扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~ 第49話 あらすじ/ネタバレ

驚愕の事実と裏切り

恒王府の静かな庭園で、戦南城(せんなんじょう)と扶揺(フーヤオ)は驚くべき秘密を暴きます。それは、莫大な富を誇る国庫の銀と、密かに貯蔵されていた兵器です。動かぬ証拠を突きつけられた戦北恒(せんほくこう)の弁解は空しく響き、彼の哀願は戦南城(せんなんじょう)の冷酷な心に届きません。戦南城(せんなんじょう)は戦北恒(せんほくこう)を天牢に投獄し、厳罰に処します。

扶揺(フーヤオ)は複雑な心境で見守っていましたが、自らの行為が長孫無極(ちょうそんむきょく)との関係を断ち切ってしまうことを悟り、進んで罪を請います。しかし、彼女の忠誠と勇気は戦南城(せんなんじょう)の心を動かします。彼は扶揺(フーヤオ)を罰するどころか、さらに重要な任務を託します。それは、天煞の金の兵権を掌握することでした。

葛雅砂漠への道

一方、戦北野(せんほくや)一行は葛雅砂漠に向かう途中、休息を取ります。戦北野(せんほくや)は雅蘭珠(がらんじゅ)が再び危険に晒されることを恐れ、彼女を置いていこうとしますが、雅蘭珠(がらんじゅ)の強い意誌と愛情に心を打たれ、二人は固く抱き合い、共に進むことを誓います。

夯蛟古城に入ると、静寂に包まれた様子に戦北野(せんほくや)は警戒心を強め、隠軍の到著を静かに待つことにします。

運命の再会

天牢を訪れた扶揺(フーヤオ)は、戦北恒(せんほくこう)を見送ります。戦北恒(せんほくこう)は自らの生涯を振り返り、無力感と後悔に苛まれます。彼は今の境遇が戦南城(せんなんじょう)の猜疑心から生まれたものであり、扶揺(フーヤオ)は単にその流れに乗っただけだと悟ります。そして、人生の最後に、自らの保身のために犯した罪を深く仮省し、死をもって戦氏列祖列宗に謝罪することを決意します。

客栈では、雲痕(うんこん)(うんこん)が宗越(そうえつ)を訪ね、斉韵(せいいん)を探す名目で斉震(せいしん)の行方を追っていることを明かします。宗越(そうえつ)は雲痕(うんこん)(うんこん)の真意を見抜き、天煞に逃亡した斉震(せいしん)を探していることを指摘します。雲痕(うんこん)(うんこん)は、病に倒れた斉震(せいしん)を見逃してしまったことを告白し、斉震(せいしん)が遺した手紙の内容を明かします。手紙には、過去の過ちに対する後悔と斉韵(せいいん)への深い愛情が綴られていました。しかし、宗越(そうえつ)は斉震(せいしん)の狡猾さを熟知しており、簡単には信じようとせず、雲痕(うんこん)(うんこん)の行動に失望します。それでも、雲痕(うんこん)(うんこん)の強い意誌に心を動かされた宗越(そうえつ)は、共に斉震(せいしん)と決著をつけることを決意します。

新たな脅威と絆

扶揺(フーヤオ)の平穏な生活は、太妍(たいけん)の突然の出現によって破られます。太妍(たいけん)は穹蒼師匠からのメッセージを長孫無極(ちょうそんむきょく)に伝えるために扶揺(フーヤオ)を利用しようとしますが、扶揺(フーヤオ)は拒否します。怒った太妍(たいけん)は扶揺(フーヤオ)に襲いかかりますが、長孫無極(ちょうそんむきょく)が駆けつけて扶揺(フーヤオ)を救います。長孫無極(ちょうそんむきょく)の庇護に激怒した太妍(たいけん)は、無差別に闇器を放ちます。長孫無極(ちょうそんむきょく)は大部分を防ぎますが、扶揺(フーヤオ)は負傷してしまいます。長孫無極(ちょうそんむきょく)は太妍(たいけん)を叱責し、二度と扶揺に近づかないよう警告します。屋敷に戻った長孫無極(ちょうそんむきょく)は、扶揺の傷の手当てをしながら、太妍(たいけん)の正体と自分と穹蒼の関係を明かします。

夜が更け、長孫無極(ちょうそんむきょく)は扶揺に心を開き、穹蒼で修行をした本当の理由を打ち明けます。それは、心の痛みから逃れるための旅だったのです。彼は母后と徳王の複雑な関係、そしてそのような家庭環境の中で葛藤しながら成長してきたことを語ります。扶揺に出会ってから、彼は心の拠り所を見つけ、長孫迥(ちょうそんけい)の失望や圧力に直面しても、自分の選択を後悔したことはありません。二人は寄り添い、激動の五洲世界に立ち向かいます。

それぞれの道

翌日、宗越(そうえつ)は雲痕(うんこん)(うんこん)に手紙を残し、一人斉震(せいしん)を追う旅に出ます。夯蛟古城では、戦北野(せんほくや)と雅蘭珠(がらんじゅ)が隠軍の到著を辛抱強く待ち続けています。彼らは、近い将来、新たな転機が訪れると信じています。五洲の情勢は刻々と変化し、一人一人の運命は密接に絡み合いながら、それぞれが独立して前に進んでいます。

第49話:衝撃と決意の物語

まず、恒王府で明らかになった戦北恒(せんほくこう)の秘密は、戦南城(せんなんじょう)と扶揺の関係に大きな亀裂を生み出します。戦南城(せんなんじょう)の冷酷な決断は、扶揺の忠誠心を揺さぶり、彼女を苦悩させます。

一方、葛雅砂漠へ向かう戦北野(せんほくや)と雅蘭珠(がらんじゅ)は、固い絆で結ばれ、困難に立ち向かう決意を新たにします。彼らの愛と勇気は、見る人の心を熱くさせるでしょう。

天牢での戦北恒(せんほくこう)と扶揺の再会は、切ないシーンでした。戦北恒(せんほくこう)は自らの罪を認め、贖罪の道を歩みます。扶揺は複雑な思いを抱えながらも、戦南城(せんなんじょう)からの新たな任務を受け入れます。

宗越(そうえつ)と雲痕(うんこん)(うんこん)の対立は、過去の因縁が絡み合い、複雑な展開を見せます。二人はそれぞれの信念に従い、新たな決断を下します。

太妍(たいけん)の登場は、長孫無極(ちょうそんむきょく)と扶揺の関係に新たな波紋を投げかけます。太妍(たいけん)の攻撃から扶揺を守る長孫無極(ちょうそんむきょく)の姿は、二人の絆の強さを示しています。

そして、夜に心を開く長孫無極(ちょうそんむきょく)の姿は、彼の内面の葛藤と、扶揺への深い愛情を浮き彫りにします。二人の関係は、今後どのような展開を見せるのでしょうか。

つづく