扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~ 第27話 あらすじ/ネタバレ

宗越(そうえつ)の指示に従い、雲痕(うんこん)(うんこん)は単身で南辞城へ向かい、唐伯年(とうはくねん)と対面する。唐伯年(とうはくねん)は信書を手に、雲痕(うんこん)(うんこん)の身元と信書の真偽を鋭く問い詰める。雲痕(うんこん)(うんこん)は落ち著いて対応し、唐伯年(とうはくねん)の疑念を払拭し、最終的に信書の内容に従って昆京へ進軍することを承諾させる。しかし唐伯年(とうはくねん)は慎重な性格であり、密かに使者を娘の唐芷蓉(とうしよう)に送り、昆京の実情を探ろうとする。

長孫無極(ちょうそんむきょく)に帰順した唐芷蓉(とうしよう)は、父の書状を受け取って複雑な心境に陥る。彼女は私的に軍を動員して昆京に入城することは不敬であり、一族に災いをもたらすことを理解していた。そこで彼女は書状を長孫無極(ちょうそんむきょく)に渡し、庇護を求める。長孫無極(ちょうそんむきょく)は優れた智謀の持ち主であり、一計を案じる。唐芷蓉(とうしよう)の手を借りて、一兵も動かさずに唐伯年(とうはくねん)の15万の軍を傘下に入れ、同時に斉震(せいしん)の勢力を弱体化させるというのだ。生死の選択を迫られた唐芷蓉(とうしよう)は、長孫無極(ちょうそんむきょく)を選び、斉震(せいしん)がすでに策を巡らせていると偽って唐伯年(とうはくねん)を安心させて入城させる手紙をしたためる。

一方、長孫無極(ちょうそんむきょく)の寵愛を受けた唐芷蓉(とうしよう)は、永嘉殿夫人に冊封され、盛大な封后の儀が行われる。宮中の宝物が彼女の手に渡り、彼女は栄華を極める。しかしその一方で、唐伯年(とうはくねん)は軍を率いて進軍する途中、待ち伏せに遭い、重傷を負って倒れ、生死不明となる。

夜が更け、長孫無極(ちょうそんむきょく)は寝宮で一人、碁を手に物思いにふける。江楓(こうふう)は、長孫無極(ちょうそんむきょく)が最近扶揺(フーヤオ)を遠ざけている理由を尋ね、二人がまだ気まずいのではないかと推測する。長孫無極(ちょうそんむきょく)は、扶揺(フーヤオ)に叱責されたことで不快な思いをしたことを認め、彼女を太淵の争いに巻き込みたくないと考え、唐芷蓉(とうしよう)を皇后に擁立しようと決意したことを明かす。

国公府では、雲痕(うんこん)(うんこん)が斉震(せいしん)の側近として潜伏を続け、唐伯年(とうはくねん)が軍を率いて山に入ったという情報を伝え、軍中の密偵が行方不明になったことを報告する。斉震(せいしん)はこれを聞いて、唐伯年(とうはくねん)が長孫無極(ちょうそんむきょく)に寝返ったと確信する。5万の軍を失った斉震(せいしん)は、プレッシャーを感じながらも後退するわけにはいかず、最後の手段として旧友と密会し、大計を共謀する。

王宮では、唐芷蓉(とうしよう)が長孫無極(ちょうそんむきょく)のために琴を弾いていると、唐伯年(とうはくねん)の軍が消息を絶ったという知らせが届き、琴の弦が切れるほど驚き、心を乱す。長孫無極(ちょうそんむきょく)は、唐伯年(とうはくねん)を斉震(せいしん)の手に渡さないために拘束したことを明かす。その後、宗越(そうえつ)と雲痕(うんこん)(うんこん)は牢獄へ向かい、唐伯年(とうはくねん)と対峙し、彼の陰謀を暴く。死を目前にした唐伯年は、文懿世子(ぶんいせいし)を陥れた真相、斉震(せいしん)の貪欲さと裏切り、龍鱗甲を奪うために仕掛けた罠などを告白する。

真相を知った宗越(そうえつ)は怒りに震え、斉震(せいしん)に血の代償を払わせると誓う。罪の重さに耐えきれなくなった唐伯年は、自らの罪を償うために死を望む。宗越(そうえつ)は毒薬を彼の前に置き、彼の選択に委ねる。

長孫無極(ちょうそんむきょく)と江楓(こうふう)は対策を協議し、来るべき変動に備えて先手を打つことを決意する。長孫無極(ちょうそんむきょく)は、斉震(せいしん)の面前でわざと兵の移動について言及し、裏で計画を立てる。重兵を率いる章鶴年(しょうかくねん)は、長孫無極(ちょうそんむきょく)に忠誠を誓い、彼の安全を守ることを決意する。長孫無極(ちょうそんむきょく)は、天権の兵が斉震(せいしん)を支援するために密かに向かっていることを明かし、軒轅の血統の支配を覆そうとしていることを告げる。危機に直面した長孫無極(ちょうそんむきょく)は、章鶴年(しょうかくねん)を説得して仮撃し、迫り来る嵐に立ち向かう。権力と忠誠を巡る戦いが、太淵で繰り広げられる。

第27話 感想

第27話は、雲痕(うんこん)(うんこん)、唐伯年、長孫無極(ちょうそんむきょく)、唐芷蓉(とうしよう)の思惑が交錯する、波乱の展開となった。雲痕(うんこん)(うんこん)は長孫無極(ちょうそんむきょく)の指示に従い、唐伯年を説得して昆京へ向かわせた。しかし、唐伯年は慎重な性格であり、長孫無極(ちょうそんむきょく)の真意を疑って娘の唐芷蓉(とうしよう)に助けを求める。唐芷蓉(とうしよう)は長孫無極(ちょうそんむきょく)に忠誠を誓い、父を説得して入城させる。

一方、長孫無極(ちょうそんむきょく)は唐芷蓉(とうしよう)を皇后に冊封し、権力を固めようとする。しかし、唐伯年の軍が消息を絶ち、斉震(せいしん)の陰謀が明らかになる。宗越(そうえつ)と雲痕(うんこん)(うんこん)は唐伯年を捕らえ、彼の罪を暴く。唐伯年は自らの罪を償うために死を選び、宗越(そうえつ)は斉震(せいしん)への復讐を誓う。

長孫無極(ちょうそんむきょく)は、斉震(せいしん)の動きを察知して先手を打ち、章鶴年(しょうかくねん)と手を組んで仮撃に出る。権力と忠誠を巡る戦いが、太淵で激化していく。

つづく