雪中悍刀行~徐鳳年(シュー・フォンニエン)、北椋王への道~ 第13話 あらすじ/ネタバレ
静かな中庭に異変
いつもは静かな中庭に、今日はいつもと違う空気が漂っていた。北椋の支柱である徐驍( シュー・シャオ)が米を持って訪ねてきて、中庭の老兵である許湧関(シュー・ヨンガン)と出会う。許湧関(シュー・ヨンガン)は徐驍( シュー・シャオ)の真の姿を見たことはないが、彼の勇猛な事績はすでに聞いており、敬意を表して話をする。徐驍( シュー・シャオ)は許湧関(シュー・ヨンガン)の誠実な言葉に複雑な気持ちになり、自分はもう白髪の老人で、昔の勇ましさはなくなったと苦笑する。しかし、許湧関(シュー・ヨンガン)が目の前の男が憧れの将軍であると知ると、感激のあまり跪拝し、一緒に戦った兄弟たちの現状を尋ねる。徐驍( シュー・シャオ)は少し沈黙した後、北椋の旗が倒れない限り、彼らの精神は永遠に生き続けると深情に答える。
除夜の宴と謎の老人
除夜の夜、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は南宮僕射(ナンゴンプーイエ)の居所を訪れ、二人で月を眺めながら酒を飲み、語り合う。南宮僕射(ナンゴンプーイエ)は徐鳳年(シュー・フォンニエン)が遠徴に出ることを知っており、春雷と繡冬という二本の名剣を贈り、帰ってきたら返すように約束する。この貴重な時間の中で、二人は世俗の喧騒を忘れ、杯を交わし、拳を突き合わせ、笑い合い、貴重な静けさと喜びを味わう。夜が更けるまで、二人は酔っ払っており、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は帰路に独臂の老人に出会い、閣の前で武術の書物を探しているが、その行動は奇妙で興味深い。老人は徐鳳年(シュー・フォンニエン)の到著を気にも留めなかったが、徐鳳年(シュー・フォンニエン)が美酒で誘うと、ようやく笑顔を見せ、すぐに姿を消し、徐鳳年(シュー・フォンニエン)を困惑させた。
旅立ちと新たな出会い
翌朝、姜泥(ジャン・ニー)は目を覚ますと、徐鳳年(シュー・フォンニエン)が自分の隣に寝ていることに驚き、誤解と混乱の後、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は慌てて立ち去る。春が訪れ、徐鳳年(シュー・フォンニエン)の江湖の旅が始まる。同行するのは、寧峨眉(ニン・アーメイ)率いる精鋭の鳳字営だけでなく、呂銭塘(リュウ・センタン)と名乗る林探花(リン・タンホア)、聴潮亭の守閣奴魏叔陽(ウェイ・シューヤン)、青鳥(アオトリ)、舒羞、姜泥(ジャン・ニー)、魚幼薇(ユー・ヨウウェイ)などの女性陣である。最も意外だったのは、あの独臂の老人も密かに入隊したことだ。彼の正体は謎に包まれており、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は疑問に思っている。
一方、上陰学宮にいる徐渭熊(シュー・ウェイシオン)は、北椋の近況を知る家書を受け取り、趙楷(チャオ・カイ)の突然の訪問に心を乱される。韓貂寺(ハン・ディアオシ)の登場はさらに不安な知らせをもたらし、徐鳳年(シュー・フォンニエン)が江湖を旅している間に北椋を混乱させる計画を提案する。一方、徐鳳年一行は出城途中に北椋四牙の一人である典雄畜(ディエン・ションチュー)率いる重甲鉄浮屠の待ち伏せを受ける。褚祿山 (チョ・ロクザン)の及時な到著により、危機を回避する。陳芝豹(チェン・ジーバオ)はその後姿を現し、徐鳳年を説得しようとするが、徐鳳年は決意を変えず、最終的には寧峨眉(ニン・アーメイ)の鳳字営に同行することを選ぶ。
旅の途中、独臂の老人は姜泥(ジャン・ニー)の武術の才能を高く評価し、弟子入りを勧めるが、姜泥(ジャン・ニー)は断る。姜泥(ジャン・ニー)は武術を習う気はないが、老人が「木馬牛」について語ったことで、彼の正体が並外れているのではないかと推測する。夜が訪れ、一行は河原に野営する。徐鳳年は呂銭塘(リュウ・センタン)と話をしているうちに、彼の性格が大きく変わっていることに気づく。昔の傲慢さはなくなり、代わりに家族への深い心配が生まれている。魚幼薇(ユー・ヨウウェイ)は姜泥(ジャン・ニー)を連れ去ろうとするが、姜泥(ジャン・ニー)は行く場所がないと言い、徐鳳年についていく決意をする。徐鳳年は舒羞に冷たく接しているため、姜泥(ジャン・ニー)とのシンプルな時間をより一層大切にしている。二人は一緒に武術の秘伝書を読み、時には言い争いもするが、楽しんでいる。老人が武術の秘伝書について鋭い批評をしているのを見て、徐鳳年は彼を刮目して見る。
第13話の感想
第13話は、徐鳳年の旅立ちに向けた準備と、旅の始まりを描いた回でした。徐驍( シュー・シャオ)と許湧関(シュー・ヨンガン)の会話は、徐驍( シュー・シャオ)の老いを感じさせると同時に、北椋の精神が受け継がれていることを示唆するものでした。徐鳳年と南宮僕射(ナンゴンプーイエ)の除夜の宴は、二人の絆の深さを表現しており、別れを惜しむ様子が胸を打ちました。
旅の始まりは波乱に満ちており、典雄畜(ディエン・ションチュー)との戦いでは褚祿山 (チョ・ロクザン)の活躍が光りました。陳芝豹(チェン・ジーバオ)の登場は、徐鳳年と北椋の関係を改めて浮き彫りにし、今後の展開が気になります。
独臂の老人の正体は謎に包まれたままですが、姜泥(ジャン・ニー)の武術の才能を見抜くなど、隻者ではないことが伺えます。徐鳳年と姜泥(ジャン・ニー)の旅は、どのような展開を迎えるのでしょうか。
つづく