あらすじ
尊敬するシエ・ゾーティエン機長の引退セレモニーで、チョン・シアオはパイロットとしての初心を再確認する。 一方、同僚のパイロット、ラオ・グオの裁判が刻一刻と迫っていた。グー・ナンティンは重要な証人を探して海外まで飛ぶが、説得は難航する。味方が誰もいない中、シアオは周囲の反対を押し切り、たった一人で法廷に立つことを決意。 彼女の正義を貫くための、孤独な戦いが始まる。
ネタバレ
シエ機長のラストフライトと託された想い
シエ・ゾーティエン機長の引退セレモニーが始まった。夏至(シア・ジー)がその様子を全部ビデオに撮ってる。主役のシエ機長はステージに上がると、昔話を始めたんだ。17年前にジアン・タオと一緒に、壊れた飛行機を田んぼに不時着させた話。あれで乗客の命を救って、英雄になったんだよな。でも、彼は言うんだ。自分は英雄になんてなりたくないって。飛行の安全がいかに大事か、それを何度も強調していた。
スピーチの後、シエ機長はリン・イーチョン、ソン・ソン、それからチョン・シアオをステージに呼んだ。飛行前にいつも何を感じるか、話してみてくれって。シアオは、乗客一人ひとりの安全が何より大事だと答える。その言葉を聞いて、シエ機長は特別なプレゼントを渡した。17年前の事故機の機体から作ったっていう、手作りのラゲッジタグだ。これはもう、ただの記念品じゃない。お前たちの未来を託したぞっていう、アツいメッセージだよな。シアオも、これでかなり勇気づけられたみたいだ。
決意を固めるシアオ、動くナンティン
証言を拒む同僚たち
その頃、グー・ナンティンは遠くパナマにいた。証人になってくれそうなカミールって人を探してたんだ。やっと見つけたのに、彼女は証言をきっぱり断る。会社に逆らいたくない、その一点張り。ナンティンはがっくりきて、弁護士に進展なしと連絡するしかなかった。
一方のシアオは、リン・イーチョンに証言してくれないかと頼んでいた。でも、イーチョンは子供の面倒を見ないとなんて言い訳して、さっさと逃げちゃう。誰もが自分の身を守るのに必死なわけだ。
たった一人の戦いへ
もう誰も頼れない。シアオは腹をくくった。ラオ・グオのために、自分が証言台に立つと決めたんだ。弁護士に電話で伝えると、スマホの電源を切った。もう誰にも止めさせないってことだ。
その二日後、ナンティンが帰国して、シアオの決意を知る。夏至(シア・ジー)やソン・ソンも、連絡が取れないシアオをめちゃくちゃ心配してる。シアオの親父さんだって、娘と母親が法廷でやり合うことになるなんて、気が気じゃない。でも、シアオの覚悟はもう揺るがない。彼女はもう、一人で戦う準備を終えていた。
法廷、それぞれの正義がぶつかる場所
ナンティンの告白
いよいよ裁判の日が来た。ナンティンはスーツケースを持ったまま、シアオの家に駆けつける。彼女を止めようとしたんだ。でも、シアオの目は真剣そのもの。自分のせいでナンティンまで巻き込みたくないって言う。
そこにニー・ジャンもやって来た。ナンティンが有力な証拠を手に入れられなかったと知って、彼もシアオに裁判に出るなと説得する。でも、ナンティンはシアオの決断を支持することにした。ここでやらなきゃ、彼女は一生後悔する。どんな結果になろうと、受け入れる覚悟だと。
そして、ナンティンはニー・ジャンに自分の気持ちを打ち明けた。元カノの羅憶(ルオ・イー)が死んでから、ずっと心を閉ざしてきたこと。でも、シアオには心を動かされたと、はっきり認めたんだ。
ついに開廷、予想外の援護射撃
法廷には独特の緊張感が漂っていた。夏至、ソン・ソン、リー・ユーハンが応援に駆けつけてる。シアオは、ジアン・タオと一緒にやって来た母親の姿を遠くに見た。二人は言葉もなくすれ違う。その瞬間、シアオの決意はさらに固まったみたいだ。
審理が始まる。シアオは証言台に立ち、ありのままを話した。ジアン・タオが提出した音声記録は、改ざんされたものだと。でも、相手側の弁護士はシアオの母親だ。彼女は、シアオとジアン・タオが対立していることを理由に、その証言を認めようとしない。
次にナンティンが証言に立つ。カミールから聞いた話を伝えるが、母親は本人じゃないと意味がないと一蹴。さらに、ナンティンとジアン・タオが副社長の座を争っていることを持ち出し、彼の証言の信頼性まで疑い始めた。万策尽きたかと思われた、その時だ。
ナンティンのスマホが鳴る。なんと、カミールからだった。証言しますと。
さらに、法廷に現れたのはリン・イーチョンだった。彼は証言台に立つと、すべてを正直に話した。あの時、サイゴン空港は閉鎖されていなかったこと。空には他の飛行機も飛んでいたこと。そして、ジアン・タオの音声記録が、やっぱり改ざんされたものだったこと。その言葉に、法廷は騒然となった。
感想
いやー、今回はマジでしびれたね。法廷シーンの緊張感が半端なかった。シアオがたった一人で巨大な組織に立ち向かう姿は、見ていて胸が苦しくなるくらいだったよ。母親が敵側の弁護士っていう設定も、えげつないけどドラマをめちゃくちゃ面白くしてる。
グー・ナンティンがやっと自分の気持ちを認めたのも、大きなポイントだ。ずっと心を閉ざしてた彼が、シアオのために動いて、ニー・ジャンに本音を語るシーンはグッときた。
そして最後の最後、リン・イーチョン!彼が証言台に立った瞬間は、思わずお前、やるじゃん!って声が出た。ビクビクしてた彼が勇気を振り絞ったことで、一気に形勢逆転の兆しが見えた。このカタルシスがたまらない。まさに、正義と正義がぶつかり合う、見ごたえのある回だった。
つづく