扶揺 (フーヤオ) ~伝説の皇后~ 第2話 あらすじ/ネタバレ

斉震(せいしん)の策略

斉震(せいしん)の巧妙な策略により、軒辕旻(実は天権太子 長孫無極(ちょうそんむきょく))は無事に世子に推挙された。二人は密かに、機会を待って昆京に戻り大業を成し遂げることを誓い合った。雲痕(うんこん)(うんこん)は京の状況を報告し、兵は動いておらず、軒辕韧(けんえんじん)は昏睡状態ながらも命に別状はなく、世子の即位まで持ちこたえられると伝えた。

斉震(せいしん)は先を見拠え、軒辕韧(けんえんじん)の命を奪うべきではないと雲痕(うんこん)(うんこん)に説明した。王権が天権に渡り、太淵が滅びるような惨劇を避けるためだ。同時に、斉震(せいしん)は軒辕旻(けんえんみん)の真の実力を疑いながらも、この計画を受け入れざるを得ず、雲痕(うんこん)(うんこん)に幻生殿の非煙(ひえん)殿主の動向を密かに監視するように命じた。

扶揺(フーヤオ)の決意

一方、扶揺(フーヤオ)は罰として洗濯をさせられていたが、小白の病状が悪化したと知り、焦りを感じていた。玄幽部での唯一の慰めである小白を救うため、禁崖で百芝蘭を摘みに行くことを決意した。禁崖で、扶揺(フーヤオ)は軒辕旻(けんえんみん)に変装した長孫無極(ちょうそんむきょく)と遭遇した。一戦交えた後、長孫無極(ちょうそんむきょく)は策略を用いて百芝蘭を手に入れたが、扶揺(フーヤオ)の機転に感心させられた。最終的に、二人は取引を成立させた。長孫無極(ちょうそんむきょく)は百芝蘭を渡し、扶揺(フーヤオ)は彼の脱出を手伝った。しかし、その過程で扶揺(フーヤオ)は泥沼に落ちてしまい、長孫無極(ちょうそんむきょく)は急いでその場を去った。

燕烈(えんれつ)の期待

玄正部では、燕烈(えんれつ)は燕驚雲(えんきょううん)に大きな期待を寄せ、間近に迫った畋斗大会で活躍することを願っていた。同時に、私情に流されることなく任務を全うするよう戒めた。燕驚雲(えんきょううん)は扶揺(フーヤオ)への想いを抱きながらも、自らの責任を理解し、期待に応える決意をした。その頃、斉震(せいしん)が玄正部を訪れ、燕烈(えんれつ)に畋斗大会の観戦を誘った。二人はそれぞれ思惑を抱きながらも、表面上は穏便に接した。

長孫無極(ちょうそんむきょく)の正体

長孫無極(ちょうそんむきょく)は百芝蘭を宗越(そうえつ)に渡し、宗越(そうえつ)は彼の御水術の向上を助けた。そこで、長孫無極(ちょうそんむきょく)の正体と使命が明らかになった。長孫無極(ちょうそんむきょく)は、太淵の内乱を武力ではなく平和的に解決することを目的としていた。彼は斉震(せいしん)の疑いを避けるため、百芝蘭を摘むという策略を用いたのだ。

晩宴の思惑

晩宴では、長孫無極(ちょうそんむきょく)は引き続き無能な世子を演じ、斉震(せいしん)の警戒心を解いた。裴瑗(はいえん)は斉震(せいしん)との関係を誇示し、燕驚塵(えんきょうじん)(えんきょうじん)との縁談を成立させようと企み、週囲の注目を集めた。扶揺(フーヤオ)は婢女として酒を運んでいる最中に長孫無極(ちょうそんむきょく)に気づき、複雑な心境に陥った。長孫無極(ちょうそんむきょく)は正体がばれないように、わざと扶揺(フーヤオ)をからかい、その後彼女を連れ出し、真相を明かして秘密を守るよう警告した。二人が部屋で話している最中に雲痕(うんこん)(うんこん)が現れ、長孫無極(ちょうそんむきょく)は機転を利かせて危機を回避した。

扶揺(フーヤオ)の苦悩

週おじさんは長孫無極(ちょうそんむきょく)から賜った霊薬を扶揺(フーヤオ)に届け、小白の病を治した。宗越(そうえつ)は長孫無極(ちょうそんむきょく)の寛大さに少し不満を漏らし、扶揺(フーヤオ)にも興味を示した。扶揺は燕驚雲(えんきょううん)と裴瑗(はいえん)の縁談を知り、心を痛め、玄正部へ真相を確かめに行ったが、二人が仲睦まじい様子を目の当たりにして、失意のうちにその場を去った。

運命の出会い

長孫無極(ちょうそんむきょく)は誤解を解くために扶揺を追いかけ、樹林で彼女を見つけた。しかし、二人は上古の神獣である呲鉄(してつ)に襲われ、長孫無極(ちょうそんむきょく)は素早く仮応して扶揺を危険から救い出した。逃亡する過程で、二人の関係は微妙に変化し、互いに信頼と依存を深めていった。この出会いは、未来の彼らの並肩して戦うための基盤となるだろう。

第2話の感想

第2話は、物語の展開に重要な要素が盛り込まれた、見応えのある内容でした。特に印象に残ったのは、以下の3点です。

  1. 斉震(せいしん)の巧妙な策略:斉震(せいしん)は、軒辕旻(けんえんみん)を世子に推挙することで、太淵の未来を大きく左右する重要な一歩を踏み出しました。彼の先見性と手腕には感嘆させられます。
  2. 長孫無極(ちょうそんむきょく)の正体と使命:長孫無極(ちょうそんむきょく)は、太淵の内乱を武力ではなく平和的に解決することを目的としていました。彼の真摯な思いと、それを実現するための策略には、胸を打たれます。
  3. 扶揺と長孫無極(ちょうそんむきょく)の出会い:扶揺と長孫無極(ちょうそんむきょく)は、禁崖で出会い、その後も様々な場面で交錯します。二人の関係は、最初は敵対的でしたが、徐々に信頼と依存を深めていきます。この出会いは、未来の彼らの運命を大きく左右するでしょう。

つづく