扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~ 第33話 あらすじ/ネタバレ
復讐の炎
宗越(そうえつ)の心には復讐の炎が消えることはなく、斉震(せいしん)が生きているにも関わらず、彼は油断することはありませんでした。長孫無極(ちょうそんむきょく)は太淵での使命を終え、宗越(そうえつ)に復讐計画を任せるつもりでしたが、二人は深い友情で結ばれており、無極は太淵に来たのは天権太子の責任と宗越(そうえつ)の仇のためだと述べ、これからも彼を助けることを約束しました。仏蓮(ぶつれん)との婚約について、長孫無極(ちょうそんむきょく)は複雑な心境で、璇璣(せんきこうごう)王宮で初めて仏蓮(ぶつれん)に出会った時のことを思い出しました。あの澄んだ瞳に心を奪われたのに、今は自分の選択に迷いを感じています。それを察した宗越(そうえつ)は、扶揺(フーヤオ)のことを挙げ、無極には自分の心に従い、後悔のないように行動することを願います。
皇后の秘密
一方、扶揺(フーヤオ)は皇后の寝宮で、皇后が深夜に密かに外出する場面に遭遇します。彼女の後をつけた扶揺(フーヤオ)は、皇后と徳王長孫迦(ちょうそんか)が密会しているのを目撃します。二人は親密な様子で、尋常ではない関係にあるようです。長孫迦(ちょうそんか)は皇后に、長孫無極(ちょうそんむきょく)が戻ってきた今、過去は繰り返せないのだから、恋心を我慢するように説得します。物音を立ててしまった扶揺(フーヤオ)は慌てて逃げ出しますが、衣服の布切れを落としてしまいます。それを長孫迦(ちょうそんか)が拾います。
婚約式
翌日、長孫無極(ちょうそんむきょく)と仏蓮(ぶつれん)の婚約式が行われますが、無極は宗越(そうえつ)の洞窟に隠れて姿を現しません。何度も説得されてようやく王宮に戻ります。宗越(そうえつ)は扶揺(フーヤオ)の真実を無極に伝えようと思っていましたが、彼の意欲が低いことから、様子を見ることにしました。大殿では、各国からの使節が献上品を贈りますが、五洲の神力を集める鍵となる璇璣(せんきこうごう)図だけが届きません。璇璣(せんきこうごう)の盛装に身を包んだ扶揺(フーヤオ)が現れ、二つの願いを述べます。一つは璇璣(せんきこうごう)図を長孫迥(ちょうそんけい)に献上すること、もう一つは天煞の戦北野(せんほくや)を冤罪から救うことです。戦北恒(せんほくこう)は扶揺(フーヤオ)を叱責し、徳王は事なきを得ようとしますが、扶揺(フーヤオ)は正義を貫きます。それを目撃した皇后は殺意を抱きますが、長孫迥(ちょうそんけい)が扶揺(フーヤオ)を召し出す旨を伝え、彼女は危機を免れます。
真実の明かされる時
禅房で、長孫迥(ちょうそんけい)は扶揺(フーヤオ)の落ち著きぶりを称賛し、長孫無極(ちょうそんむきょく)の正体が天権太子であることを明かします。扶揺(フーヤオ)は驚きと裏切られた気持ちでいっぱいになります。長孫迥(ちょうそんけい)は、無極は風流ではあるものの、扶揺に対しては本気で愛情を抱いていると説明します。しかし、太子として大きな責任を負っており、利益と感情の間で選択を迫られることが多いと付け加えます。その時、本物の仏蓮(ぶつれん)と巧霊(こうれい)が現れ、扶揺が偽物だと非難します。扶揺は弁明する術がありませんが、長孫迥(ちょうそんけい)が召し出したことで、とりあえず難を逃れます。
仏蓮(ぶつれん)が璇璣(せんきこうごう)図を献上し、五洲の神力が集まり、危機は回避されます。長孫無極(ちょうそんむきょく)は殿堂に入り、仏蓮(ぶつれん)を大切に扱い、偽物であることを全く知りません。彼はただ、「道化者」を処理するように命じます。無極の冷淡さと仏蓮(ぶつれん)の裏切りに直面した扶揺は心を痛め、この恋の未来に不安と迷いが募ります。
第33話の感想
第33話は、衝撃の展開が続く回でした。長孫無極(ちょうそんむきょく)の正体が天権太子であることが明らかになり、扶揺は大きなショックを受けます。また、皇后と長孫迦(ちょうそんか)の密会や、本物の仏蓮(ぶつれん)の登場など、謎がさらに深まりました。
特に印象的なシーンは、扶揺が長孫無極(ちょうそんむきょく)の正体を知った瞬間です。これまで無極を信頼していただけに、裏切られたと感じた彼女の悲しみが伝わってきました。また、皇后と長孫迦(ちょうそんか)の密会は、彼らの関係が複雑であることを示唆しています。
つづく