扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~ 第46話 あらすじ/ネタバレ
扶揺(フーヤオ)は週おじさんの犠牲に心を痛め、その重さに眉をひそめる。そんな中、長孫無極(ちょうそんむきょく)は、彼の過去と秘密をすべて記した玄霊真葉を扶揺(フーヤオ)に手渡す。それは単なる葉ではなく、彼からの信頼と託宣の証だった。扶揺(フーヤオ)は彼の深い愛情を感じ、涙を浮かべながら彼に歩み寄り、雪が舞う中で二人の唇が触れ合う。その愛は冬の日差しのように、暖かくそして長く続く。
一方、雅蘭珠(がらんじゅ)は帰国後、戦北野(せんほくや)の意図的な回避に心を痛めていた。戦北野(せんほくや)は雪の中、ついに勇気を振り絞って雅蘭珠(がらんじゅ)に感謝の気持ちを伝えるが、それが彼女の心に触れてしまう。雅蘭珠(がらんじゅ)は涙ながらに、毎年孤独な誕生日を過ごしてきたが、後悔はないと語る。愛があれば甘いと感じるからだ。彼女は戦北野(せんほくや)の憐れみを求めないが、彼が心を決めるまでそばにいると率直に話す。戦北野(せんほくや)は彼女の深い愛情に心を打たれ、彼女を強く抱きしめ、初めて「珠珠」と呼ぶ。二人の愛は静かに深まっていく。
夜が更け、戦北野(せんほくや)は亭で一人酒を酌み交わしていた。そこに長孫無極(ちょうそんむきょく)が現れ、二人は未来について語り合う。戦北野(せんほくや)は皇族としての責任を自覚し、逃避は解決策ではないと悟り、武器を手に取って愛する人を守る決意を固める。長孫無極(ちょうそんむきょく)は彼の決意を支持し、共に戦うことを約束する。扶揺(フーヤオ)も駆けつけ、戦への協力を表明し、三人はこれから訪れるであろう戦いに立ち向かう決意をする。
翌日、戦北野(せんほくや)と扶揺(フーヤオ)は花公公と密会し、静太妃(せいたいひ)が西華宮に軟禁されているが、命に別状はないことを知る。母に会うため、戦北野(せんほくや)は戦南城(せんなんじょう)の寿宴を利用して宮中に潜入することを決意する。寿宴では、長孫無極(ちょうそんむきょく)が監国の姿で現れ、場を圧倒する。一方、扶揺(フーヤオ)と戦北野(せんほくや)は従者に変装し、人目を忍んで西華宮へと向かう。途中、古凌風(こりょうふう)の妨害に遭うが、二人は協力して彼を製圧し、潜入に成功する。
西華宮の中で、戦北野(せんほくや)は静太妃(せいたいひ)の歌声と宮女たちのいじめを聞き、怒りに震え、飛び出そうとするが、扶揺(フーヤオ)に冷静に製止される。彼女は宴会の混乱を利用して、戦北野(せんほくや)に母に会う機会を作る作戦を立てる。同時に、宴会で古凌風(こりょうふう)の死が明らかになり、長孫無極(ちょうそんむきょく)は巧みに天煞内部に嫌疑を向け、戦南城(せんなんじょう)が戦北恒(せんほくこう)を疑うように仕向ける。そして、戦南城(せんなんじょう)は自ら西華宮へと調査に向かう。
西華宮の一角で、扶揺(フーヤオ)は宮女に変装し、静太妃(せいたいひ)と戦北野(せんほくや)を窓越しに対面させる。短い時間ながら母子で再会を果たすも、別れが近づいていることを痛感する。静太妃(せいたいひ)は深い意味を持つ簪を戦北野(せんほくや)に渡し、無限の期待と祝福を託す。戦南城(せんなんじょう)が迫る中、戦北野(せんほくや)は母との別れを惜しみつつ、母からの期待と簪を胸に新しい旅に出発する。
住居に戻った戦北野(せんほくや)は心を乱し、扶揺(フーヤオ)も静太妃(せいたいひ)を救出できなかったことを悔やむ。しかし、静太妃(せいたいひ)の強さと教えにより、愛する人を守るためには強くなるしかないことを悟る。彼は決意を新たにし、もはや耐えることはせず、自分のものであるすべてを取り戻すことを誓う。そして、天煞国内では嵐が静かに渦巻いており、彼らを待ち受けるのは、より困難な戦いと未知の運命である。
第46話の感想
第46話は、愛と決意に満ちたエピソードでした。扶揺(フーヤオ)と長孫無極(ちょうそんむきょく)の信頼関係が深まり、雅蘭珠(がらんじゅ)と戦北野(せんほくや)の愛が新たなステージへと進展する様子が描かれました。また、戦北野(せんほくや)は母との再会を果たし、新たな決意を固めるなど、今後の展開が気になる終わり方でした。
特に印象的だったのは、扶揺(フーヤオ)と長孫無極(ちょうそんむきょく)のシーンです。玄霊真葉を託す長孫無極(ちょうそんむきょく)の信頼と、それに応える扶揺の決意が伝わってくる、感動的なシーンでした。また、雅蘭珠(がらんじゅ)と戦北野(せんほくや)のシーンも、切なくも美しいものでした。雅蘭珠(がらんじゅ)の戦北野(せんほくや)への一途な想いと、それを受け止める戦北野(せんほくや)の優しさに心が温まりました。
戦北野(せんほくや)の母との再会も、涙なしには見られないシーンでした。静太妃(せいたいひ)の強さと愛に満ちた言葉は、戦北野(せんほくや)に大きな勇気を与えたことでしょう。戦北野(せんほくや)が母からの期待に応え、新たな道を切り開いていく姿に期待が高まります。
つづく