいしん)に圧力をかけ、扶揺への特別な関心を示し、斉震(せいしん)に扶揺を宮中に送り込むよう要求します。

宮中への潜入と新たな試練

斉震(せいしん)は国公府に戻ると、宇文紫(扶揺)の生年月日を調べ、彼女を駒として宮中に送り込むことを決意します。扶揺は斉震(せいしん)の脅迫に表面上は従いますが、心の中では脱出計画を練ります。時嵐(じらん)の忠告により、自分が長孫無極(ちょうそんむきょく)の計画の一部であることに気づきますが、あえてそれを口には出しません。

一方、小七(しょうしち)は戦北野(せんほくや)の世話を受けながら回復し、雅蘭珠(がらんじゅ)と共に扶揺を救出する計画を立てますが、戦北野(せんほくや)に止められます。雲痕(うんこん)(うんこん)は裴瑗(はいえん)から何も得られずに戻り、斉震(せいしん)は摂坤鈴の件で裴瑗(はいえん)を軟禁します。長孫無極(ちょうそんむきょく)の意図を探るため、斉震(せいしん)は長孫無極(ちょうそんむきょく)の結婚を早めることにし、女性を利用して情報を引き出そうとします。

扶揺は国公府の中で、機転と勇気を駆使して徐々に計画を進め、陰謀と策略に満ちたこの場所からの脱出を企てます。彼女は自分が強くなることだけが、愛する人を守る唯一の方法であり、いかなる脅威にも屈しないことを悟ります。そして、長孫無極(ちょうそんむきょく)と扶揺は、この生死を賭けた試練の中で、ますます強い絆で結ばれ、訪れるであろう未知の挑戦に共に立ち向かいます。

第16話感想

第16話は、緊迫感と感動が交錯する、見応えのあるエピソードでした。特に、扶揺と長孫無極(ちょうそんむきょく)の間に芽生えた特別な感情が印象的でした。

前半では、扶揺が小七(しょうしち)を救うために裴瑗(はいえん)と激闘を繰り広げるシーンが圧巻でした。裴瑗(はいえん)の冷酷さと、扶揺の命を懸けた覚悟が伝わってくる緊迫感のある展開でした。また、小七が実は阿烈(あれつ)だったという意外な展開も、物語にさらなる深みを与えていました。

後半では、長孫無極(ちょうそんむきょく)が扶揺を何度も救う姿が感動的でした。特に、林の中で巨大な石の怪物から扶揺を守るシーンは、長孫無極(ちょうそんむきょく)の扶揺への深い愛情を感じさせるものでした。また、二人が互いに想いを寄せていることを自覚するシーンは、今後の展開が楽しみになるような、胸キュンシーンでした。

このエピソードでは、扶揺と長孫無極(ちょうそんむきょく)だけでなく、他のキャラクターたちもそれぞれの思惑が交錯し、物語が大きく動き始めました。特に、斉震(せいしん)が扶揺を宮中に送り込むという展開は、今後の物語に大きな影響を与えそうです。

つづく