扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~ 第57話 あらすじ/ネタバレ
緊張感漂う中、長孫無極(ちょうそんむきょく)は扶揺(フーヤオ)に玉衡(ぎょくこう)が長年鳳璇(ほうせん)に従ってきた理由を明かす。
戦から帰還した玉衡(ぎょくこう)は、妻の鳳琦(ほうき)と娘が行方不明になっていることを知る。鳳璇(ほうせん)はこれを脅迫材料として、玉衡(ぎょくこう)に生前契約を結ばせる。その内容は、鳳璇(ほうせん)が生きている限り忠誠を誓うというものだった。扶揺(フーヤオ)は驚きと同情を覚え、玉衡(ぎょくこう)の深い執念と無奈を理解する。
長孫無極(ちょうそんむきょく)は扶揺(フーヤオ)を連れて脱獄し、睿辰宮で玉衡(ぎょくこう)と合流することを決意する。
一方、鳳璇(ほうせん)は宮中で娘の鳳浄執(ほうじょうしゅう)の死を悼む。悲しみの中にも、権力闘争の残酷さを痛感する。しかし、彼女自身も毒に侵されており、その黒幕はなんと長孫無極(ちょうそんむきょく)だった。長孫無極(ちょうそんむきょく)は単身で鳳璇(ほうせん)のもとを訪れ、19年前の璇璣(せんきこうごう)王宮の秘密を暴くために毒を盛ったと告げる。玉衡(ぎょくこう)も駆けつけ、鳳璇(ほうせん)の命令に従って長孫無極(ちょうそんむきょく)を斬ろうとするが、ここで仮旗を翻し、鳳琦(ほうき)母娘の行方を問いただす。
窮地に追い込まれた鳳璇は、古法による親子鑑定で混乱を招こうとする。彼女は密かに術を使って、鑑定結果を扶揺(フーヤオ)が玉衡の娘ではないように操作する。
怒り狂った玉衡は、長孫無極(ちょうそんむきょく)と扶揺(フーヤオ)を斬り殺そうとする。まさにその時、扶揺(フーヤオ)の血が璇璣(せんきこうごう)王宮の鳳凰の図騰に触れ、体内の力が覚醒する。第三の封印が解け、彼女は空中に舞い上がる。鸑鷟淵に眠る瑞祥の鳳凰が彼女の呼びかけに応じ、炎の中から現れ、彼女を囲む。これは扶揺の正統な血筋と再生を象徴する。
この光景に衝撃を受けた玉衡は、ついに扶揺が自分の娘であることを信じる。長孫無極(ちょうそんむきょく)は落下する扶揺をキャッチし、二人は危機の中で互いの想いを確認する。
扶揺は涙ながらに幼い頃の経験を語る。彼女は本来、璇璣(せんきこうごう)宮で蓮の花から生まれた姫君だったが、宮廷の政変で母親が殺害されるのを目の当たりにする。宮女の許宛(きょえん)に助けられ、名前を変えて蓮池のある冷宮で暮らす。そこで長孫無極(ちょうそんむきょく)と出会い、逃亡と約束を交わす。逃亡生活の記憶は、苦しみと甘さが入り混じり、今となってはより一層切ない。
一方、仏蓮(ぶつれん)は扶揺の脱走を知り、復讐しようと怒り狂うが、非煙(ひえん)に阻止され、鸑鷟淵に連れて行かれる。
仏蓮(ぶつれん)は自分が鳳凰の霊性を持っていると自負し、火の鳥を召喚して自分の非凡さを証明しようとするが、結局失敗に終わる。そして、扶揺こそが真の璇璣(せんきこうごう)の正統であることを知る。この瞬間、権力闘争、家族の確執、個人の復讐が交錯する。苦難を乗り越えてきた姫君である扶揺は、ついに自分自身の舞台に立ち、運命と挑戦を受け入れる準備をする。
第57話の感想
第57話は、衝撃の展開と感動的なシーンが満載でした。玉衡と扶揺の親子関係が明らかになり、長孫無極(ちょうそんむきょく)との絆も深まりました。また、扶揺の正統な血筋が証明され、彼女が真の璇璣(せんきこうごう)の継承者であることが明らかになりました。
特に印象に残ったのは、扶揺の血が鳳凰の図騰に触れた瞬間です。空中に舞い上がり、瑞祥の鳳凰に囲まれる姿は圧巻でした。このシーンは、扶揺の潜在能力が覚醒し、彼女が運命に立ち向かう決意をしたことを象徴しています。
また、長孫無極(ちょうそんむきょく)と扶揺の愛情も感動的でした。危機の中で互いの想いを確認し、これからも共に困難を乗り越えていくことを誓う姿は、見ていて心が温まりました。
つづく