扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~ 第58話 あらすじ/ネタバレ

緊張感漂う中、扶揺(フーヤオ)は玄霊真葉を渡すことを頑なに拒否。その様子に鳳璇(ほうせん)は激怒する。純粋なフリをして実は腹黒い仏蓮(ぶつれん)は、扶揺(フーヤオ)の隠れ場所を鳳璇(ほうせん)に密告。激怒した鳳璇(ほうせん)は、扶揺(フーヤオ)と無実の許宛(きょえん)を捕らえるべく、兵を率いて迫る。扶揺(フーヤオ)を現れさせるため、鳳璇(ほうせん)は許宛(きょえん)に梳洗の刑という残忍な拷問を命じる。友人の命が危うい中、扶揺(フーヤオ)はもはや傍観できず、玄霊真葉を仏蓮(ぶつれん)に渡し、許宛(きょえん)を助けてくれるよう涙ながらに懇願する。しかし、鳳璇(ほうせん)と仏蓮(ぶつれん)の冷酷さは扶揺(フーヤオ)の想像をはるかに超えており、彼女たちは容赦しなかった。

幸運なことに、刑罰を執行する侍衛の中には、善意を持つ者もいた。彼らは扶揺(フーヤオ)に逃げるためのわずかな希望を残してくれた。重傷を負った扶揺(フーヤオ)は玄元山に逃げ込み、命の危機に瀕していたところを週おじさんに救出され、死の淵から生還を果たす。一方、祥瑞の兆しである火鳳が天空を舞い、鳳璇(ほうせん)は祭壇に駆けつける。玉衡(ぎょくこう)の深い自責の念に直面し、夫であり父親としての失格感を無視できなくなる。傍らにいる扶揺(フーヤオ)は複雑な心境になる。両親との再会を何度も想像してきたが、それがすべて権力争いが原因で起こった悲劇とは思いもしなかった。

玉衡(ぎょくこう)の絶望に近い自責の中で、扶揺(フーヤオ)はついに勇気を振り絞り、涙ながらに父親と名乗り出る。二人は固く抱き合い、長年の隔たりがその瞬間に消え去る。しかし、鳳璇(ほうせん)は扶揺(フーヤオ)を簡単に許そうとはせず、妖女の名のもとに彼女を殺そうとする。だが、真実は太陽のように明らかであり、火鳳の出現は扶揺の璇璣(せんきこうごう)の正統性を証明する。鳳引閣の侍衛たちは次々と寝返り、新しい主人に跪拝する。鳳璇(ほうせん)は負けを認めず、生死契約で玉衡(ぎょくこう)を脅迫しようとする。しかし、長孫無極(ちょうそんむきょく)と扶揺が手を組み、玉衡(ぎょくこう)の束縛を解き放つ。最終的に鳳璇(ほうせん)は自業自得で玉衡(ぎょくこう)の目の前で命を落とす。

一方、幻生殿では、非煙(ひえん)の陰謀が静かに進行していた。彼女は眠っている帝非天(ていひてん)に外界の出来事を報告し、邪火の復活の序曲が奏でられようとしていることを示唆する。長孫無極(ちょうそんむきょく)は璇璣(せんきこうごう)王宮で憂慮に駆られる。帝非天(ていひてん)残識の封印が危うくなっていることを彼はよく知っており、二つの残識が一つになれば、五洲は再び大惨事に見舞われるだろう。小七(しょうしち)の慰めは暖かいものの、長孫無極(ちょうそんむきょく)の心の中の不安を拭い去ることはできない。

蓮池のほとり、紅い衣をまとった扶揺は、長孫無極(ちょうそんむきょく)との出会いを思い出す。その温情と堅い意誌は、彼女を目の前の幸せをより一層大切にさせる。長孫無極(ちょうそんむきょく)は、扶揺を一生守り抜くことを誓い、彼女が同じ過ちを繰り返さないようにする。璇璣(せんきこうごう)宮では、扶揺は正式に女王に即位する。臣民たちの前で権力の頂点に立ち、この地を守るという責任も背負う。

天煞国内では、雅蘭珠(がらんじゅ)の作った巾著は完璧ではないものの、戦北野(せんほくや)への愛情が込められている。長孫無極(ちょうそんむきょく)の手紙は扶揺の吉報をもたらし、戦北野(せんほくや)と雅蘭珠(がらんじゅ)は扶揺の喜びを心から喜ぶ。宗越(そうえつ)は斉韵(せいいん)の無事を聞いて璇璣(せんきこうごう)に向かうことを決意し、斉韵(せいいん)は原地に残って彼の帰りを静かに待つ。

第58話の感想

第58話は、感動と興奮に満ちた素晴らしいエピソードでした。扶揺の勇気と決意、そして長孫無極(ちょうそんむきょく)の揺るぎない愛に感動しました。鳳璇(ほうせん)の冷酷さと非煙(ひえん)の陰謀は、このドラマの緊張感を高めています。

特に印象に残ったのは、扶揺と玉衡(ぎょくこう)の再会のシーンです。長年の隔たりが消え去り、二人が固く抱き合う姿は感動的でした。また、扶揺が女王に即位するシーンも圧巻でした。彼女は権力の頂点に立ち、この地を守るという責任を背負うことになります。

つづく