扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~ 第22話 あらすじ/ネタバレ

長孫無極(ちょうそんむきょく)は、行方不明の扶揺(フーヤオ)を探すため、愛用のネズミ・元宝(げんぽう)を派遣します。機敏な元宝(げんぽう)はすぐに扶揺(フーヤオ)を見つけますが、その動きが宮中の白狐(びゃっこ)を刺激し、追いかけっこが始まります。元宝(げんぽう)は巧みに逃げ回りますが、誤って仕掛けを起動させてしまい、白狐(びゃっこ)の怒りを買ってしまいます。危機に陥った扶揺(フーヤオ)は、元宝(げんぽう)を長孫無極(ちょうそんむきょく)のもとに逃がして、白狐(びゃっこ)に立ち向かいます。

元宝(げんぽう)は秘密の通路を通り、長孫無極(ちょうそんむきょく)のもとに緊急情報を届けますが、寝所にいた唐芷蓉(とうしよう)を驚かせてしまいます。長孫無極(ちょうそんむきょく)は唐芷蓉(とうしよう)をなだめ、隙を見て彼女を気絶させます。そして、元宝(げんぽう)と共に扶揺(フーヤオ)のもとへ急ぎます。

萃淑宮では、扶揺(フーヤオ)と白狐(びゃっこ)の激しい戦いが繰り広げられています。扶揺は双棍を駆使して白狐(びゃっこ)を撃退しますが、その影響で近くで修行していた軒轅暁(けんえんぎょう)が重傷を負ってしまいます。そこに長孫無極(ちょうそんむきょく)が到著し、軒轅暁(けんえんぎょう)の正体と、禁錮の術によってこの場所に閉じ込められていることを明かします。2人が撤退しようとしたその時、宮殿の外から物音が聞こえてきます。高普若(こうふじゃく)が宮女を連れて水霊鏡を見つけ出し、密かに持ち去ろうとしていたのです。

醉衍居に戻った長孫無極(ちょうそんむきょく)は、扶揺が無事で安心します。彼は自分を責め、彼女を守れなかったことを謝罪します。そして、扶揺に王妃になってほしいと告白しますが、扶揺の心は封印を解くことにしかありません。その瞬間、扶揺は胸の痛みを感じます。摂坤鈴が軒轅暁(けんえんぎょう)に奪われたのです。この鈴は扶揺の血と繋がっているため、離れると耐え難い苦痛が伴います。長孫無極(ちょうそんむきょく)は、自身の功法を使って扶揺の痛みを和らげ、彼女はあらゆるものを手に入れる価値があると約束します。

萃淑宮での騒動は宮中の侍衛の注意を引きます。簡雪(かんせつ)は扶揺になりすまし、侍衛の捜索を阻止します。その後、簡雪(かんせつ)は長孫無極(ちょうそんむきょく)の側近であることを扶揺に明かし、長孫無極(ちょうそんむきょく)が摂坤鈴を探しに行ったことを伝えます。扶揺は長孫無極(ちょうそんむきょく)の安否を心配しますが、待つしかありません。

長孫無極(ちょうそんむきょく)は軒轅暁(けんえんぎょう)と対峙し、3つの約束と引き換えに摂坤鈴を取り戻します。軒轅暁(けんえんぎょう)は長孫無極(ちょうそんむきょく)の強靭さに驚きつつも、天権王への失望を隠せません。長孫無極は重傷を負いながらも、元宝を励まし、一人で傷を癒します。江楓(こうふう)は長孫無極の怪我と、扶揺が彼の弱点になるのではないかと心配します。長孫無極は自分の責任を理解しつつも、扶揺を危険に巻き込みたくないという葛藤を抱えています。

翌日、長孫無極は唐芷蓉(とうしよう)に褒美を与え、騒動を鎮めようとします。御花園で、扶揺は長孫無極と唐芷蓉(とうしよう)の仲睦まじい様子を見て、複雑な気持ちになります。長孫無極はわざと扶揺を冷たく扱い、別の場所に引っ越させます。この行為は斉震(せいしん)を怒らせ、扶揺に自分の気持ちを自覚させます。

醉衍居で、扶揺は簡雪(かんせつ)に長孫無極への複雑な感情を打ち明けます。簡雪(かんせつ)は扶揺がすでに恋に落ちていることを指摘し、2人は見つめ合って、何も言わずとも理解し合います。一方、長孫無極は寝宮で傷と責任の重圧に耐えながら、どんな困難があっても扶揺を守り抜くことを決意します。

第22話感想

第22話は、緊迫感と感動が入り混じった、見応えのあるエピソードでした。特に、扶揺と白狐(びゃっこ)の戦闘シーンは迫力満点で、扶揺の機敏さと白狐の強さを同時に感じることができました。また、長孫無極の扶揺への深い愛情と、自分の責任感との葛藤も描かれていて、胸が熱くなりました。

つづく