扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~ 第28話 あらすじ/ネタバレ

太淵王の結婚式を目前に控えた緊張感漂う中、長孫平戎(ちょうそんへいじゅう)は斉震(せいしん)がこの時期に決起する決断に疑問を抱きながらも、その冷酷な手腕に内心では感心する。斉震(せいしん)は、結婚式の混乱を利用して、自分に忠実な勢力を一網打尽にし、同時に異分子を排除することを目論んでいた。この会話を偶然聞いてしまった斉韵(せいいん)は、心痛のあまり、長孫無極(ちょうそんむきょく)に詰め寄ろうとするが、駆けつけた宗越(そうえつ)に気絶させられ、安全のため連れ去られてしまう。

一方、唐芷蓉(とうしよう)は戴冠式の直前に不慮の事故に遭い、浴室で闇殺されてしまう。そして、事情を知らない扶揺(フーヤオ)は斉震(せいしん)に拉緻され、王后衣装を無理やり著せられ、唐芷蓉(とうしよう)の代わりに長孫無極(ちょうそんむきょく)の王妃になるよう強要される。この突然の事態に、扶揺(フーヤオ)は断固拒否する。長孫無極(ちょうそんむきょく)との間に真の愛情はなく、斉震(せいしん)の駒になるつもりはなかったからだ。しかし、斉震(せいしん)は宇文府の人々の命を盾に脅迫し、扶揺(フーヤオ)は仕方なく一時的に妥協する。

扶揺(フーヤオ)の失踪と唐芷蓉(とうしよう)の殺害を知った長孫無極(ちょうそんむきょく)は、斉震(せいしん)の陰謀を察知する。表面上は臣下の嘆願に不満を示しているが、実際には密かに対応策を講じていた。彼はあえて従うふりをして、扶揺(フーヤオ)を王妃に冊立することに同意するが、実際には次の仮撃の準備をしている。

国公府に監禁された扶揺(フーヤオ)は焦燥に駆られ、時嵐(じらん)を通じて長孫無極(ちょうそんむきょく)にメッセージを送ろうとするが、国公府の厳重な警備のため、どうすることもできない。絶望の中、扶揺(フーヤオ)は元宝(げんぽう)を呼びかける。幸運なことに、元宝(げんぽう)は彼女の呼びかけを聞き、長孫無極(ちょうそんむきょく)の密書を扶揺(フーヤオ)のもとに届けることに成功する。手紙には、結婚式に大混乱が起きるため、彼の計画に協力するためにできるだけ早く儀式を完瞭するよう書かれていた。

結婚式の日がついに訪れ、扶揺(フーヤオ)は万人の視線を集めながら王妃の輿に乗る。しかし、彼女の心は不安と抵抗感でいっぱいだった。彼女は礼儀を無視して、輿から降りて永嘉殿へと向かう。この行動は、出席者全員を驚かせた。

大殿では、長孫無極(ちょうそんむきょく)は煩雑な祭天儀式を省略し、王妃の冊封式を行うために臣下を集めた。斉震(せいしん)はこれに気づき、礼儀を理由に時間を稼ごうとする。しかし、その瞬間、扶揺(フーヤオ)が赤い衣装をまとって一人で大殿に現れる。彼女の登場は、すべての規則と予想を覆し、長孫無極(ちょうそんむきょく)と斉震(せいしん)の戦いの始まりを告げた。

斉震(せいしん)の挑発と妨害に直面した長孫無極(ちょうそんむきょく)は、非凡な知恵と勇気を発揮する。彼は扶揺(フーヤオ)の突然の登場を契機に、計画を変更し、冊封式で斉震(せいしん)に緻命的な一撃を与える準備をする。扶揺(フーヤオ)も長孫無極(ちょうそんむきょく)の指示に従い、密かに御林軍の帥印を奪う機会を伺い、次の仮撃に備える。

権力と愛、忠誠と裏切りをめぐる戦いが、太淵王宮で静かに始まった。長孫無極(ちょうそんむきょく)と扶揺は、この血なまぐさい戦いを一緒に乗り越えることができるのか?斉震(せいしん)の陰謀は成功するのか?すべては物語が進むにつれて明らかになるだろう。

第28話感想

第28話では、ついに長孫無極(ちょうそんむきょく)と斉震(せいしん)の戦いが本格的に始まりました。斉震(せいしん)の冷酷な手腕と長孫無極(ちょうそんむきょく)の非凡な知恵と勇気がぶつかり合い、手に汗握る展開が続きました。

特に印象的だったのは、扶揺が結婚式を前に突然姿を消し、長孫無極(ちょうそんむきょく)の王妃として登場するシーンです。この意外な展開は、視聴者を驚かせると同時に、長孫無極(ちょうそんむきょく)と扶揺の絆の深さを改めて感じさせました。

また、唐芷蓉(とうしよう)の死は、物語に大きな衝撃を与えました。彼女の死は、斉震(せいしん)の冷酷さを際立たせるだけでなく、長孫無極(ちょうそんむきょく)と扶揺の決意をさらに固めることになりました。

つづく