扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~ 第48話 あらすじ/ネタバレ
宗越(そうえつ)と斉韵(せいいん)の再会
宗越(そうえつ)と斉韵(せいいん)は再び出会うが、雰囲気は重く複雑だ。斉韵(せいいん)は深い愛情を抱き、父・斉震(せいしん)が宗越(そうえつ)の家族に与えた傷を埋め合わせたいと願う。しかし、宗越(そうえつ)の心には滅門の惨事による傷跡が残り、簡単に癒えるものではない。彼は斉韵(せいいん)の陪伴を断固として拒否し、容赦のない冷淡さで言葉を投げかけ、斉韵(せいいん)は心を痛め、黯然と立ち去る。
扶揺(フーヤオ)の活躍
一方、扶揺(フーヤオ)は戦南城(せんなんじょう)の宮廷で頭角を現し、御前紅人となる。戦南城(せんなんじょう)は自ら扶揺(フーヤオ)を吟霜阙に案内し、彼女への重視ぶりを示す。しかし、宮廷内は穏やかではなく、恒王の出現が一時の静寂を破る。彼は国庫が空虚であるという深刻な知らせをもたらした。戦南城(せんなんじょう)は窮地に立たされ、民衆に同情するどころか、独断で戦北恒(せんほくこう)に田税の増徴を要求し、急場をしのごうとする。この行動は民衆の怒りを買い、戦北恒(せんほくこう)を窮地に追い込む。危機的状況の中、扶揺(フーヤオ)は立ち上がり、貪官汚吏を処罰し、流出した国財を取り戻すことで国庫を充実させるという提案をする。この提案は先見の明があるものの、朝中の勢力の複雑さゆえに、戦北恒(せんほくこう)は躊躇する。しかし、戦南城(せんなんじょう)は扶揺(フーヤオ)を高く評価し、戦北恒(せんほくこう)に迅速な実行を促す。
戦北恒(せんほくこう)の疑惑
吟霜阙を後にした戦北恒(せんほくこう)は、扶揺(フーヤオ)に天権で扶揺(フーヤオ)によく価た女性を見たことがあると打ち明ける。この言葉に扶揺(フーヤオ)の心は引き締まるが、表面上は落ち著きを保ち、巧みにその場を収める。
戦北野(せんほくや)と雅蘭珠(がらんじゅ)
一方、戦北野(せんほくや)と雅蘭珠(がらんじゅ)一行は馬不停蹄で旅を続ける。雅蘭珠(がらんじゅ)の疲労から、戦北野(せんほくや)は民家で宿を借りることにする。朴素な民衆の風習に一行は温もりを感じるが、戦北野(せんほくや)の心の憂慮は収まらない。彼は自分の行動が罪のない人々を巻き込み、天煞を再び戦火に巻き込むのではないかと心配する。雅蘭珠(がらんじゅ)の慰めは春風のようなもので、正義のために戦う者は最終的に安息を得られると信じ、戦北野(せんほくや)に天煞を救うという重責を勇敢に担うよう励ます。
長孫無極(ちょうそんむきょく)と扶揺(フーヤオ)の密会
長孫無極(ちょうそんむきょく)は密かに扶揺(フーヤオ)を訪ね、二人は密室で情報と計画を交換する。扶揺(フーヤオ)の戦北恒(せんほくこう)に対する疑念は長孫無極(ちょうそんむきょく)と一緻しており、戦南城(せんなんじょう)の猜疑心を利用して徐々にその勢力を弱体化させることを決意する。同時に、彼らは戦北野(せんほくや)の窮状についても話し合い、鈴を解くのは鈴を結んだ人しかできないことを理解し、戦北野(せんほくや)が自らの心の葛藤を克服するのを静かに待つしかない。
天煞の襲撃
夜が更け、突如発生した火災が静かな村を襲う。天煞の金はこれを機に暴れ回り、放火を名目に民衆の土地を強奪しようとする。戦北野(せんほくや)は立ち上がり、村民を守ろうとするが、そのことで居場所がバレ、天煞の金の追撃を受ける。危機的状況の中、雅蘭珠(がらんじゅ)は命を顧みず戦北野(せんほくや)のために緻命傷を負う。この光景は戦北野(せんほくや)の心を深く揺さぶり、彼はこの深い愛情を守り抜くことを誓う。
戦南城(せんなんじょう)と扶揺(フーヤオ)の狩猟
戦南城(せんなんじょう)と扶揺の狩猟にも危機が潜んでいた。森には珍しい氷原虎だけでなく、長孫無極(ちょうそんむきょく)が仕掛けた罠も存在する。黒衣の刺客が襲いかかり、扶揺は身を挺して戦南城(せんなんじょう)を守り、彼の信頼と感謝を得る。この精心策划された闇殺は、実際には長孫無極(ちょうそんむきょく)が戦南城(せんなんじょう)の心の中で扶揺の地位をより高めるために仕組んだものだった。
扶揺の真武大将軍への任命
扶揺は救駕の功績により真武大将軍に封じられ、顕著な地位を得る。戦南城(せんなんじょう)は彼女に厚い褒美を与えるだけでなく、自ら彼女の傷の世話をしようとする。扶揺はこれを機に、忠誠の証として天煞の金の兵権を欲しがっていることを伝える。しかし、戦北恒(せんほくこう)の突然の出現がこの調和を破る。彼は扶揺が長孫無極(ちょうそんむきょく)のスパイであり、偽造の手紙を証拠として提出する。戦南城(せんなんじょう)の疑念に直面した扶揺は冷静に対処し、九夫人の死を逆手に取って戦北恒(せんほくこう)を糾弾し、彼が外敵と通じて国庫を流用していることを暴露する。戦南城(せんなんじょう)はこれを聞いて激怒し、戦北恒(せんほくこう)への信頼が揺らぎ始める。
第48話の感想
第48話は、ストーリー展開が急展開を迎えた重要な回だった。宗越(そうえつ)と斉韵(せいいん)の再会は、複雑な感情が交錯するシーンで、二人の苦悩が伝わってきた。扶揺は戦南城の宮廷で活躍し、頭角を現していくが、同時に戦北恒(せんほくこう)との確執も深まっていく。戦北野(せんほくや)と雅蘭珠(がらんじゅ)の旅は、天煞の襲撃という危機に直面し、二人の絆がさらに強固なものとなる。長孫無極(ちょうそんむきょく)は闇躍を続け、戦南城と扶揺の間に策略を仕掛ける。
第48話は、キャラクターたちの心情が深く描かれており、見応えのある回だった。特に、扶揺と戦南城の関係は、今後の展開に大きな影響を与えそうだ。また、長孫無極(ちょうそんむきょく)の策略がどのように明らかになっていくのか、注目したい。
つづく