扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~ 第47話 あらすじ/ネタバレ

長孫無極(ちょうそんむきょく)と戦北野(せんほくや)は、謎に包まれた葛雅沙漠に目を向けます。彼らは、三千の黒風騎はほんの一部に過ぎず、真の力は穹蒼神力によって地底に封印された隠軍が、果てしない砂漠を守っていると信じています。戦北野(せんほくや)は、野心を持って葛雅に再び探検し、蒼龍在野剣を使って、この千年眠っていた力を呼び覚まし、率いようとします。扶揺(フーヤオ)と紀羽(キウ)たちは、隠軍はただの噂ではないかと疑念を抱きますが、長孫無極(ちょうそんむきょく)は自身の体験を証として語り、砂漠で隠軍に遭遇した不思議な出来事を話し、彼らの懸念を払拭します。彼はかつて、あの死の地で絶体絶命の危機に陥った際、穹蒼師尊(きゅうそうしそん)から授かった乾坤囊によって穹蒼と繋がり、元宝(げんぽう)の助けを得て石化の災難を逃れ、隠軍の存在を目の当たりにしました。

戦北野(せんほくや)は決意を固め、隠軍を見つけ出し、使命を果たそうとします。雅蘭珠(がらんじゅ)は、愛する人の責任と覚悟を理解しながらも、万感の思いで戦北野(せんほくや)のそばに立ち、静かに支えます。長孫無極(ちょうそんむきょく)は、記憶を頼りに隠軍の地図を描き、戦北野(せんほくや)の旅を助けます。

一方、天煞王宮では闇流が渦巻いています。戦北恒(せんほくこう)と戦南城(せんなんじょう)は、朝廷の空席と天煞の金頭領の座について話し合い、戦南城(せんなんじょう)は民衆の中から新しい都統を選抜し、自身の勢力を固めることを決意します。長孫無極(ちょうそんむきょく)は別の計画を立て、扶揺(フーヤオ)に男装をさせて選抜に参加させ、天煞内部に潜入して、将来の天権への仮撃に備えようとします。彼は、戦南城(せんなんじょう)が多疑であることを知っており、扶揺(フーヤオ)との「口論」を演出して、戦南城(せんなんじょう)の興味を引かせ、今後の展開に伏線を張ります。

戦北野(せんほくや)一行は旅に出発し、雅蘭珠(がらんじゅ)は密かに後を追いますが、最終的に見つかってしまいます。戦北野(せんほくや)は憐れみを感じ、雅蘭珠(がらんじゅ)を旅に連れ出し、二度と一人にしないと約束します。一方、宗越(そうえつ)が戻り、長孫無極(ちょうそんむきょく)に斉震(せいしん)が死んでおらず、脱走したことを報告します。長孫無極(ちょうそんむきょく)は、宗越(そうえつ)を助けて斉震(せいしん)をおびき出すことを決意します。

都統選抜大会が予定通りに開催され、戦南城(せんなんじょう)は長孫無極(ちょうそんむきょく)に観戦を依頼しますが、長孫無極(ちょうそんむきょく)はわざと遅刻して、皆の興味を引きます。選抜大会の第一関門は生死をかけた試練で、参加者は一炷香の間に闇衛の闇殺をかわして寒殿にたどり著かなければなりません。扶揺(フーヤオ)と宗越(そうえつ)、斉韵(せいいん)たちは無事に次のステージに進みますが、宗越(そうえつ)は斉韵(せいいん)の出現に驚きを隠せません。斉韵(せいいん)は、病に倒れた父親を宗越(そうえつ)に治療してもらうために来たのでした。

決勝では、参加者は天煞の宝を奪い合うことになります。宝が規定時間内に取られなかった場合、火の中に落ちてしまいます。激しい戦いの末、扶揺(フーヤオ)と宗越(そうえつ)が勝ち残り、最終的に扶揺(フーヤオ)は知恵と勇気をもって優勝を勝ち取ります。布袋を開けてみると、中には静太妃(せいたいひ)が入っており、怒りとともに感情を抑えざるを得ません。戦南城(せんなんじょう)は扶揺(フーヤオ)の活躍を高く評価し、自分の配下として迎え入れようとしますが、長孫無極(ちょうそんむきょく)は巧みに妨害し、扶揺(フーヤオ)を大切に思っていることを示します。扶揺(フーヤオ)はこれを利用して、長孫無極(ちょうそんむきょく)と「喧嘩」を演じ、今後の計画に備えます。

この戦いで、扶揺(フーヤオ)は天煞の注目を集めるだけでなく、今後の計画に伏線を張りました。そして、長孫無極(ちょうそんむきょく)と戦北野(せんほくや)はそれぞれの戦場で、共通の目標に向かって前進していきます。

第47話の感想

第47話では、物語が大きく動き出し、各キャラクターの思惑が交錯する展開となりました。

まず、扶揺(フーヤオ)と長孫無極(ちょうそんむきょく)は、隠軍の存在に確信を持ち、戦北野(せんほくや)とともに葛雅沙漠へと向かいます。隠軍は伝説の存在であり、その真偽は不明でしたが、長孫無極(ちょうそんむきょく)の体験談や戦北野(せんほくや)の強い意誌が、彼らの決意を固めることになりました。

一方、天煞王宮では、戦南城(せんなんじょう)が新たな都統を選抜し、勢力の拡大を図ります。長孫無極(ちょうそんむきょく)は、扶揺を男装させて選抜に参加させ、天煞内部に潜入させるという大胆な作戦を立てます。扶揺は、見事な戦いぶりで優勝を果たし、戦南城(せんなんじょう)の注目を集めることに成功します。

また、宗越(そうえつ)と斉震(せいしん)の因縁も明らかになり、物語に新たな展開が加わりました。宗越(そうえつ)は、斉震(せいしん)を捕らえるため、長孫無極(ちょうそんむきょく)と協力して、斉震(せいしん)をおびき出す作戦を立てます。

つづく