雪中悍刀行~徐鳳年(シュー・フォンニエン)、北椋王への道~ 第10話 あらすじ/ネタバレ

武当山で修行に励む徐鳳年(シュー・フォンニエン)

武当山の静寂の中で、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は修行に励んでいた。彼は、刀の技術だけでは不十分であり、内功を磨くことで真の強さを手に入れられると悟っていた。洪洗象(ホン・シーシャン)の指導のもと、彼は日夜鍛錬を重ね、ついに瀑布を斬り裂くほどの力を手に入れた。

姜泥(ジャン・ニー)の思い

一方、姜泥(ジャン・ニー)は武当山の一角で野菜を育てていた。彼女は、サツマイモを特に好み、丹精込めて育てていた。徐鳳年(シュー・フォンニエン)の修行の苦労を知った彼女は、彼のためにサツマイモを焼いて差し入れ、二人の距離はさらに縮まった。洪洗象(ホン・シーシャン)は姜泥(ジャン・ニー)の農業への情熱を理解できなかったが、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は、それが彼女にとって大切な心の拠り所であることを知っていた。

趙風雅(チャオ・フォンヤー)の乱入

そんな平和な日々は長くは続かなかった。趙風雅(チャオ・フォンヤー)が突然武当山を訪れ、姜泥(ジャン・ニー)に徐鳳年(シュー・フォンニエン)の兄弟の居場所を問い詰めた。姜泥(ジャン・ニー)は怒りを抑えつつも、趙風雅(チャオ・フォンヤー)を突き飛ばした。しかし、この行為は趙風雅(チャオ・フォンヤー)を激怒させ、彼女は姜泥(ジャン・ニー)を罵倒し、さらには侍従に命じて野菜畑を破壊させた。

徐鳳年(シュー・フォンニエン)の登場

孤立無援の姜泥(ジャン・ニー)の前に、徐鳳年(シュー・フォンニエン)が現れた。彼は、長刀を手に趙風雅(チャオ・フォンヤー)に謝罪を要求した。一触即発の事態となったが、老魁(ラオ・クエイ)の登場により形勢は逆転した。老魁(ラオ・クエイ)は、趙風雅(チャオ・フォンヤー)の護衛である孫貂寺(スン・テンジ)を圧倒し、他の侍従も逃走した。

姜泥(ジャン・ニー)の復讐

最終的に、姜泥(ジャン・ニー)は趙風雅(チャオ・フォンヤー)の謝罪を拒否し、畑の復旧を要求した。趙風雅(チャオ・フォンヤー)は仕方なく夜明珠を差し出したが、姜泥(ジャン・ニー)はそれを拒否し、代わりに同じように夜明珠を投げつけた。

王重楼(ワン・チョンロウ)の決断

王重楼(ワン・チョンロウ)は、争いを鎮めようと試みたが、失敗に終わった。その後、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は姜泥(ジャン・ニー)に謝罪した。彼は、この騒動は自分の責任だと考えていたが、姜泥(ジャン・ニー)は彼の真意を理解していた。徐鳳年(シュー・フォンニエン)は、わざと衝動的な行動を取ることで、趙風雅(チャオ・フォンヤー)たちに油断させようとしていたのだ。

洪洗象(ホン・シーシャン)の帰順

一方、趙風雅(チャオ・フォンヤー)と孫貂寺(スン・テンジ)は下山途中、徐鳳年(シュー・フォンニエン)を嘲笑した。しかし、そこに洪洗象(ホン・シーシャン)が現れた。彼は、朝廷に帰順する意思を表明し、趙風雅(チャオ・フォンヤー)に王重楼(ワン・チョンロウ)と徐鳳年(シュー・フォンニエン)の重要な決断を目撃するよう誘った。

王重楼(ワン・チョンロウ)の願い

瀑布の前で、王重楼(ワン・チョンロウ)は徐鳳年に武当山の危機と苦境を打ち明けた。そして、彼は、武当山の繁栄のために、徐鳳年に自分のすべての真気を伝えたいと申し出た。徐鳳年は抵抗したが、王重楼(ワン・チョンロウ)は無理やり真気を注ぎ込んだ。徐鳳年は、幻覚に苦しめられながらも、ついに意識を失った。

第10話感想

第10話は、徐鳳年の成長と武当山の危機が描かれた重要なエピソードでした。徐鳳年は洪洗象(ホン・シーシャン)の指導のもと、刀の技術だけでなく内功も磨いて実力を伸ばし、瀑布を斬り裂くほどの力を手に入れました。しかし、趙風雅(チャオ・フォンヤー)の乱入によって平和な日々は終わりを告げ、武当山は新たな危機に直面しました。

特に印象に残ったのは、徐鳳年と姜泥のシーンです。姜泥がサツマイモを焼いて差し入れるシーンは、二人の距離が縮まったことを感じさせました。また、趙風雅に襲われた姜泥を徐鳳年が助けるシーンは、徐鳳年の頼もしさを表現していました。

一方、王重楼(ワン・チョンロウ)の決断は衝撃的でした。彼は、武当山の繁栄のために、徐鳳年に自分のすべての真気を伝えようとしたのです。徐鳳年は抵抗しましたが、王重楼(ワン・チョンロウ)は無理やり真気を注ぎ込みました。徐鳳年は幻覚に苦しめられながらも、ついに意識を失ってしまいました。

つづく